[トップページ]
Dragon's Jazz Corner
Joe Farrell (ts)
* JOE FARRELL QUINTET / OUTBACK
joe farrell(ts,ss,fl),
chick corea(elp), buster williams(b), elvin jones(ds),
airto moreira(per)
1971/CTI/
Side A
1 Outback
2 Sound Down
Side B
1 Bleeding Drchid
2 November 68th
ジョー・ファレル(ts)がCTIに残した傑作です。
表題曲の「Outback」には痺れました。
メンバーも素晴らしい。
チック・コリア(p)の突然の訃報にはショックを受けた人が多かったようです。
もちろん私もその一人でした。
近年チックが最も精力的で元気に見えたのでまさか亡くなるとは思わなかったからです。
四天王のうち、キース・ジャレットは黄金の左手が使えなくなってしまった。
マッコイ・タイナーが亡くなり、演奏家としてのハービー・ハンコックはもう居ません。
「昭和は遠くなりにけり」・・・時代は確実に動いています。
チックを偲んで何を聴こうか?と思いました。
そして選んだのが今作の「アウトバック」でジョー・ファレルの代表作です。
ファレルを一躍有名にしたのはチックのヒット作、カモメの「リターン・トゥ・フォーエバー」でした。
今作はその前に録音されているのでチックの方向性を示す前触れになった作品で貴重です。
私はファレルの独特な雰囲気を持つエキゾチックなフルート奏法が大好きでした。
表題曲の1曲目、「Outback」ではその神髄が聴けます。
その他、ドラムのエルヴィン・ジョーンズとは共演機会も多く気心の知れた仲です。
アイアート・モレイラ(per)とバスター・ウィリアムス(b)が脇を固めています。
ジョー・ファレルは1937年生まれのシカゴ出身です。
ジョン・コルトレーン派のテナー、ソプラノ・サックス奏者ですが48歳で亡くなりました。
まだまだ活躍出来た年齢なのに惜しかったです。
(くつろぎ系)