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Dragon's Jazz Corner

Illinois Jacquet (ts)


* ILLINOIS JACQUET QUARTET / LIVE AT SCHAFFHAUSEN SWITZERLAND
illinois jacquet(ts),
hank jones(p), george duvivier(b), j.c.heard(ds)
1978Rec/Storyville/

1 What Is This Thing Called Love ?
2 Body And Soul
3 Wee Dot
4 Doctor's Blues
5 Exactly Like You
6 A Night In Tunisia
7 Cute
8 The Very Thought Of You
9 Oh, Look At Me Now
10 Blue And Sentimemtal
11 In A Sentimental Mood
12 George's Blues
13 Things Ain't What They Used To Be
14 I Wanna Blow Now
15 On The Sunny Side Of The Styreet


イリノイ・ジャケーの1978年のライブ盤。
ジャケー56才時の録音です。
ジャケーは典型的なテキサス・テナー奏者で、どでかい音でサックスを吹くホンカーの元祖といえるジャズ・マンです。
この系統にはアーネット・コブやバディ・テイトが知られているかな。
その他にもキング・カーティス、ウィリス・ジャクソン、スタンリー・タレンティン、エディ・ロックジョー・デイビス、
デヴィッド・ファトヘッド・ニューマン、デクスター・ゴードン、ジョニー・グリフィン等々、影響を受けたサックス奏者が数多くいます。
ジャケーの場合は一般のジャズ・ファンよりもプロのミュージシャンに人気があるような気がします。
多分あんな風に吹きたいと思うんだろうね。
でもそう簡単には吹けないから魅力があるんだと思います。
変な言い方ですが「ジャケーの美しいだみ声」はそう簡単にはマネできません。

全15曲はスタンダードが中心です。
共演者がハンク・ジョーンズ(p)にジョージ・デュヴィヴィエ(b)、J.C.ハード(ds)というトリオです
特にジョージ・デュヴィヴィエはこういったテナー奏者にはぴったりのベーシストです。
ジャケーが相手ではとてもじゃないが、がっちりとしたベーシストじゃないともちませんよ。
ところどころでフューチュアーされますが強靭で素晴らしいベース・プレイを聴かせます。
ハンク・ジョーンズのいつになくパワフルなピアノ・タッチにも注目しました。
なお司会はジャケー本人が務めているのでその声が聞けるのも貴重だと思います。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)




*ILLINOIS JACQUET PLAYS COLE PORTER
/ BOSSES OF THE BALLAD

illinois jacquet(ts)
1964Rec/Argo/

ジャズ再発廉価版シリーズの1枚です。
イリノイ・ジャケー(ts)のコール・ポーター作品集を買いました。
バックはストリングスでアレンジャーはベニーゴルソン(ts)とトム・マッキントッシュ(tb)です。
サングラスのコワモテ・派手ジャケですが中にはやさしく軟らかなジャケーがいました。
(6)「EVERYTIME WE SAY GOODBYE」は大好きな曲、
(4)「I CONCENTRATE ON YOU」もいいね。

ボス・テナーのイリノイ・ジャケーがうねる様に唄う。
これがアーネット・コブやジミー・フォレスト、バディ・テイト、レッド・ホロウェイ、
ウイリス・ジャクソンらのソウルなテナー奏者に繋がっていく。
ここでアレンジしているベニー・ゴルソンに与えた影響も大きいです。

BGMにひっそりと流すには最適だと思います。

(くつろぎ系)