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Dragon's Jazz Corner
Jim Rotondi (tp)
*JIM ROTONDI AND THE LOOP / HARD HITTIN' AT THE BIRD'S EYE
jim rotondi(tp,flh),
eric alexander(ts), renato chicco(org), bernd reiter(ds)
2013/Sharp Nine/
ジム・ロトンディ(tp)を見直して以来、何枚かさかのぼって聴いていました。
今作はジムの最新盤でスイスのジャズ・クラブ、「The Bird's Eye」でのライブ盤です。
盟友エリック・アレキサンダー(ts)とのフロント2管にオルガン、ドラムスとの組み合わせ。
ギターが入っていないのが新味かもしれませんね。
全6曲はメンバーのオリジナル3曲にその他3曲の構成です。
ライブということで1曲が平均10分強の長丁場になっています。
内容は推して知るべしのネオ・ハード・バップ作品でジムとエリックの金太郎飴的演奏が聴けました。
お互いのアルバムで共演、さらにスティーブ・デイビス(tb)を加えた「One For All」の作品もあります。
共演作品が多いのでどうしてもそういう傾向になるのはやむを得ません。
ジムはここで新しく「The Loop」というバンドを組んだようです。
オルガン入りジャズとしてはスマートです。
近年はピアノ・ライクなオルガン奏者が多いような気がしますね。
ピアノとオルガン、どちらもそれなりにこなす二刀流プレイヤーが多いせいかもしれません。
(4)「Cry Me A River」はアップ・テンポでイメージがちょっと違いました。
(5)「Blue Moon」はバラード・・・エリック抜きのトリオ演奏でジムが大きくフューチュアーされます。
エリックはまた一段と表現力を高めています。
「ドラ流目立たないけどいいアルバム」
(中間系)
*JIM ROTONDI QUINTET / 1000 RAINBOWS
jim rotondi(tp), joe locke(vib),
danny grissett(p), barak mori(b), bill stewart(ds)
2011/Positone/
ジム・ロトンディ(tp)のリーダー作を買うのは初めてです。
先日聴いたエリック・アレキサンダーの「Alexader The Great」(2000)のプレイが印象的でした。
今まではあまり印象に残っていなかったので認識を新たにしました。
もちろん名前は知っていたし、聴いたこともありますよ。
エリックやデヴィッド・ヘイゼルタイン(p)などとの「ワン・フォー・オール」のメンバーですね。
ロトンディは1962年生まれの51歳、すでにベテランの域に達しています。
ロトンディを聴くにあたってまずはワン・ホーン・アルバムを聴きたいと思いました。
それで選んだのがこのアルバムです。
ジョー・ロックのヴァイブラホンが入ったクインテットはメンバー的にも面白そうでした。
ロトンディは切れ味も鋭いハード・バッパー・・・聴いていて気持がいいです。
最大の魅力はトランペットの素直な音色だと思います。
小細工なしの爽やかで明るいトランペットが高らかに響く。
けれん味のない奏法でラッパが実によく鳴っています。
テンポの速い曲になるとよりこの奏法が生きてきます。
ジョー・ロックは案外に硬質でクールなヴァイブ奏者と思っています。
ロトンディとはいわば陽と陰、明と暗の組み合わせですがこのバランスが聴きどころになりました。
この二人がダニー・グリセット(p)、バラク・モリ(b)、ビル・ステュアート(ds)のトリオに乗る構図です。
表題曲の(4)「1000 RAINBOWS」はウエス・モンゴメリー(g)の弟のバディ・モンゴメリー(p,vib)の曲。
バディの曲を取り上げるのは珍しいですがこれはジョー・ロックの選曲でしょうね。
私的ベストトラックは(5)「CRESCENT STREET」かな。
バラク・モリの強力なウォーキング・ベースに乗ってロックとロトンディ、グリセットのソロが炸裂します。
(6)「BORN TO BE BLUE」ではたっぷりのバラード演奏が聴けました。
名義はジム・ロトンディだけど実質的にジョー・ロックとの双頭バンドだと思います。
ところでバラク・モリって武骨な感じがするけど面白いベーシストですね。
「ドラ流目立たないけどいいアルバム」
(中間系)
*JIM ROTONDI SEXTET / DESTINATION UP
jim rotondi(tp), steve davis(tb), joe locke(vib),
malgrew miller(p), peter washington(b), joe farnsworth(ds)
2001/Sharp Nine/
ジョー・ロック(vib)との組み合わせ
「Remember」
*JIM ROTONDI SEXTET / EXCURSIONS
jim rotondi(tp), eric alexander(ts), steve davis(tb),
david hazeltine(p), peter washington(b), kenny washinton(ds)
1998/Criss Cross/
フロント3管は「ワン・フォー・オール」と同じ。
「What Is There To say」、「Angel Eyes」
* JIM ROTONDI QUINTET / JIM'S BOP
jim rotondi(tp), eric alexander(ts),
harold mabern(p), john webber(b), joe farnsworth(ds)
1997/Criss Cross/
1 King Of The Hill.
2 Last Call
3 El Patito
4 We'll Be Together Again
5 All Or Nothing All
6 Moonrays
7 You Are The Sunshine Of My Life
8 Jim's Bop
先週ジョー・マグナレリ(tp)を聴いたので似た感じのジム・ロトンディ(tp)も聴きたくなりました。
マグナレリが1960年生まれならロトンディは1962年生まれで年齢もほとんど変わりません。
ロトンディはエリック・アレキサンダー(ts)の盟友で「ワン・フォー・オール」の一員でもあります。
エリック大好きな私は聴く機会も数多くありました。
さて今作はロトンディが35歳時の録音です。
全8曲は自身やメンバーのオリジナル4曲とその他4曲の構成です。
共演のメンバーはそのまま当時の「エリック・アレキサンダー・カルテット」ですね。
エリックも30歳を迎えたばかりでフロント2管は若さに溢れ音色は切れ味鋭く勢いがあります。
ベテランのハロルド・メイバーン(p)はトリオでは情緒的に今ひとつですがこういった場面にはピッタリきます。
強力なタッチで共演者を煽りに煽っています。
演奏ではその他の4曲に注目しました。
(4)「We'll Be Together Again」はスロー・バラード、(5)「All Or Nothing All」はアップ・テンポで演奏されています。
ホレス・シルバー(p)の(6)「Moonrays」は名曲、スティービー・ワンダーの(7)「You Are The Sunshine Of My Life」も楽しかったです。
「ドラ流目立たないけどいいアルバム」
(中間系)
*JIM ROTONDI QUINTET / INTRODUCING
jim rotondi(tp), eric alexander(ts),
larry goldings(p,org), dwayne burno(b), billy drummond(ds)
1996/Criss Cross/
ジム・ロトンディ(tp)の初リーダー作です。
「Indian Summer」