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Dragon's Jazz Corner

Lars Gullin (bs)


* ARCHIE SHEPP & LARS GULLIN QUINTET /THE HOUSE I LIVE IN
archie shepp(ts), lars gullin(bs),
tete montoliu(p), niels-henning orsted pedersen(b), alex riel(ds)
1963/SteepleChase/

1 You Stepped Out Of A Dream
2 I Should Care
3 The House I Live In
4 Sweet Georgia Brown


アーチー・シェップ(ts)もまたヨーロッパに多くの録音を残しています。
そんな中の一枚ですが特にここはメンバーが凄いです。
まだシェップはフリー・ブラック・ジャズの雄「ニューヨーク・コンテンポラリー・ファイブ」に在籍していました。
つまりバリバリのシェップがヨーロッパの精鋭達と共演したスタンダード作品集です。
それだけに興味深く、貴重なアルバムと言えると思います・

スウェーデン出身のラース・ガリンはヨーロッパを代表するバリトン・サックス奏者です。
最初に聴いた時にはその時期ヨーロッパにこんな名手がいたのかと驚かされました。
テテ・モントリューはスペインの天才ピアニストで当時は一番知名度が高かった。
テテに大きな影響を受けたのがミシェル・ペトルチアーニ(p)だと思っています。
ニールス=ヘニング・エルステッド・ペデルセンはデンマークのベーシストでです。
ヨーロッパのベーシストは60年代にこのニールス・ペデルセンの登場で一気に注目されることになりました。
強靭、強烈なベース・プレイという表現はペデルセンから始まったと思います。
アレックス・リールはデンマーク出身のヨーロッパを代表するドラマーです。
つまりここはオール・ヨーロピアン・リズム・セクションがバックに控えていたということになりますね。
これだけのメンバーのライブってどうなんだろう?・・・直に熱気と空気を味わいたい。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)



*LARS GULLIN / BARITONE SAX
lars gullin(bs), etc
1956Rec/Atlantic/

ジャズ再発廉価版シリーズの1枚です。
1950年代のモダン・バリトン・サックス奏者といえばジェリー・マリガン、
ペッパー・アダムス、サージ・チャロフあたりの名前が浮かびます。
このスウェーデン出身のラース・ガリンもそんな中の一人です。
最初に聴いた時にはその時期ヨーロッパにこんな名手がいたのかと驚かされました。
実にモダンでクールな音色の持ち主でバリトン・サックスとは思えないやさしさです。
今作はメトロノームに残した音源から7曲を選びアメリカで発売されました。

カルテットが(5)「ALL OF ME」、クインテットが(7)「SO WHAT」、
セクステットが(6)「MEAN TO ME」で残る4曲はもっと大きな編成です。
顔見世興行的発想・・・寄せ集めで一貫性がないのが難点といえます。

(くつろぎ系)