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Dragon's Jazz Corner

Jamie Cullum (vo,p)


* JAMIE CULLUM / INTERLUDE
jamie cullum(vo,p),
ross stanley(p), riaan vosloo(b), tim giles(ds),
james allsopp(ts,cl), tomas challenger(ts), fulvio sigurta(tp),
laura mvula(vo)(5), gregory porter(vo)(7), etc
2014/Island/

1 Interlude (D.Gillespie)
2 Don't You Know (R.Charles)
3 The Seer's Tower (S.Stevens)
4 Walkin' (R.Carpenter)
5 Goodmorning Heartache (D.Fisher)
6 Sack O' Woe (C.Adderley)
7 Don't Let Me Be Misunderstood (B.Benjamin)
8 My One And Only Love (R.Mellin)
9 Lovesick Blues (Irving Mills)
10 Losing You (R.Newman)
11 Out Of This World (H.Arlen)
12 Make Someone Happy (A.Green/J.Styne)


ジェイミー・カラム(vo,p)は時々聴きたくなります。
いつも刺激的なヴォーカルやピアノを聴かせてくれるからです
カラムは幾つになったんだろう?
調べたらもう今年で42歳になるんですね。
最初に聴いたのは24歳の時だったので、ほぼ20年前と知って驚きました。
月日の経つのは本当に早いです。

今作はスタンダード作品集で収録時は35歳、声も枯れてシブくなりました。
選曲も多彩で興味深くカラムの音楽性と実力を十二分に発揮していると思います。
特に1960年代にニーナ・シモンが歌い、アニマルズが大ヒット曲させた(7)は面白かったです。
「Don’t Let Me Be Misunderstood」(邦題:悲しき願い)で尾藤イサオさんが歌っていました。
ただカラムも年齢的にこれからが一番むずかしい時期かも知れませんね。
勢いだけではいかないし熟成するにはまだしばらく時間がかかる気がします。
これからも精進して順調にキャリアを積んで表現力を増していって欲しいです。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)




* JAMIE CULLUM / THE PURSUIT
jamie cullum(vo,p), etc
2009/Decca/

1 Just One Of Those Things
With Count Basie Orchestra
2 I'm All Over It
3 Wheels
4 If I Rules The World
5 You And Me Are Gone
6 Don't Stop The Music
7 Love Ain't Gonna Let You Down
8 Mixtape
9 I Think, I Love
10 We Run Things
11 Not While I'm Around
12 Music Is Through


ジェイミー・カラムの5枚目のアルバムで4年ぶりのソロ・アルバムだそうです。
カラムはつい最近も紹介したばかりだけど、とても気に入っています。
一番の魅力は刺激ですね。
これでもかこれでもかとグイグイと突っ込んでくる鋭さと力強さがあります。
歌にもピアノにも全身からのパワーを感じる。
特にカラムが歌い演奏するジャズ・スタンダードは新鮮でキラキラと輝いて聴こえます。
ここでは1曲目のコール・ポーターの名曲「Just One Of Those Things」にぶっ飛びました。
バックはフランク・フォスター率いるカウント・ベイシー・オーケストラだけどまったく遜色ありません。
この抜群の切れ味とスイング感を聴いたらもうたまりませんよ。
私ならこの1曲の為だけに買っても惜しくないと思う。
帯中には「ジャンルも時代も超越する天性のピアノ・マン、ジェイミー・カラム」とあったけど同感です。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)




* JAMIE CULLUM / CATCHING TALE
jamie cullum(vo,p,g),etc
2005/Universal/

1 Get Your Way.
2 London Skies
3 Photograph
4 I Only Have Eyes For You
5 Nothing I Do
6 Mind Trick
7 21st Century Kid
8 I'm Glad There Is You
9 Oh God
10 Catch The Sun
11 7 Days To Change Your Life
12 Our Day Will Come
13 Back To The Gound
14 My Yard
15 Mind Trick
16 Get Your Way
17 I'd Probably Do It Again
18 Trippin' Up


ジェイミー・カラム
イギリス出身の人気ヴォーカリストの2枚目のアルバムです。
オリジナルとジャズ・スタンダ-ドが程よくミックスされた構成です。
日本盤には(15)〜(18)までのボーナス・トラックが加わっています。
スタンダードの(4)「I Only Have Eyes For You」や(8)「I'm Glad There Is You」が新しい感覚で蘇ってきました。
野太い歌声と現代的なリズムは刺激的かつ魅力的で才能に溢れています。

(帯中よりの転載)
ジャンルも時代も超越する天性の直感が捕らえた、音楽の興奮と可能性。
映画「ブリジット・ジョーンズの日記、きれそうなわたしの12ヶ月」の主題歌「エヴァーラスティング・ラヴ」の
大ヒットも記憶に新しい、イギリスが生んだ大型ヴォーカリスト/ピアニスト。
ヒップホップ・ビート、ポップなメロディ、ジャズ・ピアノが自在に飛び交う、
柔軟な音楽性が発揮されたエキサイティングでクリエイティヴな名作。
グラミー賞最優秀ジャズ・ヴォーカルにノミネートされるほどジャズ界をうならせたクールネス、
ニルヴァーナやサウンドガーデンを聴いて育った世代のオルタナティヴなエッジ、
そしてグラストンベリー・フェスのオーディエンスを一つにするほどのロックなエナジー。
これらを全て持った音楽を作り、表現できるのがジェイミー・カラムなのだ。
クールネスとオーガニック・フィールが交錯する、モダンなスタンダード。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)




* JAMIE CULLUM / TWENTY SOME-THING Special Edition
jamie cullum(vo,p,elp,org),
geoff gascoyne(elb,b), sebastiaan de krom(ds),
john paricelli(g), ben castle(ts), martin shaw(tp,fhn), etc
2004/Universal/

1 What A Difference A Day Made
2 These Aren The Days
3 Singin' In The Rain
4 Twentysomething
5 But For Now
6 Old Devil Moon
7 I Could Have Danced All Night
8 Blame It On My Youth
9 I Get A Kick Out Of You
10 All At Sea
11 Wind Cries Mary
12 Lover, You Should Have Come Over
13 It's About Time
14 Next Year Baby
15 Everlasting Love
16 Frontin'
17 Can't We Be Friends?
18 High & Dry (Live)


イギリスの若手ヴォーカリスト&ピアニストのジェイミー・カラムは好きなプレイヤーです。
とてもジャズの範疇に収まりきれないというか、ちょっと斜に構えたところがあるからです。
若者らしく尖がっていて「ジャズなんてこんなもんよ」という感じが生意気そのものに見える。
でもカラムが歌い演奏するジャズ・スタンダードは新鮮でキラキラと輝いて聴こえます。
カラムは録音当時24歳なのでロックやヒップホップを聴いて育った年代です。
当然ながらジャズ・マンとしてのカラムもその影響を大きく受けています。

今作はカラムのデビュー作にボーナストラックを加えた「ジェイミー・カラム完全版」です。
全18曲は自身のオリジナル3曲と兄のベンが2曲、その他13曲の構成です。
14曲がオリジナル盤の「ジェイミー・カラム」からで後半4曲が新たに加わりました。
やっぱり面白かったのは馴染みのスタンダードをどう料理してどう表現しているかでした。
意表をつかれたのは(3)「Singin' In The Rain」でここのアレンジの感覚が素晴しいです。
これを聴いただけでもカラムの才能が分かると思います。
もちろん(1)、(6)、(7)、(9)などのジャズ・スタンダードの解釈にも新たな息吹を感じます。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)