[トップページ]



Dragon's Jazz Corner

Harry Allen (ts)


* DAVE BLENKHORN & HARRY ALLEN / UNDER A BLANKET OF BLUE
dave blenkhorn(g), harry allen(ts)
2020/GAC Records/

1 There's A Small Hotel (R.Rodgers/L.Hart)
2 We'll Be Together Again (C.T.Fischer/F.Laine)
3 Dindi (A.C.Jobim)
4 Bewitched, Bothered And Bewildered (R.Rodgers/L.Hart)
5 Under A Blanket Of Blue (J.Livingston/M.Symes/A.J.Nelburg)
6 Street Of Dreams (V.Young/S.M.Lewis)
7 La Mer (C.Trenet)
8 Imagination (J.V.Heusen/J.Burke)
9 The Bloody Happy Song (H.Allen)
10 Solitude (D.Ellington/E.Delange/I.Mills)


古い良い曲探しでお気に入りのロジャース&ハートの「There's A Small Hotel」をここで見つけた。
何という偶然なのか、不思議なものですね・・・聴きたいと思っていると向こうからやってくる。

今作はギターとテナー・サックスのデュオ作品で全10曲は落ち着いたスタンダードが中心です。
ギタリストのデイヴ・ブレンクホーンは初見、オーストラリア出身で現在はヨーロッパで活躍中とあります。
ご存知ハリー・アレン(ts)は多作家で有名、スコット・ハミルトン(ts)を継ぐ安心感、安定感の持ち主です。
家でのんびりとBGMで流すには最適でゆったりとリラックスした演奏が聴けました。
表題曲の「Under A Blanket Of Blue」や「Street Of Dreams」もめったに聴けない古い曲です。

久し振りの新譜紹介だけどコロナ禍でアメリカとフランスをオンラインで繋いでのレコーディングです。
これからはこういう形が増えてくるのかも知れませんね。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(くつろぎ系)




* HARRY ALLEN QUARTET / FRENCH LULLABY
harry allen(ts),
jacob fischer(g), hans backenroth(b), kristian leth(ds)
2018/Venus/

1 I Will Wait For You (M.Legrand)
2 La Mer (C.Trenet)
3 C'est Si Bon (H.Betti)
4 THe Summer Knows (M.Legrand)
5 Chateau En Suede (Senechal)
6 Autumn Leaves (J.Kosma)
7 C'est Magnifigue (C.Porter)
8 My Way (C.Francois/J.Revaux)
9 LA Vie En Rose (L.Guglielmi/Louiguy)
10 I Love Paris (C.Porter)
11 I Wish You Love (C.Trenet)
12 What Are You Doing THe Rest Of Your Life (M.Legrand)


エリック・アレキサンダー(ts)を聴くとなぜかハリー・アレン(ts)が聴きたくなります。
私にとってはエリックとハリーは一対のような気がします。
手持ちのCDもエリック同様に多いです。

全12曲、ハリー・アレンの新作はフランスにちなんだ名曲を演奏したものになりました。
ハリーにとっては何度も演奏してきた馴染みのある曲ばかりだと思います。
緊張感ゼロの手慣れた感じで安定感は十分、貫禄の一枚になっています。
ハリーのテナーは本当に上手いと思うけどあんまり同楽器での共演はないですね。
相性の良さそうなスコット・ハミルトン(ts)との共演盤を聴いたことがあるだけかな。
ギター入りカルテットではジョー・コーン(g)とのコンビが知られています。

今回のギタリストがヤコブ・フィッシャーというのが新味です。
フィッシャーはデンマークを代表するギタリストでアコースティック・ギターが美しい。
あと面白いのがユニークな歌舞伎のジャケットだと思います。
これは海外で人気になるんじゃないかな。

(くつろぎ系)




* HARRY ALLEN NEW YORK SAXOPHONE BAND / THE CANDY MEN
harry allen(ts), gary smulyan(bs), eric alexander(ts), grant stewart(ts)
rossano sportiello(p), joel forbes(b), kevin kanner(ds)
2016/Arbors/

1 Four Brothers (J.Jiuffre)
2 The One For You (H.Allen/J.Carmichael)
3 How Are Things In Glocca Morra ? (E.Y.Harburg/B.Lane)
4 After You've Gone (H.Creamer/T.Layton)
5 I Wished On The Moon (D.Parker/R Rainger)
6 Blues In The Morning (H.Allen)
7 I Can See Forever (H.Allen/J.Carmichael)
8 The Red Door (G.Mulligan/Z.Sims)
9 The Candy Man (L.Bricusse/A.Newley)
10 So There (H.Allen)
11 Nobody's Heart (L.Hart/R.Rodgers)
12 The Party's Over (B.Comden/A.Green/J.Styne)


私は常々ハリー・アレン(ts)とエリック・アレキサンダー(ts)の共演が聴きたいと言ってきました。
それが図らずもこんな形で実現するとは思わなかったです。
ゲイリー・スマリアン(bs)とグラント・スチュアート(ts)を加えたサックス4本の作品。
狙いは明らかに1940年代に人気を博したウディ・ハーマン楽団の「Second Herd」です。
ウェスト・コースト・ジャズのクール・サウンドをビックバンドで演奏した。
4人のサックス奏者はスタン・ゲッツ(ts)、ズート・シムズ(ts)、ハービー・スチュワード(ts)、サージ・チャロフ(bs)。
テナー・サックス3本にバリトン・サックス1本の組み合わせ。
それを現代に再現しようという試みです。

内容は申し分ありません。
それぞれが実力者なので安定した仕上がりです。
スマリアンのバリトン・サックスが決め手になってアンサンブルやハーモニーが重厚になりました。
私的ベストは何といっても(8)「The Red Door」です。
ジェリー・マリガンのビック・バンドにズート・シムズが客演したのが初演で思い入れが深いです。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)




*HARRY ALLEN QUARTET / LONDON DATE
harry allen(ts),
andrea pozza(p), simon woolf(b), steve brown(ds)
2016/Trio Records/

