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Dragon's Jazz Corner
Geoffrey Keezer (p)
*JOE LOCKE & GEOFFREY KEEZER QUARTET / LIVE IN SEATTLE
joe locke(vib), geoffrey keezer(p,key)
mike pope(b,elb), terreon gully(ds)
2006/ORIGIN RECORDS/
意気投合して新グループを結成したジョー・ロック(vib)とジェフ・キーザー(p)のライブ盤です。
”ヴァイブとピアノは静”の常識を覆した激しくエネルギッシュな演奏が聴けます。
まさにこの演奏こそがこのグループの持ち味、テリオン・ガリー(ds)の存在感が光ります。
「ドラ流目立たないけどいいアルバム」
(中間系)
*THE NEW SOUND QUARTET / SUMMER KNOWS
joe locke(vib) geoffrey keezer(p)
ed howard(b) terreon gully(ds)
2004/EIGHTY-EIGHT'S/
1 Tulipa
2 Emily
3 All The Things You Are
4 Dear Old Stockholm
5 Ray Brown Suite, Movement 1
6 The Kings
7 Come Rain Or Come Shine
8 Bye Bye Blackbird
9 Sommer Knows
この組み合わせではジョン・ルイス(p)とミルト・ジャクソン(vib)のモダン・ジャズ・カルテットが
あまりにも有名で、洗練された美しいサウンドとして定型化してしまった感があります。
ボビー・ハッチャーソン(vib)+ハービー・ハンコック(p)の名盤、「ハプニングス」もそうでした。
デュオではゲイリー・バートン(vib)とチック・コリア(p)の「クリスタル・サイレンス」が知られています。
だからでしょうね、最初は正直異質な感じがしましたよ、ドラムがかなりうるさいと感じました。
私の頭の中ではヴァイブ+ピアノのカルテットのイメージが固まっていたからです。
しかし何回か聴いているうちにこれがこのグループの良さだと気が付いたのです。
この作品でキーになっているのは間違いなくテリオン・ガリーのドラムスだと思います。
煽るような強力なリズムが大人しくなりがちなサウンドに刺激を与えています。
この太鼓をどう感じるかが評価の分かれ目になります。
「ドラ流目立たないけどいいアルバム」
(中間系)
*GEOFFREY KEEZER / FALLING UP
geoffrey keezer(p,feder rhodes,vib,marimba)
scott colley(b), karriem riggins(ds,per), keola beamer(g)
paul bollenback(g), claire martin(vo), ingrid jensen(fhn)
joe locke(vib), steve wilson(alto flute), tim garland(bass clarinet), etc
2003/MAXJAZZ/
ジェフ・キーザー(p)は17歳でデビュー、ジャズ・メッセンジャーズの最後のピアニストに抜擢されました。
その後もレイ・ブラウン(b)の薫陶を受け彼のトリオで、最近はジョー・ロック(vib)と双頭ユニットを結成しています。
若い頃から認められていて、いずれも第一線級で活躍しているので天才肌のピアニストと言えるでしょうね。
ジャズは独学だそうで特に誰に似ているというわけでもなく独自の個性を持っていると思います。
いわゆる優等生的ではないのである意味自由奔放、年齢や経験を重ねることにより大きな可能性を秘めています。
ワールド・ワイドな音楽性の持ち主でフレキシブルな感性を考えると今後も幅広い活躍が期待できます。
その彼も30代半ばに差し掛かり益々プレイに磨きがかかってきました。
それでも15年以上のキャリアがありながら、まだ30半ばというのは凄いことなんでしょうね。
現在彼は私のちょっとしたマイ・ブームになっていますがこれからも注目に値するプレイヤーだと思います。
今作では11曲中、自身のオリジナルが5曲、ここで目に付くのは3曲のハワイアンを取り上げていることです。
曲によって組み合わせを変えて変化を持たせています。(4)、(6)、(11)が純正ピアノ・トリオです。
女性トランペッターのイングリット・ジェンセンのフリューゲル・ホーン、スティーヴ・ウィルソンの珍しいアルト・フルート、
クレア・マーティンのヴォーカルも2曲で聴けます。
つい最近、ジェフはジム・ホール(g)とのデュオで来日公演をしましたがその評判も上々のようですね。
(中間系)
*GEOFF KEEZER TRIO / TRIO
geoff keezer(p), steve nelson(vib), neils swainson(b)
1993/SACKVILLE/
1 Relaxin' At Camarillo
2 There Are Many Angels In Florence
3 On The Lam
4 solo Piano Medley
Darn That Dream/Sophisticated Lady
5 Epistrophy
6 Eternal Triancle
ジェフ・キーザーことジェフリー・キーザー(p)の近年の活躍も目覚しいものがあります。
アート・ブレイキー&ジャズ・メッセンジャーズの最後のピアニストとして知られていますが、
ジャズの歴史そのもののブレイキーのソウルを身を持って体験した最後のピアニストでもあります。
それを踏まえて1曲目の「RELAXIN' AT CAMARILLO」を聴くとこれが凄かったです。
バド・パウエル(p)直系のピアニストかと思えるほどのバップ・テイストを持っています。
加えて、オスカー・ピーターソン(p)を彷彿とさせる流麗なテクニックも楽しむことが出来ます。
天才肌のピアニスト、ジェフ・キーザーの面目躍如たる演奏を聴かせてくれました。
録音時の1993年はまだ弱冠23歳、若さ一杯のストレートなピアノ、これが天才の天才たる所以ですね。
スティーヴ・ネルソン(vib)もスピード感溢れるダイナミックなプレイで対抗、
両者のぶつかり合いには聴き応えがあります
「TRIO」と銘打っているように三位一体で、エキサイティングな演奏を繰り広げています。
ニールス・スワインソン(b)も好演、カナダのライブ盤ですが掘り出し物の1枚でした。
「ドラ流目立たないけどいいアルバム」
(中間系)
*GEOFF KEEZER TRIO / WORLD MUSIC
geoff keezer(p), jamus genus(b), tony reedus(ds)
1992/DIW/
21歳時の日本企画盤です。
今作は20歳にして3枚目のリーダー・アルバムです。
若さ溢れる抜群のスイング感で飛ばしています。
「It's Only A Paper Moon」、「Black And Tan Fantasy」、
「These Foolish Things」、「For Heaven's Sake」
*GEOFF KEEZER TRIO / HERE AND NOW
geoff keezer(p),
steve nelson(vib), peter washington(b), billy higgins(ds),
donald harrison(as)(6,10)
1991/Blue Note/
ジェフ・キーザーは弱冠17歳にしてジャズ・メッセンジャーズに起用された天才的ピアニストです。
最も影響を受けたのはハロルド・メイバーンのようでそのスタイルを引き継いでいます。
強烈なタッチとスイング感を持っている。
デューク・エリントンが2曲選ばれいるのも尊敬の現われだと思います。
今作は20歳にして3枚目のリーダー・アルバムです。
ヴァイブとの相性は良いようで、以後、ヴァイブとのサウンドを追求していくことになりました。
その相手役になったのは、ここのスティーヴ・ウィルソンやジョー・ロックです。
「Agra」、「Just One Of Those Things」、「The Feeling Of Jazz」、
「It Never Entered My Mind」、「If That's The Way You feel」