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Dragon's Jazz Corner

Lou Donaldson (as)


*LOU DONALDSON QUARTET / LIVE IN BOLOGNA
lou donaldson(as),
herman foster(p), jeff fuller(b), victor Jones(ds)
1984Rec/Timeless/

1 Stella By Starlight
2 Groovin' High
3 Summertime
4 Lou's Blues
5 St.Thomas
6 Star Eyes


ルー・ドナルドソン(as)は1926年、ノースカロライナ州生まれ。
50年代はチャーリー・パーカー直系のアルト奏者としてフレッシュな演奏を聴かせてくれました。
その神髄はアート・ブレイキーの名盤「バードランドの夜」で聴くことができます。
この日のクリフォード・ブラウン(tp)との2管はハード・バップの夜明けとして燦然と輝いています。
まさに歴史的名盤の一枚ですね。

その後R&B系の演奏が多くなって次第にソウル、ファンキー路線に転じていくことになります。
ルーはブルー・ノート・レコードの看板アーティストの一人で根強い人気がありました。
1967年に発売された大ヒット盤、「Alligator Bogaloo」がその頂点になるかな。
70年代まではBNに作品があるようです。

ルーは2010年代まで活躍している息の長いプレイヤーです。
「70年代、80年代のジャズ・低迷期にはどうしていたのかな?」と思っていました。
アメリカの多くのジャズ・メンがヨーロッパに渡っていたのでルーもその一人だったかもしれませんね。
今作はそんな時にオランダのタイムレス・レーベルに残した一枚です。
有名ジャズ・スタンダード作品集でルーの純ジャズ路線が聴けるのではと期待して入手しました。

録音時は58歳、ノリも良くスピード感も十分で艶のある音色は健在です。
実にリラックスしたプレイを聴かせています。
MCでくぐもったルーの肉声が聞けるのも貴重かな。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(くつろぎ系)




*LOU DONALDSON QUINTET / MIDNIGHT CREEPER
blue mitchell(tp), lou donaldson(as),
george benson(g), lonnie smith(org), leo morris(ds)
1968/Blue Note/

ルー・ドナルドソン(as)はブルー・ノートのソウル&ファンキー路線で忘れられない存在です。
前出のスタンリー・タレンティン(ts)と共に両巨頭と言えるでしょうか。
ルーはチャーリー・パーカー直系のアルト・マンなのでこの路線の評価は様々ありました。
吹き込む度にメンバーを替えるのは常套手段ですが今作はメンバー的に最も魅力がある一枚です。
ブルー・ミッチェル(tp)とルー・ドナルドソン(as)のフロント、
ジョージ・ベンソン(g)、ロニー・スミス(org)、レオ・モリス(ds)とくれば悪かろうはずがありません。
ルーのブルー・ノートにおける4200番台には大ヒット盤の「アリゲーター・ブーガルー(BST 4263)」があります。
これはもう必聴でしょうが今作もなかなかに渋いアルバムなので捨てがたいです。

(くつろぎ系)




*LOU DONALDSON QUINTET / MR.SHING-A-LING
lou donaldson(as), blue mitchelltp),
jimmy ponder(g), lonnie smith(org), leo morris(ds)
1967Rec/Blue Note/

ルー・ドナルドソン(as)のソウル・ジャズの一枚です。
「シンガリン」はラテンのダンス音楽で「ブーガルー」↓の二匹目のどじょうを狙ったもの。
「The Shadow Of Your Smile」がいい。




*LOU DONALDSON QUINTET / ALLIGATOR BOGALOO
melvin lastie(cor), lou donaldson(as),
george benson(g), lonnie smith(org), leo morris(ds)
1967Rec/Blue Note/

いわずと知れたルー・ドナルドソン(as)の大ヒット盤です。
リー・モーガンの「サイドワインダー」と双璧。
ジャズはダンスと結び付いているので踊れると喜ばれます。