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Dragon's Jazz Corner

Joris Roelofs (as)


*JORIS ROELOFS QUARTET / INTRODUCING
joris roelofs(as,cl),
aaron goldberg(p), matt penman(b), ari hoenig(ds)
2008/MATERIAL RECORDS/

ヨリス・ルーロスは弱冠24歳のアルト・サックス奏者です。
まずはCDから流れてくる美しいアルトの音色に驚いてしまいました。
このスムーズさは完璧なフィンガリングと息使いのたまものだと思います。
末恐ろしいというか、多いに楽しみなサックス奏者が登場してきました。
ここはまたメンバーも素晴らしいです。
アーロン・ゴールドバーグ(p)、マット・ペンマン(b)、アリ・ホーニック(ds)とくれば見逃せません。
スタンダード4曲、オリジナル4曲、ワーン・マーシュ(as)とデイブ・ホランド(b)が1曲づつ入っています。
チャーリー・パーカーの影響下はもちろんのこと、マーシュの曲が一つのヒントを与えてくれています。
私はオリジナルに興味を持ちましたが他の曲もアレンジが新鮮なので聴きどころも多いです。
テンポやリズム・パターンが多様、バックの3人も生き生きと躍動していて特にアリ・ホーニックが凄い。
スタンダードなら(2)「SWEET&LOVELY」、オリジナルなら(6)「THE RULES」や(9)「BETER !」も面白かった。
ドラムとのデュオ(7)「FOUR WINDS」、ベースとのデュオの(10)「SKYLARK」もスリル満点、
(2)「DOOIE HOEK」や(8)「FRANCISCA」のクラリネットも聴きものです。
ヨリスは現代的な感覚を持っているようで曲想も変化に富んでいて飽きさせません。
このデビュー作があまりにいいのでこれからが心配になるほどです。

余談ですが「イントロデューシング・〜」というアルバムは外れが少ないような気がします。

[ ドラ流目立たないけどいいアルバム ]

(まじめ系)