1 This Is My Lucky Day (Allen/Carmichael)
2 ATime For Love (Mandel/Webster)/You Are There (Mandel/Frishberg)
3 June Song (Allen/Carmichael)
4 Where No Man Has Gone Before (Theme From Star Trek) (Courage)
5 Here's That Rainy Day (Van Heusen/Burke)
6 (Back Home Again In) Indiana (Macdonald/Hanley)
7 Our Love Is Here To Stay (Gershwin)


ハリー・アレン(ts)のライブ盤を聴くのは久し振りです。
アレンはエリック・アレキサンダーと対で聴くことが多いので一応収集対象ではあります。
でも数が多いので追いかけきれないでいます。
エリックほど思い入れがないのも事実ですが。

今作はしっとりとしたシックな仕上がりです。
余りの心地良さに私は眠くなってしまいました。
ゆるやかに流れるスイング感に包まれるような感じがします。

ライブということもあって1曲の時間が長いです。
その分、じっくりとアレンやメンバーの演奏を聴くことができました。
ピアノはイタリアの名手アンドレア・ポッザ、プロデューサーはベーシストのサイモン・ウールフです。
(2)のスロー・バラードではアレンの安定したサックスの音色が素晴らしい。
ゆったりとしたテンポをやわらかく吹き切る・・・この人は本当に上手いと思います。
逆にそれが仇になって器用貧乏に陥っていることがあるかもですね。
ボサノバのハリー・アレンという評価も片手落ちで純ジャズ路線でも十分聴き応えがあります。
そのボサノバは(4)で聴けるけど手慣れたものです。
(5)のビブラート奏法なんて現代テナーの最高峰が聴けます・・・正に絶品です。

私は常々「エリックと共演させたいなぁ〜」と思っています。
どういう展開になるんだろうか?
興味は尽きませんが誰か企画してくれませんかね。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系




* HARRY ALLEN QUARTET / SOMETHING ABOUT JOBIM
harry allen(ts),
helio alves(p), odolfo stroeter(b), tutty moreno(ds)
guest:joyce (vo,g) (2,5,10)
2015/Stunt/

1 Dinzi
2 Chovendo Na Roseira
3 Captain Bacardi
4 Sue Ann
5 Theme For Jobim
6 Mojave
7 Falando De Amor
8 Antigua
9 Angela
10 Voce Vai Ver
11 Tema Jazz


ずっと気になっていたハリー・アレン(ts)の作品です。
加えて鮮やかな黄色のジャケットも印象に残っていました。
共演にヘリオ・アルヴェス(p)、ゲストはジョイス(vo,g)、とくればどうしても聴いてみたかった。
ジョビンを取り上げた作品ですが聴き易いボサノバ盤とは一線を画してそう甘くないです。
ハリーの上手さが際立つ硬質なジョビン作品集に仕上がました。
ゲストのジョイスは3曲に参加してしていて独特の味をを持つヴォーカルが心に響きます。
さらに特筆すべきは才人ヘリオ・アルヴェスのピアノが各所で輝きを放ちます。
特に(6)「Mojave」におけるプレイが聴きどころでハリーとのコラボレーションも素晴らしいです。
ハリー、ヘリオ、ジョイス・・・3人の名手が織りなす究極のジョビンが聴けました。
名盤だと思います。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)




*HARRY ALLEN & JAN LUNDGREN QUARTET / QUIETLY THERE
harry allen(ts), jan lundgren(p), hans backenroth(b), kristian leth(ds)
2014/Stunt/

1 SURE AS YOU ARE BORN
2 EMILY
3 THE SHING SEA
4 QUIETLY THERE
5 A TIME FOR LOVE
6 CINNAMON AND CLOVE
7 THE SHADOW OF YOUR SMILE
8 JUST ACHILD
9 SUICIDE IS PAINLESS


ハリー・アレン(ts)とヤン・ラングレン(p)・カルテットのジョニー・マンデル作品集です。
ジョニー・マンデルはコンポーザー、アレンジャー、トロンボーン奏者です。
1958年の映画「私は死にたくない」の楽曲を書いて注目されることになりました。
この映画には当時の人気バンドのジェリー・マリガン・セクステットも出演していました。
マンデルの代表曲は言わずと知れた「The Shadow Of Your Smile」ですね。
永遠の大スタンダード・ナンバー・・・もちろんここでも演奏されています。
(2)「Emily」や(5)「A Time For Love」もジャズ・マン好みの曲でよく耳にします。

ハリー・アレンとヤン・ラングレンとくればある程度の予想はつきます。
予想通りしっとりと落ち着いた作品で、美しいバラードが詰まっていました。
特に前述の(7)「The Shadow Of Your Smile」が素晴らしいです。
テーマ部分ではラングレンのピアノにアレンのテナーが絡み、続く二人のソロが聴きどころになります。
ラフさは微塵もなくてやや面白味には欠けるけれど実にきっちりとして真面目な作品です。
丁寧、端正な仕上がりでいかにもこの二人ならではという感じがしました。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(くつろぎ系)




*HARRY ALLEN TRIO / I WALK WITH MUSIC
harry allen(ts), rossano sportiello(p), joel forbes(b)
2013/Harry Allen/

久々にハリー・アレンの新作を聴いてみたいと思いました。
レギュラー・クインテットからギターとドラムスを抜いたトリオでホギー・カーマイケル作品集です。
カーマイケル特集というのは案外珍しいかもしれませんね。
ところでこれが不思議なアルバムです。
レコード会社がどこにも書いてありません・・・自主制作盤みたいな感じがします。
個人的な発想の私的録音という趣です。
プロデュースは演奏者3人で解説はホギー・カーマイケルの息子さんが書いています。

ハリー・アレンがメロディを忠実に追っています。
やっぱりこういう古風な雰囲気を出すにはハリーが最適だと思います。
ゆったりとした流れの落ち着いた仕上がりになっていてハリーのテナー・サックスが満喫できました。
有名曲のほか、普段めったに聴けない曲も入っています。
バラードがいいです・・・ひそやかにささやくように、時にムードたっぷりに歌う。
(3) 「I Get Along Without You Very Well」は抜群の上手さ。
(5)「The Nearness Of You」、(10)「Georgia On My Mind」には痺れた。

