[トップページ]



Dragon's Jazz Corner

Leo Richardson (ts)


* LEO RICHARDSON QUARTET & QUINTET / THE CHASE
leo richardson(ts),
rick simpson(p), mark lewandowski(p), ed richardson(ds)
guests:quentin collins(tp)(2,3,4), alan skidmore(ts)(8)
2017/Ubuntu Music/

1 Blues For Joe
2 Demon E
3 The Curve
4 The Chase
5 Elisha's Song
6 Mambo
7 Siver Lining
8 Mr.Skid


ジャケ買い・・・レオ・リチャードソン(ts)は初見、イギリス盤です。
ジャケットの写真を見るとベテランのようだけど期待の若手で今作がデビュー作だそうです。
キッチリとスーツを着こなしての演奏スタイルは1950〜60年代初めのハード・バップ・ジャズを踏襲しています。
解説にはデクスター・ゴードン、ジョン・コルトレーン、ジョー・ヘンダーソンの名前が出ていました。

全8曲は全て自身のオリジナルで曲想も豊かで飽きさせず、作曲家としての能力にも秀でています。
うち4曲がワン・ホーン・カルテットで4曲がゲストを含むクインテット演奏になっています。
(2)、(3)、(4)の3曲がトランペットとの王道2管で(8)がテナー2本の構成です。
私的ベストはいかにもホレス・シルバー(p)・クインテットを彷彿とさせる(3)「The Curve」です。
聴いていてついニヤリとしてしまいました・・・私はシルバー・コンボも大好きだったからね。
バラードでは(5)「Elisha's Song」で圧巻の演奏を聴かせてくれました。
(8)「Mr.Skid」における強烈なテナー・バトルも聴き応えがありました。

なおプロデューサーはゲスト・トランペッターとして参加している「Quentin Collins」です。
自らがプロデュースしなくて良かったと思います。
近年は演奏者自身がプロデュースすることも多いけどやはり自分と他人では見る目が違います。
レオ・リチャードソンの名前は覚えておきたいです。
いずれ注目のテナー奏者になるのは間違いありません。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)