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Dragon's Jazz Corner

Horace Silver (p)


*HORACE SILVER QUINTET / JAZZ... HAS...A SENSE OF HUMOR
ryan kisor(tp),jimmy greene(ts),
horace silver(p), john webber(b), willie jones V(ds),
1999/Verve/



*HORACE SILVER SEXTET / THE HARDBOP GRANDPOP
claudio roditi(tp,fhn),steve turre(tb), ronnie cuber(bs),
horace silver(p), ron carter(b), lewis nash(ds),
michael brecker(ts)
1996/IMPULSE/

ジャズ・ジャイアンツ、ミスター・モダン・ジャズの名ピアニスト、
ホレス・シルバーの新生インパルス移籍第一弾、
ジャズの楽しさ満載、ジャズを初めての方にも最適な好盤。
(帯中より抜粋)

[ Swing Journal : ゴールド・ディスク ]




*HORACE SILVER QUINTET / SERENADE TO A SOUL SISTER
1set : charles tolliver(tp), stanley turrentine(ts),
horace silver(p), bob cranshaw(b), micky roker(ds)
2set : charles tolliver(tp), bennie maupin(ts),
horace silver(p), john williams(b), billy cobham(ds)
1968/Blue Note/

超人気のファンキー・ナンバー(サイケデリック・サリー)を筆頭に前半をオールスター・バンド、
後半は若手レギュラー・クインテットで構成したアルバム。
(帯中よりの抜粋)

ブルー・ノートも4200番台になると中々手が伸びませんでした。
ホレス・シルバーは相変わらずのファンキー・サウンドを聴かせてくれています。



*HORACE SILVER QUINTET / THE CAPE VERDEAN BLUES
PLUS J. J. JOHNSON

woody shaw(tp), joe henderson(ts), j.j.johnson(tb),
horace silver(p), bob cranshaw(b), roger humphries(ds),
1965/Blue Note/

ロンドン・クラブ・シーンを熱狂させた一枚。
タイトル曲、そして「ナットヴィル」はファンキー&ダンサブル。
(帯中よりの抜粋)

ホレス・シルバーといえばファンキーの代名詞ですね。
ホレス・シルバー・クインテットはジャズ・メッセンジャーズとライバル関係。
シルバーのリーダーとしての手腕も大したものです。
ウディ・ショウ(tp)とジョー・ヘンダーソン(ts)に加えてJ.J.・ジョンソン(tb)が参加。
強力な布陣になっています。



*HORACE SILVER QUINTET / THE TOKYO BLUES
blue mitchell(tp), junior cook(ts),
horace silver(p), gene taylor(b), john harris jr(ds),
1962/Blue Note/

62年初来日時の印象をホレス・シルバーならではのファンキー節で綴った人気盤。
(帯中よりの抜粋)

発売当時、ジャケットが日本では今ひとつ人気がなかったような気がします。
いつまでも「ゲイシャ、フジヤマ」じゃないというのがその理由。




* HORACE SILVER QUINTET & TRIO / BLOWIN' THE BLUES AWAY
blue mitchell(tp), junior cook(ts).
horace silver(p), gene taylor(b), louis hayes(ds)
1959/Blue Note/

Side A
1 Blowin' The Blues Away
2 The ST.Vitus Dance
3 Break City
4 Peace
Side B
1 Sister Sadie
2 The Baghdad Blues
3 Melancholy Mood


ホレス・シルバーがブルー・ノート・レーベルの看板ピアニストだったことは疑いありません。
シルバーにはブルーノートに20枚ほどの正規盤があって発掘盤を含めると30枚を軽く超えています。
ところでブルーノートの正規盤(1500番台と4000番台)では誰が一番多いと思いますか?
オルガンのジミー・スミスが30枚近くあるのでトップです
ジミー・スミスはVerveに移ってからも人気が高かったのでお蔵入りになっていた作品が次々に発売されました。
次いでアート・ブレイキー(ds)、ルー・ドナルドソン(as)、ホレス・シルバー(p)、グラント・グリーン(g)、
ハンク・モブレイ(ts)、ジャッキー・マクリーン(as)、スタンリー・タレンティン(ts)、リー・モーガン(tp)などが続きます。