不思議といえばカーマイケル作品集に「Stardust」が抜けているのも相当変ですね。
意識的だと思うのでこの意図がいまひとつ分からない。
ファンに対しては”画竜点睛を欠く”ことになったと思う。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)




* REBECCA KILGORE & HARRY ALLEN / LIVE AT FEINSTEIN'S AT LOEWS REGENCY
rebecca kilgore(vo), harry allen(ts),
rossano sportiello(p), joel forbes(b), chuck riggs(ds)
2011/Arbors Records/

1 Your Mother's Son-In-Law (M.Holiner/A.Nochols)
2 Kilgore Introduction
3 You Can't Lose A Broken Heart (F.E.Miller/J.P.Johnson)
4 Them There Eyes (M.Pinkard/D.Tauber/W.Tracey)
5 That Ole Devil Called Love (D.Fisher/A.Roberts)
6 Foolin' Myself (J.Lawrence/P.Tinturin)
7 Introducing Harry Allen Quartet
8 Tickle Toe (L.Young)
9 Harry Allen Introducing "I Want To Be Happy"
10 I Want To Be Happy (I.Caesar/V.Youmans)
11 Getting Some Fun Out Of Life (E.Leslie/J.Burke)
12 The Blues Are Bresin' (E.D.Lange/L.Alter)
13 You're A Lucky Guy (S.Chaplin/S.Cshn)
14 I Wish On The Moon (D.Parker/R.Rainger)
15 Thank You
16 I'm Checking Out, Go-om Bye (D.Ellington/B.Strayhorn)


レベッカ・キルゴア(vo)は初見、ハリー・アレン(ts)・カルテットとの共演ライブ盤です。
今作は掘り出し物だったと思います。
ライブの臨場感が凄くてまさに目の前で見ているような気がしました。
ライブ盤も数多くあるけどそこまでの感覚になるのはめったにありません。
前回そう思ったのはダイアナ・ロス(vo)の「ストーレン・モーメンツ」(1993/Motown)でした。

所々にMCを入れながらそのままライブが進行していきます。
本当に目の前で見ている感じがします。
レベッカが素晴らしいと思う。
名手ハリー・アレンにもまったく見劣りせず、むしろそれ以上の貫禄を見せています。
落ち着いていて大人の雰囲気を醸し出し、滅茶苦茶に歌は上手いです。
今作は一応ビリー・ホリディ(vo)とレスター・ヤング(ts)に捧げる形になっています。
このライブを見た人は幸せだったでしょうね。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)




*HARRY ALLEN QUINTET / PLAYS MUSIC FROM THE SOUND OF MUSIC
arry allen(ts), joe cohn(g),
rossano sportiello(p), joel forbes(b), chuck riggs(ds)
rebecca kilgore(vo), eddie frickson(vo)
2011/ARBORS RECORDS/

ハリー・アレンのミュージカル・シリーズの第三弾です。
「GUYS AND DOLLS(野郎どもと女達)」、「SOUTH PACIFIC(南太平洋)」に続く3作目。
この「サウンド・オブ・ミュージック」は1965年公開、
ロバート・ワイズ監督、ジュリー・アンドリュース、クリストファー・プラマー主演、
音楽は作詞オスカー・ハマースタインU世、作曲リチャード・ロジャースのコンビです。

「サウンド・オブ・ミュージック」には大スタンダードの「マイ・フェバリッと・シングス」がありますね。
ジョン・コルトレーンのソプラノ演奏で一気に定番になりました。
ここでもハリーのテナー・プレイが聴きどころになります。
その他、(3)「ドレミの歌」、(10)「サウンド・オフ・ミュージック」、(14)「エーデルワイス」などが知られています。
全14曲、インストは3曲、前作同様にRebecca Kilgore、Eddie Ericksonのヴォーカルが入りです。

近年はミュージカルを題材にしたものは見ないのでこのシリーズは楽しみにしています。
次には何が出てくるでしょうか。

(くつろぎ系)




*HARRY ALLEN QUARTET / I'LL REMEMBER APRIL
harry allen(ts),
rossano sportiello(p), joel forbes(b), chuck riggs(ds)
2009/Swingbros/

ハリーアレンのスタンダード作品集。
しっとりと落ち着いた仕上がりで癒されます。
「Misty」がシブい。

(中間系)




*HARRY ALLEN QUARTET & QUINTET / NEW YORK STATE OF MIND
harry allen(ts),
rossano sportiello(p), joel forbes(b), chuck riggs(ds),
john allred(tb)(1,4,6,8,9,10)
2009/CHALLENGE/

ハリー・アレン(ts)のスタンダード作品集はオーストリア盤です。
テーマはニューヨーク、ハリーも多作家であちこちでこの手の作品を連発しています。
内容は推して知るべしですが魅力的な曲があるとつい買ってしまいます。
今回はビリー・ジョエルの名曲(7)「NEW YORK STATE OF MIND」でした。
(4)「HARLEM NOCTURNE」をムードたっぷりにサム・テイラー(ts)ばりに吹ける人は少ないです。
トロンボーンとのコンビネーションも落ち着いていてBGMにはピッタリだと思います。
ボサノバやスイング系のテナー・サックス奏者としてイメージが固まるのはどうでしょうか。

(中間系)




*HARRY ALLEN-JOE COHN QUARTET / PLAYS MUSIC FROM SOUTH PACIFIC
arry allen(ts), joe cohn(g), joel forbes(b), chuck riggs(ds)
rebecca kilgore(vo), eddie frickson(vo)
2009/ARBORS RECORDS/

今はなんとなく軽いジャズが聴きたい気分です。
それでハリー・アレン&ジョー・コーン・カルテットを選んでみました。
ミュージカルの「南太平洋」を題材にしたものです。
2007年に「GUYS AND DOLLS(野郎どもと女達)」をリリースしているので同じ企画です。
多分前作が好評だったので2匹目の柳の下のどじょうを狙ったものだと思います。

