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George Cables (p)


* GEORGE CABLES TRIO / MY MUSE
george cables(p), essiet essiet(b), victor lewis(ds)
2012/HighNote/

1 Lullaby
2 You're My Everything
3 You Taught My Heart To Song
4 Helen's Song
5 My Muse
6 My One And Only Love
7 But He Knows
8 The Way We Are
9 My Old Flame
10 Hey, It's Me You're Talkin' To
11 I Loves You Porgy


久々にジョージ・ケイブルス(p)を聴いてみようかと手が伸びました。
ケイブルスが67歳時の録音です。

全11曲は自身のオリジナル4曲とその他7曲の構成です。
(1)と(11)はピアノ・ソロ・・・ソロで始まりソロで閉じています。
ベテランらしく落ち着いてシットリトした作品になっています。
しなやかに流れるようなタッチで生み出されるピアノ音はどこまでも優しくて美しいです。
ケイブルスのピアノ・タッチは本当に素晴らしい・・・気負いを感じさせずにピアノを愛しむ弾き方です。
でもまったく刺激がなかったので私にはきつかったです。
その分、癒し系のピアノ・トリオを求める人にはピッタリだと思います。

(中間系)




*GEORGE CABLES / SHARED SECRETS
george cables(p,key)
abraham laboriel(b), peter erskine(ds), bennie maupin(ts,bcl)
gary barz(as,ss), ralf rickert(tp), larry klimas(ts,bs)
alphonso johnson(b), vinnie coliauta(ds), etc  
2001/MUSEFX/

ジョージ・ケイブルス(p)がフュージョン系のラテン・サウンドとはと一瞬驚きました。
ところが1980年頃には演奏していたそうですね。私は全然知りませんでしたよ。
全10曲は全てケイブルスのオリジナルでかなりの気合が感じられます。
MUSEFXというレーベルの記念すべき第一作なんでしょうか。
以前どこかで聴いたような感じがしますが最近のファンには新鮮に聞こえるかもしれません。
ベースのエブラハム・ラボリエルやアルフォンソ・ジョンソン、サックスのベニー・モウピンや
ゲイリー・バーツ、ドラムスのピーター・アースキンなど、懐かしい顔ぶれがいっぱいです。

(くつろぎ系)




*GEORGE CABLES TRIO / SENORITA DE ARANJUEZ
george cables(p), george mraz(b), victor lewis(ds)
2001/MELDAC JAZZ/

ジョージ・ケイブルス(p)の新作は前作の「ニューヨーク・コンチェルト」に引き続き
同じプロデューサー、同じメンバーによる2作目です。
果して、柳の下に2匹目のどじょうはいるのかいないのか?。
全10曲、スタンダードが7曲、オリジナルが2曲、クラシックが1曲の構成です。
一聴した途端、まずは今までのケイブルスとはイメージが大分違ったので驚かされました。
ここまであっさりと割り切られてしまうとかえって潔いと思います。
刺激がない分物足りなさも感じますが私は前作よりもいいなあと思った次第です。

「アランフェスの恋人」はエキゾティックな雰囲気漂う名曲。
ケイブルスのコンポーザーとしての才能にも思わず拍手したくなるナンバーだ。
シャープで艶やかなタッチで瑞々しいピアノを聴かせてくれている。
(帯中よりの抜粋)

「It Could Happen To You」、「Black Olpheus」、「Unchained Melody」、
「The Summer Knows」、「All The Things You Are」、etc

(くつろぎ系)




*GEORGE CABLES TRIO / NEW YORK CONCERTO
george cables(p), george mratz(b), victor lewis(ds)
2001/MELDAC/

これまたお久し振りですね、ジョージ・ケイブルス(p)の新作は日本制作盤です。
クラシックが4曲、スタンダードが4曲、バカラックが1曲、オリジナルが1曲の構成です。
上品でゆったりとしたスイング感を持つロマンティックなピアノ・トリオに仕上っています。
ジョージ・ムラツ(b)とビクター・ルイス(ds)との相性も良いようです。
やはり随分と聴き易いです。
最近のゴールド・ディスクは益々この傾向が強くなってきました。

「Autumn In New York」、「Prelude To A Kiss」、
「Manhattan」、「Polka Dots And Moonbeams」

[ Swing Journal : ゴールド・ディスク ]

(中間系)




*RED MITCHELL & GEORGE CABLES / LIVE AT PORT TOWNSEND
red mitchell(b), george cables(p)
2005(1992Rec)/Challenge/

CDの聴き直しを始めてから1年以上が経ちました。
Aから始めてRまできています。
全部を聴くというのは無理なので各CDの気になる曲を何曲か選んで聴いています。
今作はレビュー時に「ドラ盤」から外れていた作品。
聴き直してみて「失礼しました・・・何でなんだ?」と不思議に思うほどの快作です。
”ロクに聴いちゃいなかった”ということですね。
特にジョージ・ケイブルスの底力を感じた。
以前、「ドラさんのジャズ・ブログ」で紹介した時に手持ちのトリオ盤はイマイチと書きました。
ところがこのディオが素晴らしいです。
「ケイブルスってこんなに凄かったのか」と思いを新たにしています。
1曲目の「枯葉」を聴いてぶっ飛び、2曲目の「Don't Blame Me」で耳が立った。
改めて「ドラ盤」入りです。

(レビュー時のコメント)
1992年7月、ワシントンでのライブ盤です。
レッド・ミッチェル(b)はその年の暮れに亡くなっているのでラスト・レコーディングになりました。
ミッチェルは言わずと知れたウエスト・コーストの代表的なベーシストでアルバム参加は数が知れません。
私はジョージ・ケイブルス(p)に注目、デュオ・アルバムと言うことで興味を惹かれました。
アート・ブレイキー&ジャズ・メッセジャーズに在団、フレディ・ハバード(tp)やアート・ペッパー(as)などと共演。
ケイブルスはキャリアも十分、主流派ピアニストの道を歩んでいる割りにはパッとしないところがありました。
しかし、最近のケイブルスを[FRANK MORGAN / CITY NIGHTS]で聴いてみると吹っ切れたのか、
ぐっと存在感が増してきたような感じがします。
結果的に晩成型のタイプだったと言えるかもしれませんね。
ここでも”そろそろと来るか”といった予感がするプレイが聴けます。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)