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Dragon's Jazz Corner

Luis Perdomo (p)


*LUIS PERDOMO TRIO / PATHWAYS
luis perdomo(p), hans glawischnig(b), eric mcpherson(ds)
2008/Criss Cross/

ベネズエラ出身のルイス・ペルドモ(p)はミゲール・ゼノン(as)の作品で聴いたことがあります。
今作は何となく愛嬌のあるジャケットの写真に引かれて購入しました。
ジャケットからはもっとごつくて硬い感じがしますが持ち味は繊細かつ流麗なものです。
年齢も38歳で思ったよりも若く、失礼ながらだいぶ写真のイメージとは違っていました。
音楽性はラテン感覚が強いかといえばそうでもなく、ちょうど中間点にいるような感じがします。
オールラウンド・プレイヤー・・・若い時のチック・コリア(p)をイメージすると分かりやすいかもしれませんね。
(1)「SPEAK LOW」における前奏部から湧き上がってくるようなピアノ・プレイは聴きものです。
美しいタッチとスピード感、ペルドモの才能はここで十分に感じることが出来ると思います。
とは言うものの彼の真髄はやはりラテン系の曲にあると思いました。
ベスト・トラックは(4)「FULIA CHANT」で印象的なフレーズが満載、トリオのバランスも頭一つ抜けています。
続いて(7)「CHIMANTA」の雨が滴り落ちる風情のソロも魅力的です。
オリジナルとスタンダードの構成もいいですが個人的にはオリジナルの方が良かったです。
最後に「悪くない、手慣れている、上手いんだけどなぁー」・・・正直、もう一つ刺激が欲しい気がします。

[ ドラ流目立たないけどいいアルバム ]

(中間系)