15曲中12曲がボーカル入りですが、予想通り、軽快なジャズに仕上がっています。
映画の「南太平洋」にも思い出がありますよ。
主演はロッサノ・ブラッツィとミッチー・ゲイナーです。
信じられないほどの美しい風景がそこにありました。
これで一気に南太平洋に憧れましたが実際はハワイのカウアイ島だったんですね。
(11)「魅惑の宵」、(8)「ワンダフル・ガイ」、(9)「ハッピー・トーク」、
(15)「バリ・ハイ」など記憶に残る名曲がいっぱいありました。
作詞はオスカー・ハマースタイン2世、作曲はリチャード・ロジャースです。
ここでも「魅惑の宵」はロマンチックでした。
ジャズ・ファンには映画好きも多いのでこういう企画は嬉しいですね。
私としては最も印象深い「ウエストサイド物語」をやってもらいたいけど・・・。

(くつろぎ系)




*THE HARRY ALLEN - JOE COHN QUARTET / STOMPIN' THE BLUES
harry allen(ts), joe cohn(g), joel forbes(b), chuck riggs(ds)
guests : john allred(tb), scott hamilton(ts)(1,4,8)
2008/ARBORS/

私は最近このハリー・アレン&ジョー・コーン・カルテットにすっかりはまっています。
このカルテットは人気があるようでコンスタントにアルバムをリリースしています。
それも当然、これほど気持ち良くスイングさせてくれるグループはそうはありませんよ。
このカルテットを聴いて思い出すのはルビー・ブラフ(cl)&ジョージ・バーンズ(g)・カルテットです。
1970年代にスイング感溢れるプレイと心地良いサウンドで人気を博したのグループです
こういった聴き易くて居心地が良いジャズはいつの時代でも一定の評価を得るものですね。
ここでも抜群のスイング感でホントに気持ちがいいです。
トロンボーンの効果が抜群・・・サックス、ギターの音色が絶妙にマッチしてたまりません。
テンポのある曲はもちろんですがバラードの(4)「MY OLD FLAME」もいいです。
クインシー・ジョーンズの(7)「I ONLY HAVE EYES FOR YOU」はもう最高だった。
スコット・ハミルトン(ts)も3曲に参加しています。
”スイングがなければ意味がない”・・・自然に身体が揺れてくる感覚を楽しみましょう。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(くつろぎ系)




*HARRY ALLEN / MEETS TRIO DA PAZ
harry allen(ts),
romero lubambo(g), nieson matta(b), duduka da fonseca(ds),
2007/SWING BROS/

1 Sunday In New York
2 Avotcja
3 Dearly Beloved
4 Like someone In Love
5 Watch What Happens
6 My Girl Is JUst Enough Woman For Me
7 Alone ogether
8 My Romance


ハリー・アレン(ts)とトリオ・ダ・パズのスタンダード作品集です。
今作はラテン・ファンなら誰でもが聴きたいと思う絶好の企画でしょうね。
ハリーはボサノバものが得意で何枚もの作品を残しています。
でもこれはちょっと毛色が違っていて、主役はトリオ・ダ・パズでハリーが客演した感じかな。
それほどサンバやボサノバのリズムが特徴的です。
トリオ・ダ・パズはニューヨークで活躍するブラジル人の人気グループです。
ロメロ・ルバンボ(g)の生ギター中心としたこの3人が繰り出すリズムと雰囲気が素晴らしい。
ハリーがまたバックにピタリとハマった軽快で味のある演奏を聴かせてくれました。
ハリーとルバンボのデュオで演奏された(6)「I CONCENTRATE ON YOU」は心に響いた。
やわらかなブラジルの風に乗った一味違うスタンダード集で楽しめました。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(くつろぎ系)




*THE HARRY ALLEN - JOE COHN QUARTET / GUYS AND DOLLS
harry allen(ts), joe cohn(g), joel forbes(b), chuck riggs(ds)
special guests:rebecca kilgore(vo), eddie erickson(vo)
2007/ARBORS RECORDS/

なんだか急にハリー・アレン(ts)が聴きたくなって購入しました。
ことテクニシャンということに関してはハリーに並ぶものはいないでしょうね。
現役では最も達者なテナー・サックス奏者だと思っています。
レスター・ヤング〜スタン・ゲッツを受け継ぐプレイヤーとしても重要な位置を占めています。
加えてクラシカルなスイング・ジャズの感覚も持ち合わせています。
ソニー・ロリンズ〜ジョン・コルトーレーン系のエリック・アレキサンダーとは対照的です。
ハリーが42歳、エリックが40歳で年齢的にも近くこの二人が主流派テナーを引っ張っていく存在になると思います。

さて今作はブロードウエイで何度も上演されている「Guys And Dolls」の作品集です。
1950年代が初演ですがストーリーも面白く大人気のミュージカル、作詞作曲はフランク・レッサーです。
マーロン・ブランド、フランク・シナトラ主演で「野郎どもと女達」の題名で映画化されています。
CDを聴いていたらまた映画を見たくなってしまいましたよ。

ギタリストのジョー・コーンは著名なテナー奏者のアル・コーンの息子さんです。
ゲストの二人のヴォーカリストについてはまったく知りませんでした。
でも、とてもいい雰囲気なので引き込まれました。
エディー・エリクソンの本職はバンジョー、ギター奏者のようですがボーカルも味わいがあります。
ハリーのバッキングがまた素晴らしく惚れ惚れとしました。
「LUCK BE A LADY」はもう最高。
このジャケットには孫娘が興味津々、デザインに惹かれるところがあるのかもしれませんね。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(くつろぎ系)




*HARRY ALLEN & MONTY ALEXANDER TRIO / SOUL OF MY LIFE
harry allen(ts)
monty alexander(p), hassan shakur(b), herlin riley(ds)
2006/SWINGBROS/

洗練されたクールな音色のハリー・アレン(ts)はボサノバで人気を博しました。
レゲエのジャマイカ出身のモンティ・アレキサンダー(p)は陽気で明るい音色が持ち味です。
この二人がソウル?・・・明らかにミスマッチだと思いました。
でも、逆に聴いてみたいと思ったのではどうしょうもありませんね。
1曲目のサム・クック:「YOU SEND ME」の選曲は憎い、サム・クックは大好きでした。
あとはスティービー・ワンダーの曲が3曲入っているのが目立ちます。
内容はと言えばあまり感情移入せずにサラリと演奏しているのが良かったです。
実はこれが狙い目だったのかも知れません。
これだけあっさりと演奏されてしまうとかえってさっぱりしました。
ソウルな曲がスマートなジャズに変身したという印象です。
思えばモンティ・アレキサンダーも好きで初来日公演を見に行ったのを思い出しました。
モンティはナット・キング・コール張りの歌もいいのですが聴いたことがありますか。
若い頃、ナイト・クラブで弾き語りをしていた名残りだそうです。