シルバーは1年半続いたアート・ブレイキーとの「ジャズ・メッセンジャーズ」から独立しました。
シルバーにとってもブレイキーにとってもその後の3年程は雌伏の期間になりました。
メンバーが中々定まらなかったのがその原因だと思います。
新生ホレス・シルバー・クインテットとしてのデビューは前作の「Finger Poppin'」(1959/Bluenote)です。
今作はその2枚目なのでレギュラー・メンバーとしてのまとまりも出てイケイケ感も強くなっています。
いかにもファンキーなシルバーらしい雰囲気を持つイラスト・ジャケットと共に印象深いアルバムでした。
ブルー・ミッチェル(tp)&ジュニア・クック(ts)のフロント、シルバー(p)、ジーン・テイラー(b)、ルイス・ヘイス(ds)のリズムです。
メンバーはやや小粒ですが、そのサウンドはシルバーそのもので中々個性的です。
良くも悪くもシルバーのワンマン・コンボで、終始一貫ファンキー・スタイルでやり通しました。
今作にはご機嫌な「Sister Sadie」や今でも演奏されることが多いバラードの「Peace」が収録されています。

ホレス・シルバーはシルバー節と呼ばれ、ファンキー・ピアノの代名詞になっています。
作曲能力にも優れていて、ヒット曲も数多いです。
ジャズには緊張感が必要だという意見も多いですが、私は気楽に聴けるジャズも結構好きです。

(中間系)




* HORACE SILVER AND THE JAZZ MESSENGERS
kenny dorham(tp), hank mobley(ts),
hirace silver(p), doug watkins(b), art blakey(ds)
1954-55Rec/Blue Note/

1 Room 608
2 Creepin' In
3 Stop Time
4 To Whom It May Concern
5 Hippy
6 The Preacher
7 Hankerin'
8 Doodlin'


「ホレス・シルバー・アンド・ザ・ジャズ・メッセンジャーズ」と冠した最初で最後の作品かな。
今作は同メンバーの2つの録音をカップリングさせたものです。
アート・ブレイキー(ds)との双頭バンドだったけど、1曲を除いて全てシルバーの作曲なのでシルバーが中心だったことは明らかです。
ビ・バップからハード・バップへの過渡期の作品として重要だと思います。

この後56年にはシルバーがメンバー全員を連れて独立します。
たった一人残されたブレイキーにはジャズ・メッセンジャーズの名前だけが残されたという話は悲惨だけど面白いと思います。
次にメッセンジャーズが注目されるのは58年に第一期黄金時代がやってきてからです。
リー・モーガン(tp)、ベニー・ゴルソン(ts)、ボビー・ティモンズ(p)の参加でファンキー・ジャズの大ヒット、大フィーバーとなりました。

ホレス・シルバーはシルバー節と呼ばれ、ファンキー・ピアノの代名詞になっています。
作曲能力にも優れていて、ヒット曲も数多いです。
独立後はホレス・シルバー・クインテットとしてブルー・ノートに数多くの作品があります。
メンバーはやや小粒ですがそのサウンドは中々個性的です。
良くも悪くも彼のワンマン・コンボで、終始一貫ファンキー・スタイルでやり通しましたから、
最後はみんながあきてしまったというのが、本当のところでしょうね。

ジャズには緊張感が必要だという意見も多いですが、私は気楽に聴けるジャズも結構好きです。
その点、ホレス・シルバーなら何の問題もありません。
ここでの(8)「Doodlin'」はファンク・ジャズのはしりの名曲、名演だと思っています。

終わりに一言、「ジャズ・メッセンジャーズ」の名前は、永遠に不滅です。」
「あーぁ、惜しいことをした」、これ、ホレス・シルバーの独り言です。