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Dragon's Jazz Corner

Jonathan Kreisberg (g)


*JONATHAN KREISBERG QUINTET / SHADOWLESS
jonathan kreisberg(g), will vinson(ts,p),
henry hey(p), matt penman(b), mark ferber(ds), rich stein(tam)(6)
2011/New for Now/

1 Twenty One
2 Stir The Stars
3 Shadowless
4 Zembekiko
5 Long, Like A Mercury Day
6 The Common Climb
7 Defying Gravity
8 Nice Work If You Can Get It


ジョナサン・クレイスバーグのギターは個性的で面白いと思います。
1曲を除いては全てクレイスバーグのオリジナルです。
クレイスバーグはいわゆる新感覚ギタリストの一人ですが、
代表格のカート・ローゼンウィンケルとは一味違う感性を持っています。
陽性で明るく、弾むような飛び跳ねるようなサウンドが特徴的です。
コンテンポラリーでフュージョン・テイストもあります。
そんな彼の音楽性を十分に楽しむことができました。
ピアノとギターの絡み、ドラムスのハジケ具合は現在の流行ですね。
ピアノやテナーとのユニゾンも魅力・・・ウィル・ヴィンソン(ts)との相性もピッタリです。
ヘンリー・ヘイズ(p)もクレイスバーグと同じ感覚を持っているのでドンピシャの人選です。
じっくりと練り上げられた完成度の高いアルバムだと思います。

クレイスバーグ、マット・ペンマン(b)、マーク・フィーバー(ds)の3人は2006年のライブで見ています。
ちなみにライブ・レポートではこんなことを書いていました。

「ジョナサン・クライスバーグは最近話題になっているギタリストでマット・ペンマンの近年の活躍も目立ちます。
3人共に30歳代前半の現役バリバリ、3人の超絶テクニックが凄いので3者3様の多彩なプレイが楽しめました。
クライスバーグはパット・メセニー級のテクニシャンでなめらかなギター、超高速フレーズには目を見張るばかりです。
ペンマンはすごく大きな手をしていて、まるでメロディー楽器のように軽々とベースを駆使しています。
マーク・ファーバーは硬質で決してスマートとは言えませんが繰り出すユニークなリズムには聴き応えがありました。
一見、学者風に見えてとてもミュージシャンとは思えませんでした」

強烈な印象を残したライブでしたがこのトリオはずっと続いているようですね。
気心の知れた3人のラインがキッチリとしているので安定感があります。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)