「You Send Me」、「You Are The Sunshine Of My Life」、
「Killing Me Softly With His Song」、「Georgia On My Mind」、
「I Can't Stop Loving You」、「Isn't She Lovely」、「Smoke Gets In Your Eyes」、etc

(くつろぎ系)




* HARRY ALLEN & JOE TEMPERLEY QUINTET / COCKTSAILS FOR TWO
harry allen(ts), joe temperley(bs),
john bunch(p), greg cohen(b), jake hanna(ds)
2006/Sackville/

1 Cocktails For Two
2 Blues In The Closet
3 My Romance
4 I've Got The World On A String
5 Tangerine
6 Everything Happens To Me
7 Polka Dots & Moonbeams
8 In A Mellotone
9 Sweet & Lovely
10 Jumpin' At The Woodside


未紹介だったハリー・アレン(ts)の2006年作品です。
ベテラン・バリトン・サックス奏者のジョー・テンパーレイとの共演盤です。
アレンが40歳でテンパーレイが76歳時の録音、ちなみにテンパーレイは86歳で亡くなりました。

全10曲は全てスタンダード作品です。
ジャム・セッション的雰囲気もあるのでみんなが知っている曲になったと思う。
アットホームでリラックスした演奏を聴くことが出来ました。
マット・デニスの(6)「Everything Happens To Me」とエリントンの(8)「In A Mellotone」は大好きな曲です。
(2)「Blues In The Closet」や(4)「I've Got The World On A String」、(9)「Sweet & Lovely」も良かった。
こういうスイング系の演奏をやらせたらアレンの横に出る人はいませんね。
抜群の安定感を誇る・・・だからベテラン・ジャズメンとの相性も抜群です。

つくづくアレンは貴重なテナー・サックス奏者だと思います。
レスター・ヤング〜スタン・ゲッツ、ズート・シムズ、アル・コーンの系図を見事に受け継いでいます。
同時にベン・ウェブスター〜スコット・ハミルトンのラインも持っています。
ハリー・アレンにはこの系統を守っていってほしいです。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(くつろぎ系)




* HARRY ALLEN QUARTET / RECADO BOSSA NOVA
harry allen(ts),
joe beck(g), hassan shaker(b), adriano santos(ds)
2006/Swing Bros/

1 He Loves And She Loves
2 I Wish I Were (In Love Again)
3 Corcovado
4 Manha De Carnaval
5 Recado Bossa Nova
6 Do I love You (Because You're Beautiful)
7 Ela E Carioca
8 Bim-Bom
9 The Windmills Of Your Mind
10 E Luxo So
11 The Girl From Ipanema
12 So Danco Samba


あまりに寒いのでせめてボサノバでも聴いて夏の雰囲気を出そうか。
ということでハリー・アレン(ts)のボサノバ盤を一枚選びました。
一応、ハリー・アレンは収集対象の一人ですが多作家なのでとても追いかけ切れません。
多分、現役のジャズ・メンの中では一番じゃないでしょうか・・・まぁ、それだけ人気のある証拠ですが。
ぼちぼちと集めていて紹介していない作品も何枚か持ってます。

アレンのボサノバはポスト・スタン・ゲッツ(ts)の大本命で定評があります。
まぁね、どれを聴いても金太郎飴的ではあるけれど有名曲やリズムが同じではしょうがないです。
でもこの心地良い調べからはどうしても離れることが出来ません。
今作もいいですよ・・・アレンのボサノバ盤の上位にあげてもいいと思う。
ここはジョー・ベック(g)が新味だけどベックのシブいギター・プレイが聴きどころです。
ベックはフュージョン・シーンで一時代を築いた名手ですが2008年に62歳で亡くなっています。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(くつろぎ系)




*THE HARRY ALLEN - JOE COHN QUARTET / THIS IS...
harry allen(ts), joe cohn(g), joel forbes(b), chuck riggs(ds)
2004/SWINGBROS/

絶妙なコンビネーション、息の合った仲間ならではのグルーヴィーなスイング感。
(帯中よりの抜粋)

(くつろぎ系)




*HARRY ALLEN QUINTET & SCOTT HAMILTON / JUST YOU, JUST ME
harry allen(ts), scott hamilton(ts),
bucky pizzarelli(g), john bunch(p), john webber(b), jake hanna(ds)
2003/BMG/

ハリー・アレンとスコット・ハミルトンの共演は誰でもが考えたくなる企画です。
その実現は狙い通りだったと思います。
レスター・ヤング、フィリップ・フィリップス、イリノイ・ジャケーなどの作品も取り上げています。


(くつろぎ系)



*HARRY ALLEN / I LOVE MANCINI
harry allen(ts)
kenny werner(p,synth), johannes weidenmueller(b), tim horner(ds)
laura friedman(vib), park stickney(harp), gilad(per) with strings
2002/BMG/

ハリー・アレン(ts)の作品は癒し系で買い安心感があります。
ハリーのスタイルにはヘンリー・マンシーニの美しいメロディがぴったりですね。
このところボサノバ、スタンダード作品集と売れ筋の企画が続いています。
しかし、そろそろストレート・アヘッドなジャズ作品も聴きたいと思っています。
ジャム・セッション的なものはいかがでしょうか。
2、3本のホーンを絡めてちょっと荒っぽく演奏してほしいです。
ちょうどスタン・ゲッツ(ts)がジャム・セッションで底力を発揮したように・・・。
バックのケニー・ワーナーは好きなピアニストです。

「Breakfast At Tiffany's」、「Charade」、「Dear Heart」、「The Days Of Wine And Roses」、
「Moon River」、「Too Little Time」、「Whistling Away The Dark」、「Mr.Lucky」、etc

(くつろぎ系)




