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Gaspare Di Lieto (p)
*GASPARE DI LIETO QUINTET / WALTZ FOR MY SON
billy harper(ts) fabrizio bosso(tp)
gaspare di lieto(p) reuben rogers(b) eric harland(ds)
2004/YVP MUSIC/
ガスパレ・ディ・リエト(p)も初見、ルーツはセロニアス・モンクとマッコイ・タイナーだと思いました。
全7曲は全てディ・リエトのオリジナルでイタリア・ミノリでのライブ盤です。
今が盛りのファブリッツオ・ボッソ(tp)とベテラン、ビリー・ハーパー(ts)のフロントは興味のあるところです。
しかし、ライブ盤にしては拍手もまばらで盛り上がりが少なく、観客からの熱気や雰囲気がほとんど伝わってきません。
単にお客さんが少ないだけかもしれませんがそれにしても静かです。
私はスタジオ録音と間違えてしまいました。
全体的には水準以上の出来だし、一人一人は健闘していると思うので原因は一体何でしょうね。
何というか、メンバー同士が馴染んでいなくて手探り状態、ほぼぶっつけ本番という気がします。
恐る恐る演奏している感じ、オリジナル中心だと往々にしてこういうことが起こるんじゃないでしょうか。
気心の知れたメンバーでないと全曲オリジナルをライブで演奏するのはキツイかもしれませんね。
それでもよりエネルギッシュなプレイが聴ける(3)、(7)は聴き応えがありました、(1)、(5)も悪くありません。
ただ、私の欲目もありますがビリー・ハーパーに往年の覇気と切れ味が今ひとつ感じられなかったのが残念でした。
ハーパーとしては標準的なソロだと思いますが期待が大きかっただけにガツンとくるインパクトに欠けます。
やはりパワフルに吹き切るにはむずかしい年齢に差し掛かったのかもしれませんね。
反面、ここでもボッソは絶好調、彼は本当に凄いです。
まったく素晴らしいトランペッターだと思いました。
ボッソの参加によってマッコイ・タイナー風のこのアルバムが貴重なものになるのは間違いありません。
(中間系)