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Louis Hayes (ds)


* LOUIS HAYES SEXTET / SERENADE FOR HORACE
louis hayes(ds), dezron douglas(b), david bryant(p),
abraham burton(ts), jose evans(tp), steve nelson(vib),
gregory porter(vo)(3)
2017/Blue Note/

1 Ecaroh
2 Senor Blues
3 Song For My Father
4 Hastings Street
5 Strollin'
6 Juicy Lucy
7 Silver's Serenade
8 Lonely Woman
9 Summer In Central Park
10 St.Vitus Dance
11 Room 608


ルイス・ヘイス(ds)は1937年生まれ、ミシガン州のデトロイト出身です。
現在82歳ですが健在で数が少なくなってきたモダン・ジャズの生き字引的な存在になっています。
それもそのはずで15歳でプロ入り、19歳で大人気のホレス・シルバー(p)・クインテット入団、
その後はキャノンボール・アダレイ(as)・クインテットに参加となれば超一流のドラマーとして認知されました。
ジョン・コルトレーン(ts)をはじめカーティス・フラー(tb)、フレディ・ハバード(tp)等々、参加アルバムも数多いです。

さて今作は恩師ホレス・シルバーに捧げるアルバムになっています。
馴染みのあるシルバーの手になる曲が並んでいて懐かしさで一杯になりました。
実は私がブルーノートで一番最初に好きになったのはホレス・シルバーだったんです。
良くも悪くもワンマンでファンキーなシルバー・サウンドがジャズ・メッセンジャーより好きだった。
やっぱり心に残っているのは(3)「Song For My Father」になるかな。
ここではグレゴリー・ポーターのヴォーカルがフューチャーされています。
サウンド的にはスティーヴ・ネルソンのヴァイブが入ったことでひと味違う感じに仕上がりました。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)




*LOUIS HAYES QUINTET / RETURN OF THE JAZZ COMMUNICATORS
louis hayes(ds),
steve nelson(vib), abraham burton(ts), david bryant(p), dezron douglas(b)
2014/Smoke Sessions/

1 SOUL-LEO(M.Miller)
2 SHAPE SHIFFING(S.Nelson)
3 LUSH LIFE(Intro)
4 LUSH LIFE(B.Strayhorn)
5 GROOVIN' FOR NATE.Wilkins)
6 IT'S TO YOU(A.Burton)
7 WITH OUT A SONG(V.Youmans/B.Rose/E.Eliscu)
8 SIMPLE PLEASURES(C.Walton)
9 VAGABOND RON(D.Douglas)
10 PORTRAIT OF JENNIE(J.R.Robinson)
11 LOU'S IDEA(L.Hayes)
12 VILLAGE GREENE(B.Greene)


ルイス・ヘイス(ds)は1937年、ミシガン州デトロイト生まれ、今年77歳になりました。
15歳でプロ入りなんて、この頃のジャズ・メンはみんな早熟です。
NYに出てホレス・シルバー・クインテット〜キャノンボール・アダレイ・クインテットに加入。
当時の絶頂期にある人気バンドで活躍しました。
ジャズの黄金期を知る貴重なドラマーの一人です。
こうして元気な姿を見られるのは嬉しい限りです。

ルイス・ヘイスの「ザ・ジャズ・コミュニケイターズ」というのは知りませんでした。
1967年に結成されたそうです。
メンバーはフレディ・ハバード(tp)、ジョー・ヘンダーソン(ts)、ケニー・バロン(p)、
ハービー・ルイス(b)、ルイス・ヘイス(ds)という垂涎ものの組み合わせです。
ジャズにとっては厳しい時代、残念ながらレコーディングの機会はなかったようです。

ハード・バップ・バンドの一般的な組み合わせはトランペット&サックスですね。
ここではスティーブ・ネルソンのヴァイブ入りが新味です。
全11曲には昨年相次いで亡くなったマルグリュー・ミラーとシダー・ウォルトンの曲もあります。

ライブ盤なんだけど内容は思ったよりずっと大人しくてスマートだったです。
メンバーが高齢のルイに気を遣ったのかもしれませんね。
それぞれのオリジナル、スティーブ・ネルソン(vib)の(2)「Shape Shifting」、
エイブラハム・バートン(ts)の(6)「It's To You」がいい感じで聴きどころになりました。
ベストはバラードの(10)「Portrait Of Jennie」でバートンのテナーが心に沁みた。
ピアノのデヴィット・ブライアント、ポール・チェンバース張りのデズロン・ダグラス(b)にも注目しました。

「目立たないけどいいアルバム」

(中間系)




*LOUIS HAYES QUINTET / DREAMIN' OF CANNONBALL
louis hayes(ds), vincent herring(as)
jeremy pelt(tp), rick germanson(p), vincent archer(b)
2002/TCB/

ルイス・ヘイス(ds)のキャノンボール・アダレイ(as)の追悼盤です。
どんな内容か、ある程度の予想がつくので迷いましたが結局購入してしまいました。
アルトにヴィンセント・ハーリングを迎えたのは順当なところですね。
しかし、ここで驚かされたのはトランペッターの素晴らしさです。
ジェレミー・ペルトと読むのでしょうか。私は初めて聞きました。
新進気鋭、元気溌剌として切れ味の鋭い音色の持ち主です。
これが今アルバムの最大の目玉だと思います。

(中間系)




*LOUIS HAYES QUINTET / THE CANDY MAN
abraham burton(ts), riley mullins(tp)
dave hazeltine(p), santi debriano(b), louis hayes(ds)
2001/TCB/

前作の「クィンテセンシャル・ルー」に引き続いてのルイス・ヘイス五重奏団の第2弾です。
サウンド的にはジャズ・メッセンジャーズか、ホレス・シルバーかというところだと思います。
今作は若手トランペッターのリロイ・マリンズにスポットが当てられています。
リー・モーガンを彷彿とさせる若々しいプレイは素晴らしいですよ。
エイブラハム・バートンのうねくるテナーも健在でベニー・ゴルソン系コルトレーン派と言えます。
テナーサックスにトランペットのフロントはジャズ・コンボの王道なので頑張って欲しいです。
全体的な印象も悪くないですがサウンドが少々古めかしいと感じるかも知れません。

(中間系)




*LOUIS HAYES QUINTET / QUINTESSENTIAL LOU
louis hays(ds), abraham burton(ts)
riley mullins(tp), dave hazeltine(p), santi debriano(b)
1999/TCB/

ルイス・ヘイスが今だに健在なので驚きました。
50年代から活躍していますからキャリアは長いですね。
ホレス・シルバー、キャノンボール・アダレイ、オスカー・ピーターソン、フレディ・ハバード等々、
有名プレイヤーと共演した作品はそれこそ数知れずあると思いますよ。
ここでも懐かしい感じのハード・バップ・ジャズを聴かせてくれています。
メンバーも中々面白いですね、
エイブラハム・バートン(ts)はマクリーン派のアルト奏者でしたがコルトレーン的テナーも魅力があります。
リレイ・マリンズ(tp)はクリフォード・ブラウン〜リー・モーガン系の若手トランペッターです。
デヴィッド・ヘイゼルタイン(p)は中堅の注目すべきピアニスト、
サンティ・デブリアーノ(b)はフリー系もこなすベーシストです。

(中間系)