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Dragon's Jazz Corner

Kazuhiko Takeda 竹田一彦 (g)


*KAZUHIKO TAKEDA TRIO / I THOUGHT ABOUT YOU
竹田一彦(g)、岡田勉(b)、江藤良人(ds)
2013/Waon/


関西の重鎮ギタリスト、竹田一彦さんの作品です。
今作もまた去年のベスト3に選ばれた一枚です。
竹田さんは1936年生まれというから今年で78歳になりますね。
東京では同世代に中牟礼貞則(g)さんがいますが元気な姿を見せてくれています。
渡辺貞夫(as)さんを筆頭に70歳代でも元気に活躍してくれているのは嬉しいですね。

私が好きなヴォーカリストの鈴木道子さんが年に何回か関西ツアーに出かけます。
その時の共演者がこの竹田さんなんです。
道子さんも絶賛していて、それで是非一度聴いてみたいと思っていました。

良く知られたスタンダード作品集・・・選曲も多彩でよく考えられています。
通算3枚目のリーダー・アルバムだそうですが長いキャリアからいえば少ないかも。
使い古された言葉ですがまさに「いぶし銀の如く」の演奏を聴かせてくれました。
録音の良さかな、まるで目の前で演奏しているようです。
実に味わい深いギターで長い間熟成されてきた味がします。
奥行きがあり、しっとりとして艶やか、語りかけてくるような趣きもあります。
表題曲の(1)「I Thought About You」には参ったなぁ〜。

二人の共演者は重量級です。
岡田勉(b)さんとギタリストの相性の良さは定評のあるところです。
増尾好秋(g)さんとのコンビは忘れられません。
復活ライブでは元気な姿を見せていましたが結局帰らぬ人となりました。
これが最後のアルバムになったかもしれませんね。
江藤良人さんもまた素晴らしいドラマーです。
エルヴィン・ジョーンズ張りの豪快なドラミングを聴かせると思えば、
相手なりに合わせる柔軟性や融通性を持ち合わせ、実に繊細な感覚を持っています。
ミュージシャンの評価も高く、心酔するファンも多い。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)