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Dragon's Jazz Corner

Junior Cook (ts)


*JUNIOR COOK QUINTET / YOU LEAVE ME BREATHLESS
junior cook(ts), valery ponomarev(tp),
mickey tucker(p), john webber(b), joe farnsworth(ds)
1992/SteepleChase/

元ジャズ・メッセンジャーズのヴァレリー・ポノマレフ(tp)を迎えた2管編成。
盟友ミッキー・タッカー(p)は不変、後にエリック・アレキサンダー(ts)・グループで人気を博す
ジョン・ファーンズワーズ(ds)とジョン・ウィーバー(b)が参加しています。

「Warm Valley」、「You Leave Me Breathless」、「Mr.P.C.」




*JUNIOR COOK QUARTET / ON A MISTY NIGHT
junior cook(ts),
mickey tucker(p), walter booker(b), leroy willams(ds)
1990/SteepleChase/

1 On A Misty Night
2 Innocent One
3 Wabash
4 You Know Who
5 Make The Girl Love Me
6 My Sweet Pumpkin
7 Nothing Ever Changes
8 I'll Go My Way By Myself


近頃これほど琴線に触れたアルバムは稀です。
なんか、あまりにしっくりとくるので久し振りに背筋がゾクゾクとしました。
同時にこれほどイメージが狂わされたのも珍しいです。
ジュニア・クック(ts)が話題になることはほとんどないので私も忘れていたんですが、
最近、ジャズ・メッセンジャーズやホレス・シルバー・クインテットを聴き直す機会がありました。
ちょうどそんな時にCDショップの中古品コーナーで偶然このアルバムを見つけたんです。
今までメッセンジャーズに比べてシルバー・クインテットのフロントは小粒などと解釈していました。
”リー・モーガン&ウエイン・ショーター”に対する”ブルー・ミッチェル&ジュニア・クック”。
ジャズ・メッセンジャーズはより自由度が高く、シルバー・クインテットはシルバー色の強いサウンド重視。
プレイヤーの個性発揮という点ではメッセンジャーズが優っていたと思います。
それでシルバーの元ではクックのこともちょっと野暮ったいかと思っていたんです。
だからあえてリーダー作も持っていなかった。
ところが、これを聴いてとんでもない間違いということに気が付きました。
「ジュニア・クックってこんなにモダンでスマートだったっけ」というのが正直な感想です。
クックはウエイン・ショーターとは同年代、ジョン・コルトレーンより8歳も年下です。
当然、コルトレーンの影響下にあります、その点まったくショーターと変わりないわけです。
もう少し下にはジョー・ヘンダーソンがいるので地味なクックは埋もれた感じがします。
テナーの音色はいいし、トーン・コントロールもうまい、私はジュニア・クックを再評価しました。
全体を通して心地良いスイング感に溢れ、 (5)「MAKE THE GIRL LOVE ME」のバラードも秀逸。
続く(6)「MY SWEET PUMPKIN」がベスト・トラックで、ここではミッキー・タッカーが素晴らしいプレイを聴かせます。
バックのメンバーも好演、特にミッキー・タッカー(p)がシブいです。
録音もいいのでお勧め。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)




*JUNIOR COOK QUARTET / THE PLACE TO BE
junior cook(ts),
mickey tucker(p), wayne dockery(b), leroy willams(ds)
1989/SteepleChase/

久々にジュニア・クックを聴いて再評価したので買ったアルバムです。
しっとりと落ち着いたモダンなテナー奏者がここにいました。

「Are You Real ?」、「Gnid」、「Over The Rainbow」




* JUNIOR COOK QUARTET / MOMENT TO MOMENT
junior cook(ts),
mickey tucker(p), cecil mcbee(b), leroy williams(ds)
junior booth(b)(2,3)
1977Rec/M&I/

1 Sweet Lotus Lips.
2 The Crucifier
3 The 8th Cat
4 Not Quite That
5 Yardbird Suite
6 Moment To Moment Part1
7 Moment To Moment Part2


ジュニア・クック(ts)の1977年の作品です。
久々にCDショップの中古盤コーナーを見ていて見つけました。
「オオ、ラッキー」・・・こういうことがあるから中古盤漁りは止められません。

クックが名前を知られるようになったのはホレス・シルバー(p)・クインテットに入ってからです。
フロント2管の相手はブルー・ミッチェル(tp)で約5年間シルバー・グループに在団しました。
その間出したリーダー作はたった1枚だけです。

* JUNIOR COOK QUINTET / JUNIOR'S COOKIN' (1961/Jazzland)

まぁね、キャリアのわりにこれほどの寡作家はいませんね。
超控え目なクックの人柄が表れていて好ましい限りです。
過小評価の最たるテナー・サックス奏者がジュニア・クックだと思います。


ジュニア・クックは90年代になってから再評価したテナー・サックス奏者です。
その作品がこれです。

*JUNIOR COOK QUARTET / ON A MISTY NIGHT (1990/SteepleChase)

驚いたのなんのって・・・もうぶっ飛んでしまいました。
「ジュニア・クックってこんなにモダンでスマートだったっけ」というのがその時の正直な感想です。
良くも悪くもシルバー・クインテットはシルバーのワンマン・バンドでクックの個性は埋もれてしまった。
クックもまた「他人のバンドでやる方が気が楽だった」と言うからどうしょうもありません。

さて今作はクックの2枚目のリーダー作で1枚目からは実に15年以上も空いています。
盟友ミッキー・タッカー(p)のオリジナルが2曲とその他4曲の構成です。
ここでのクックを聴いてみても実にモダンでモーダルな演奏を聴かせてくれています。
クックが単なるハードバッパーでないことは一目瞭然です。
ジョン・コルトレーン〜ウェイン・ショーター・ジュニア・クック〜ジョー・ヘンダーソンのラインもあったかと思います。
事実、クックの次にシルバー・クインテットに加わったのはジョー・ヘンダーソンだった。
クックの上手さが際立つのがチャーリー・パーカー(as)の(5)「Yardbird Suite」です。
パーカーは難曲なのでアルト奏者以外は取り上げることが少ないですがクックは難なくこなしています。
ヘンリー・マンシーニの表題曲(6)「Moment To Moment」もコルトレーン張りの演奏に痺れました。
ジュニア・クックは凄いです。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)