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Dragon's Jazz Corner


J.D.Allen (ts)


* JD ALLEN QUARTET / RADIO FLYER
jd allen(ts),
liberty ellman(g), gregg august(b), rudy royston(ds)
2017/Savant/

1 Sitting Bull
2 Radio Flyer
3 The Angelus Bell
4 Sancho Panza
5 Heureux
6 Daedalus
7 Ghost Dance


JD・アレン(ts)を聴くのも久し振りです。
ちょっとは重たいものも聴かないといけないかなと思って手が伸びました。
アレンは硬派のテナー奏者でベースとドラムスの不動のピアノレス・トリオを率いています。
今回は新たにギターが加わったワン・ホーン・アルバムに興味を引かれました。
ジョン・コルトレーン〜ファラオ・サンダースにプラス、ソニー・ロリンズはギンギンの主流派と言えると思います。
それにオーネット・コールマンやアルバート・アイラーといったところのアプローチもあります。

全7曲は全てアレンのオリジナルで1曲目から彼の世界が広がっていました。
テーマはあってもないようなもので基本的にはフリー・スタイルを貫き通しています。
ソロイストの主張にメンバーが即座に反応する・・・即興性のジャズの魅力が詰まった作品と言えます。
特にルディ・ロイストンのドラムとの絡みが素晴らしくて、ここが一番の聴きどころになるかな。
リバティ・エルマンのギターがまた長年のレギュラーのようにメンバーに馴染んでいるのにも驚かされました。
まったく違和感がありません。
先の展開の見えないスピリチュアルな演奏が魅力です。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(まじめ系)




*J.D.ALLEN QUARTET / PHAROAH'S CHILDREN

J.D.allen(ts)
orrin evans(p), eric revis(b), gene jackson(ds)
jeremy pelt(tp)(1,3,11)
2002/CRISS CROSS/

J.D.アレン(ts)の初リーダー・アルバムだそうです。
たまには若い新進プレイヤーの作品も聴かないといけません。
アレン29歳、オーリン・エバンス(p)27歳、さらに注目の若手トランペッターの
ジェレミー・ペルトが3曲にゲスト出演しています。
11曲中、10曲が本人のオリジナルで残りの1曲はメンバーのエリック・リーブス(b)です。
元気でフレッシュなサウンドを楽しむことが出来ます。
表題曲のファラオズ・チルドレンのファラオはファラオ・サンダース(ts)を指しているのでしょうね。
特にジェレミー・ペルトの名前は覚えておくと良いと思います。

(まじめ系)