*HARRY ALLEN / I CAN SEE FOREVER
harry allen(ts)
guilherme monteiro(g), jay berliner(g), ron carter(b)
grady tate(ds), joe ascione(per), sumiko fukatu(fl)
2002/BMG/

毎年この時期になると聴きたくなるなるのがボサノバ・アルバムです。
レコード会社の方もソツはないのでちゃんとファンの要望に応えてくれますね。
ハリー・アレン(ts)の4枚目のボサノバ作品になるそうです。
今回はロン・カーター(b)やグラディ・テイト(ds)の両ベテランを配し
フルートや2ギターの絡み合いで新味を出しています。
心地良いジャズ・ボッサが楽しめます。
ジャケットも可愛く印象に残りました。

「Wave」、「So Many Stars」、「O Grande Amor」、「I Can See Forever」、
「A Time For Love」、「And I Love Her」、「The Summer Knows」、etc

[ Swing Journal : ゴールド・ディスク ]

(くつろぎ系)




*HARRY ALLEN QUARTET / COLE PORTER SONGBOOK
harry allen(ts), benny green(p)
russell malone(g), peter washington(b)
2001/BMG/

1 You Do Something To Me
2 I Get A Kick Out Of You
3 In The Still Of The Night
4 Goodbye Little Dream Goodbye
5 Use Your Imagination
6 It'S All Right With Me
7 Dream Dancing
8 I Concentrate On You
9 You're The Top
10 Do I Love You
11 Night And Day
12 I Love You Samantha
13 Why Should't I
14 Silk Stockinhs
15 Bein The Beguine
16 Everything I Love
17 All Of You


ハリー・アレン(ts)の新作はコール・ポーター作品集です。
全17曲はかなり多くて13曲がベニー・グリーン(p)とのデュオ、
残り4曲がラッセル・マローン(g)とピーター・ワシントン(b)入りのカルテットです。
最初に見た時、私は彼がデュオの相手にベニーを選んだことが意外に思いました。
本質的に二人の持ち味が違うのではないかと思ったからです。
その反面、だからこそ緊張感が出て面白いかも知れないとも思いました。
ご存知の通り、ベニーはオスカー・ピーターソン系でハリーはスタン・ゲッツの影響が強いです。
普通ホーンとピアノのデュオではどうしてもピアノがホーンの引き立て役に回ることが多いですね。
でも、ここではお互いに相手に合わせるというわけではなく対等な立場で共演しています。
5分5分の姿勢を貫くというのも興味深く聞くことが出来ました。
4曲のカルテット演奏を入れたのはメリハリがついて良かったと思います。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)




*HARRY ALLEN / DREAMER
harry allen(ts)
dori caymmi(g,vo), bill cantos(p,synth), jerry watts(b)
michael shapiro(ds,per), kevyn lettau(vo)
2001/BMG/

暑い夏にボサノバとくれば現在ではハリー・アレン(ts)でしょうね。
今年もやはり出してきましたよ、レコード会社もファン心理をよくつかんでいます。
ハリー・アレンのボサノバ・シリーズの第3弾です。
ちょっとムードを出し過ぎた感がありますがストリングスをバックに心地良いサウンドを聴かせてくれました。
昼下がりにウトウトしながら聴けば気分は最高、ウエスト・コーストの爽やかな風を運んでくれます。

「Change Partners」、「A Night In Tunisia」、「Dindi」、
「Bye Bye Blackbird」、「The Shadow Of Your Smile」、「Estate」、etc

[ Swing Journal : ゴールド・ディスク ]

(くつろぎ系)




*HARRY ALLEN / WHEN I GROW TOO OLD TO DREAM
harry allen(ts)
ray brown(b), jeff hamilton(ds), herb ellis(g)
2000/BMG/

ハリー・アレンの新作はピアノレス・トリオを試みてきました。
大ベテランのレイ・ブラウンとジェフ・ハミルトンを起用したのが正解でしょう。
ギターのハーブ・エリスが4曲にゲスト出演しています。
今までの心地良いジャズとは一味違ってハリーの作品としては最も辛口に仕上がりました。
相変わらずの古風なスタイルはともかくとして素直にテナー・サウンドを楽しみましょう。

心で聴こえる。
迫力のベース、メロディアスなドラムス、
色気漂うサックスが醸し出す、琥珀色のジャズ・サウンド。
(帯中よりの抜粋)

「Here's That Rainy Day」、「You Are My Everything」、「I Wish You Love」、
「Detour Ahead」、「Love Walked In」、「All The Things You Are」、etc

[ Swing Journal : ゴールド・ディスク ]

(中間系)




*HARRY ALLEN / PLAYS ELLINGTON SONGS
harry allen(ts)
bill charlap(p), peter washington(b), kenny washington(ds)
1999/BMG/

ハリー・アレンのデューク・エリントン作品集です。
エリントン生誕100周年を記念して、この手の企画盤が多いですが、これはいいですよ。
このところ、好アルバムを連発しているハリーですけれど、これが最高傑作ではないでしょうか。
今まで彼はゲッツやシムス、ウエブスターといった人達の影響を強く感じさせるプレイをしてきました。
しかしこのアルバムでは彼のオリジナリティが十分に発揮されていると思います。
バックのビル・チャーラップ・トリオも抜群の出来ですよ。
チャーラップ独特の乗りと両ワシントンの好サポート、本当にいい作品になりました。
一発目の「C-JAM BLUES」で私はもう参ったなあ。

「C-Jam Blues」、「Solitude」、「Mood Indigo」、「It Don't Mean A Swing」、
「Lush Life」、「Just Squeeze Me」、「Caravan」、「Take The A Train」、
「Cotton Tail」、「Sophisticated Lady」、etc

[ Swing Journal : ゴールド・ディスク ]

(中間系)




*HARRY ALLEN / ONCE UPON A SUMMERTIME
harry allen(ts)
larry goldings(p), dori caymmi(g), joen cohn(elg),
dennis irwin(b), duduka da fonseca(ds), mancha adnet(vo)
1999/BMG/

