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Dragon's Jazz Corner
Jean-Michel Pilc (p)
* JEAN-MICHEL PILC QUINTET / CARDINAL POINTS
jean-michel pilc(p), sam newsome(ss),
james genus(b), ari hoenig(ds), abdou m'boup(per),
francois moutin(b)(Trio Sonata)
2003/Dreyfus/
1 Fred's Walk
2 South
3 West
4 North
5 East
6 Ari's Mode
7 Mood Indigo
8 Cardinal Points
9 Trio Sonata-Part 1
10 Trio Sonata-Part 2
11 Trio Sonata-Part 3
12 Trio Sonata-Part 4
13 BBB
久々にジャン−ミシェル・ピルク(p)を聴いてみようかと手が伸びました。
前回聴いた時は才気がほとばしる先鋭的な演奏を聴かせてくれました。
まぁ〜、あまりに刺激的でちょっと疲れたけれど・・・
ジャン-ミシェル・ピルクは1960年フランス生まれ、今作の録音時は43歳でした。
ピアノは独学というんだから凄い・・・天才肌のジャズ・ピアニストです。
ルーツはセシル・テイラーやマッコイ・ターナーにあると思います。
特にセシルの影響が強くて強靭なタッチと幾何学模様のサウンドが特徴です。
ピルクは強力な左手を持っています。
全12曲は1曲を除いて全て自身のオリジナルです。
それも(2)〜(5)と(9)〜(12)が組曲風になっています。
どの曲も一筋縄ではいきません・・・縦横無尽な展開で予想外の音が飛び出てきます。
前衛的かつ即興性に富むジャズそのもののサウンドは貴重です。
軟弱なピアノ・トリオに不満があるならこのジャン−ミシェル・ピルクを聴いてみたらどうかな。
それほど斬新で鋭角的な音を持っています。
いつも聴きたいとは思わないけれど、たまに聴くと心が洗われるような気がします。
「ドラ流目立たないけどいいアルバム」
(まじめ系)
*JEAN-MICHEL PILC TRIO / WELCOME HOME
jean-michel pilc(p), francois moutin(b), ari hoenig(ds)
2002/DREYFUS/
1 So What
2 I Got It Bad And That Ain't Good
3 Stella By Starlight
4 Autumn In Newfane
5 Colchiques Dans Les Pres
6 Solitude
7 Cousin Mary
8 Giant Steps
9 Tenderly
10 Welcome Home
11 Serial Mither Blues
12 Scarborough Fair
13 Rhythm-A-Ning
14 Beginning
フランスのジャン-ミシェル・ピルク・トリオ、3人の才気がほとばしる刺激的なトリオだと思いました。
まずはマイルス・デイビス(tp)の「ソー・ホワット」の意表をつく展開に驚かされます。
時々ピョーンと飛んでいる音使いをするし、ベースがププププと絡むのも面白いです。
ドラムスも強力、3人共にフリーの経験を踏んできたのではないでしょうか。
3人がジャズの巨人達の作品をどう料理しているのか。是非聴いてほしいですね。
力量は十分、演奏も熱い、なかなかに個性的で奥が深い魅力あるトリオだと思います。
万人向けではありませんがこれにはハマってしまう人もいるのではないでしょうか。
私が愛聴盤にしなかったのは愛聴するにはちょっと疲れるからです。(苦笑)
「ドラ流目立たないけどいいアルバム」
(まじめ系)