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Dragon's Jazz Corner

Joe Barbieri (vo,g)


* JOE BARBIERI / CHET LIVES !
joe barbieri(vo,g), antonio fresa(p), luca aquino(tp,flh),
marcio faraco(vo,g)(2), stacy kent(vo)(4), nicola stilo(g,fl)(7,2),
furio di castri(b)(6), giacomo pedicini(b)(3)
2013/Microcosmo/

1 Time After Time
2 But Not for Me
3 Chet Lives
4 I Fall In Love Too Easily
5 Look For The Silver Lining
6 Arrivederci
7 Almost Blue
8 Everytime We Say Goobye
9 Estate
10 My Funny Valentine


イタリアのギタリスト&ヴォーカリスト、ジョー・バルビエリのチェット・ベイカー・トリビュート・アルバムです。
チェット・ベイカーの名前にはどうも麻薬的な要素があるように思う。
それでかな、ミュージシャンによるチェットの名前を冠したアルバムがいっぱい出ています。
それをまた買っちゃうファンもいるわけで・・・私を含めて・・・つくづく麻薬だね。
チェット本人を聴いていればいいだろうと思いながら気になっちゃうわけだから。

チェットの歌が知られたのは50年代のパシフィック・ジャズの「チェット・ベイカー・シングス」ですね。
中性的でアンニュイな歌唱法は当時の評価で「気持ち悪さ」の方が断然勝っていたような気がします。
当然ですね、それまでそんな歌い方をする男性ヴォーカリストはいなかったわけだから。
でもね、反面熱狂的なファンが多かったのも事実で私も一発でハマりました。
それが時代と共に認められて違和感がなくなった・・・今では7、8割の人が好きと言うんじゃないかな。
私はチェットの歌には当時新しく入ってきたばかりだったボサノバの気だるい歌い方の影響を感じています。

ここでのジョー・バルビエリの歌唱法もまたチェットの流れを汲むものです。
ヴォーカルを意識して聴くようになって気が付いたのは「ささやき系」のヴォーカリストも多いということです。
「語り」というか、歌の上手さよりも味で勝負している・・・俳優に多い歌い方ですね。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(ささやき系)