ハリー・アレンの「I Won't Dance」↓に続くボサノバ・アルバムの第二弾です。
全13曲中、ジョビンの作品が8曲あります。

「The Girl From Ipanema」、「Song Of The Jet」、「I've Got You Under My Skin」、
「How Insensitive」、「One Note Samba」、「Once Upon A Summertime」、etc




*HARRY ALLEN / DAY DREAM
harry allen(ts)
tommy flanagan(p), peter washington(b), lewis nash(ds)
1998/BMG/

最近やたらと聴きたくなるハリー・アレンのアルバムです。
全11曲のうち、トミー・フラナガンとのデュオが6曲で残りがカルテットでの演奏です。
今まではスタン・ゲッツやズート・シムスでしたが、ここではベン・ウエブスターを演じています。
珠玉の名曲、名演集・・・ハリーのテナー・プレイをじっくりじっくりと味わうには最適です。
スコット・ハミルトンもそうですがこういう安心感のあるプレイヤーはどこかで誰かが評価するものです。

「A Sleepin' Bee」、「Maybe September」、「I'm Cheking Out, Goodbye」、
「A Child Is Born」、「Day Dream」、「Low Life」、「The Christmas Song」、etc

(くつろぎ系)




*HARRY ALLEN / I WON'T DANCE
harry allen(ts)
larry goldings(p), dori caymmi(g), joen cohn(elg),
dennis irwin(b), duduka da fonseca(ds), mancha adnet(vo)
1998/BMG/

日本でのハリー・アレンの人気を決定的にしたボサノバ・アルバムです。
スタン・ゲッツ=ボサノバの後を受け継ぐのはハリー・アレンしかいません。
それほどにハリーの持つ音色がボサノバのリズムとしっくりきます。
まさかこれほど良いとは・・・驚きました。

「O Pato」、「Corcovado」、「Desafinado」、「Once I Loved」、「Meditation」、
「No More Blues」、「I Won't Dance」、「If You Never Come To Me」、etc


[ Swing Journal : ゴールド・ディスク ]



*HARRY ALLEN QUARTET / HERE'S TO ZOOT
harry allen(ts),
dave mckenna(p), michael moore(b), jake hanna(ds)
1997/BMG Japan/

どうも私はこのハリー・アレンとエリック・アレキサンダーを1セットとして考えるフシがあるようです。
最近エリックを聴いたのでこんどはハリー聴きたくなりました。
選んだのが1997年に発売されたこのアルバムです。
この時ハリーは30歳そこそこで今作は初来日記念盤ということになっています。
BMGから立て続けに3枚出していますがこの頃すでにハリーのスタイルは完成されていたと思います。
テクニックも音色も風格十分で、そのよどみないフレーズの素晴らしさには驚くばかりです。
今作は一応ズート・シムズに捧げるという形になっていますがそれはあんまり関係ありません。
あくまでハリーのスタイルを表に出している作品です。
よく知られたスタンダード集でそれぞれいい出来ですが私は特に(5)「GROOVEYARD」が気に入っています。
このテンポでのこのノリは何回聴いてもたまりませんでした。この時期のハリー・アレンは本当にいいです。
デイブ・マッケンナ(p)、マイケル・ムーア(b)、ジェイク・ハナ(ds)のバックも一工夫あって楽しめました。

この当時、エリックがツッパリならハリーは優等生という感じで安定感、安心感はリードしていました。
ひとつ懸念されるとすれば器用貧乏におちいる可能性があったということでしょうね。
エリックはストレートなハードバップ一辺倒ですがハリーはスイングでもボサノバでも何でもできます。
それが良いか悪いかは別にして迷いがない分だけエリックの方が成長度が大きかったかもしれませんね。
10年経って聴き比べてみるとどうもそんな感じになってきたと思いますがどうでしょうか。
スポーツの世界でも完成されているより荒削りの方が魅力的だとよく言われています。
もちろん、ハリー・アレンの実力も十分なので巻き返しもあると思っています。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(くつろぎ系)




*HARRY ALLEN / TENORS ANYONE ?
harry allen(ts)
john pizzarelli(g), ray kennedy(p), martin pizzarelli(b)
1997/BMG/

ハリー・アレンにドラムレスのジョン・ピザレリ・トリオによるスタンダード第2集です。
「2匹目のどじょう」狙いですが2匹目のほうが大きかった好例になりました。
ハリーがいかに達者なテナー・サックス奏者か、聴いてみれば一目瞭然です。

これがテナーだ。
楽器の持つ魅力を存分に引き出すハリーのプレイ。
それがジャズ本来の楽しさを聴くものに感じさせる。
(帯中よりの抜粋)

「It Was Just One Of Those Things」、「Blue And Sentimental」、「Flying Home」、
「My Favorite Things」、[Lester Leap In」、「Somewhere Over The Rainbow」、
「America, The Beautiful」、「The Peacocks」、「Tea For Two」、etc

[ Swing Journal : ゴールド・ディスク ]

(くつろぎ系)




*HARRY ALLEN QUARTET / A LITTLE TOUCH OF HARRY
harry allen(ts),
kenny barron(p), george mraz(b), al foster(ds)
1997/Mastermix/

ハリー・アレン(ts)のスタンダード作品集。
バックはケニー・バロン・トリオでメンバーが凄いです。

(中間系)




*HARRY ALLEN QUARTET / LIVE AT RENOUF'S
harry allen(ts),
john colianni(p), phikl flanigan(b), duffy jackson(ds)
1996/Mastermix/

先日の中古盤漁りで出会いました。
ジャケットの微笑ましさといい、なぜ発売時に見逃したのかと不思議でした。
思うにマイナー・レーベルということとバックが今ひとつ地味だったからかも知れません。
もっともハリー・アレンは多作家でもあり、ここまで手が回らなかったのかな。
ハリーの作品は企画ものが多いですがこのような自然体の作品は少ないと思います。
それもライブ盤なんてね、実に貴重です。

スタンダード作品集ですが、ここはまた曲目が良いです。
もうもう大好きな(6)「Every Time We Say Goodbye」をはじめ、(1)「In A Mellotone」、
(3)「A Nightingale Sang In Berkeley Square」、(4)「The Shadow Of Your Smile」も入っている。
収録時間が75分強の大徳用盤。
名手ハリー・アレンのテナー・サックスを満喫しました。
ジョン・コリアーニのピアノがまた渋いんだなぁ〜。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)


