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Dragon's Jazz Corner

Heath Brothers (grp)


*HEATH BROTHERS / ENDURANCE
jimmy heath(ts,ss)
jeb patton(p), david wong(b), albert"tootie"heath(ds)
2009/Jazz Legacy/

久々のヒース・ブラザーズのアルバムです。
ジャズ界には兄弟プレイヤーも多いですがそれぞれが大活躍かというと意外に少ないですね。
このヒース・ブラザーズは数少ない例外的存在です。
長兄の故パーシー・ヒースはM・J・Q(モダン・ジャズ・カルテット)の名ベーシスト。
次兄のジミー・ヒースは作編曲にも優れた才能を持つ多才なサックス奏者。
一番下のアル・ヒースはあちこちに引っ張りだこのモダンな感覚を持つドラマーです。

それぞれが超多忙で共演も中々実現しなかったですが70年代になってようやく可能になりました。
今作は10年ぶりの作品、ジミーは83歳、アルは74歳になりました。
ジミー・ヒースはそれこそジミなプレイヤーだと思いますが私は好きでした。
普通、「リトル・ジャイアント」といえばジョニー・グリフィン(ts)を指しますね。
でも、私は勝手にもう一人の「リトル・ジャイアント」はジミー・ヒースだと思っていました。
ここでも7曲にオリジナルを提供していて作曲者としての才能も知らしめています。
(4)「BALLAD FROM LEADERSHIP SUITE」のバラードは最高です。
(5)「DUSK IN THE CITY」のジェブ・パットンのピアノも聴きどころになりました。
1曲だけスタンダードの(7)「AUTUMN IN NEW YORK」を入れたのも憎い構成。
全体を漂うこのゆったりとした乗りのスイング感がいいです。
今作は暮のせわしない時に聴いてホッとしました。
音色もリズムもビートもやさしくてやわらかくて、心安らぐサウンドで良かったです。
80歳を過ぎた管楽器奏者がここまで吹けるのは驚異的、ジミーはやっぱりリトル・ジャイアントでした。
敬意を表してのドラ盤入りです。

[ ドラ流目立たないけどいいアルバム ]

(くつろぎ系)


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