*HARRY ALLEN / MEETS JOHN PIZZARELLI TRIO
harry allen(ts)
john pizzarelli(g), ray kennedy(p), martin pizzarelli(b)
1996/BMG/

ハリー・アレンにドラムレスのジョン・ピザレリ・トリオによるスタンダード集です。
重たいジャズを聴いた後の口直しにはピッタリだと思います。
スタン・ゲッツやズート・シムスが好きな人なら、なおさらいいでしょうね。
秋の夜長に聴くと、また格別の味わいですぞ。

白人系のノスタルジックなテナー・奏者の登場。
ドラムレスのジョン・ピザレリ・トリオがサポート。
新時代のジャズ・スタンダード集。
(帯中よりの抜粋)

「Pennies From Seven」、「Dear Old Stockholm」、「Early Autumn」、
「These Foolish Things」、「Body And Soul」、「Polka Dots And Moonbeams」、etc

[ Swing Journal : ゴールド・ディスク ]

(くつろぎ系)



* HARRY ALLEN QUARTET / THE KING
harry allen(ts),
john bunch(p), dennis erwin(b), duffy jackson(ds),
1994Rec/Nagel Heyer/

1 'Deed I Do
2 Close Your Eyes.
3 But Beautiful
4 The King
5 Did You Call Here Today
6 Honeysuckle Rose
7 This Time The Dream's On Me
8 My Heart Stood Still
9 Everyday I Have The Blues
10 Limehouse Blues


今作もまた先日のCD整理中にポロっと出てきた一枚です。
ハリー・アレン(ts)も先週のペト同様に収集対象なのに忘れていました。
ハリー・アレンは1966年10月生まれ、現在52歳になりました。
ラインとしてはコールマン・ホーキンスとレスター・ヤングの両巨頭の中間に位置していると思います。
ベン・ウェブスター〜ズート・シムズ、スタン・ゲッツ〜スコット・ハミルトン〜ハリーのラインもある。
初リーダー作は21歳時録音なので早い方だと思う。

Harry Allen Quartet / How Long Has This Been Going On ? (Progressive/1989)

さて、今作はハリーが27歳時に吹き込んだものですでにその実力は知れ渡っていました。
だから表題が「THE KING」というわけだけど27歳で「キング」って凄いと思いませんか。
事実、聴いてみれば一目瞭然ですがハリーは滅茶苦茶に上手いです。
ドイツのハンブルグでのライブ盤なんだけどあまりにスムーズ、あまりの上手さに驚いた。
抜群のテクニシャン、まさに老成していて、これが20代のプレイヤーとは誰も思いませんよ。

ハリーはムーディなスイング・ジャズ作品が売れて日本ではゲッツ風ボサノバ作品も多くなりました。
それはそれでいいんだけれど私は本格的なジャズ作品も聴きたいと思っています。
今作はボサノバがヒットする前なのでストレートなジャズをやってます。
ハリーは上手過ぎる分、ある意味損をしているかもしれませんね。
テクニックに走り易く、何でも出来るのは器用貧乏になる可能性もあるから。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)




*HARRY ALLEN QUITET / A NIGHT AT BIRDLAND
harry allen(ts), randy sandke(tp),
brian dee(p), len skeat(b), oliver Jackson(ds)
1994/Nagel-Heyer/

この頃のハリー・アレン(ts)はランディ・サンドケ(tp)と組んでクールなハード・バップをやってました。
これはバード・ランドでのライブ盤です。
亡くなったオリバー・ジャクソン(ds)の追悼盤にもなっているようです。

「My Heart Stood Still」、「On The Slow Boat To China」、「Tickle Toe」、
「You Took Advantage Of Me」、「Stardust」、「How Deep Is The Ocean」、
「I Got It Bad And That Ain't Good」、「The Man I Love」、etc

(中間系)




* HARRY ALLEN TRIO / I KNOW THAT YOU KNOW
harry allen(ts), john colianni(p), michael moore(b)
1992/Mastermix/

1 Call Me Irresponsible(Van Hausen/Cahn)
2 Legs(N.Hefti)
3 I Want To Laugh You Right Out Of My Life(Coleman/McCarthy)
4 Baby Won't YOu Please Come Home(Warfield/Williams)
5 It Was Just One Of Those Thing(C.Poter)
6 I Get Along Without You Very Well(Herb/Carmichael)
7 Drifting(B.Caper)
8 I Know That You Know(V.Youmans)
9 Souriya(T.Hayes)
10 Desafinado(Jobim)
11 Sleep(E.Lebreg)
12 There'll Never Be Another Spring(P.Lee)


気になっていながらなんとなく見逃しているアルバム。
みなさんにもありますよね。
これもまたそんな中の一枚でした。
ハリー・アレン(ts)のドラムレス・トリオの作品です。
サックスのドラムレスは少ないので貴重というか、異色作品になると思います。

1992年作品・・・ハリーは1966年生まれなのでこの年26歳の若さです。
スタンダードでも一ひねりある演目にこだわりを感じました。
イギリスの名手、タビー・ヘイズ(ts)が1曲入っているのも思い入れの深さですね。

この若さでこれだけ落ち着いた演奏ができるというのも驚きました。
思うにハリーは30歳前後でひとつのピークを迎えるのでこの頃はその助走期間かな。
体力も創造力も溢れるほど持っています。
演奏の上手さは折り紙付き。

ピアノのジョン・コリアーニはライオネル・ハンプトンやメル・トーメと共演していた
スイング系のピアニストです。
マイケル・ムーアはアヴァンギャルドなベーシストと記憶しています。
つまりメンバー的にも興味深い作品です。

(中間系)




* HARRY ALLEN QUARTET / HOW LONG HAS THIS BEEN GOING ON ?
harry allen(ts),
keith ingham(p), major holley(b), oliver jackson(ds)
1988/Progressivx/

ハリー・アレン(ts)の記念すべき初リーダー作です。
ハリーが21歳の時でした。
この時代だとかなり早いので当時から注目されていた存在だと思います。