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Dragon's Jazz Corner

Gabriel Latchin (p)


* GABRIEL LATCHIN TRIO / THE MOON AND I
gabriel latchin(p), dario di lecce(b), josh morrison(ds)
2019/Alys/

1 Arthur Go (G.Latchin)
2 Poor Butterfly (Hubbell/Golden)
3 Peek A Bu (G.Latchin)
4 Brigi, My Dear (G.Latchin)
5 Baubles, Bangles And Beads (Borodin/Wright/Forrest)
6 Polka Dots And Moonbeams (Van Heusen/Burke)
7 So Danco Samba (Jobim/De Moraes)
8 In Love In Vain (Kern/Robin)
9 Zambia (Morgan)
10 I'll Wind (Arlen/Koehler)
11 Pippy's Delight (G.Latchin)


イギリスのガブリエル・ラッチン・トリオを聴くのは2枚目になります。
デビュー作が2年前の2017年だったので2枚目になるのかな。
今回はベーシストが入れ替わっていたのでまだ試行錯誤の状態かもしれませんね。
まだ自分の目標とするピアノ・トリオ・サウンドがつかめていない状況にある。

前回私は端正な佇まいに惹かれ、明るく爽やかでスマートなピアノが聴けたと書きました。
さて今作はカクテル・ピアノ風のロマンティックな演奏が聴けました。
アート・テイタム〜エロール・ガーナー、テディ・ウィルソンの流れを汲んでいると思います。
続くはレッド・ガーランド、トミー・フラナガン、ハンク・ジョーンズ、ウィントン・ケリーの系統か。
いずれも日本で人気を博したピアニスト達ですね。
このロマンティック・ピアノのラインにはエディ・ヒギンス〜ジョン・ディ・マルティーノもいる。
となればガブリエル・ラッチンは日本で人気の出るピアニストになるのは確実です。

全11曲は自身のオリジナル4曲とその他7曲の構成です。
(6)「Polka Dots And Moonbeams」は美旋律でとっても素敵だったけど・・・。
私としてはもうちょっと刺激が欲しいのでもう一枚聴いてみたいと思います。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(くつろぎ系)




* GABRIEL LATCHIN TRIO / INTRODUCING
gabriel latchin(p), tom farmer(b), josh morrison(ds)
2017/Alys Jazz/

1 Carlora (G.Latchin)
2 It Had To Be You (I.Jones/G.Kahn)
3 Lover Man (J.Davis/R.Ramirez/J.Sherman)
4 Off The Latch (G.Latchin)
5 Lush Life (B.Strayhorn)
6 Trane Hopping (G.Latchin)
7 If I Only Had A Brain (H.Arlen/E.Y.Harburg)
8 Stompin' At The Savoy (E.Sampson)
9 Easy To Love (C.Poter)
10 Can't We Be Friends (P.James/K.Swift)
11 Blues For Billy (G.Latchin)


ガブリエル・ラッチンと読めばいいのかな、初見です。
いかにもイギリス紳士風な端正な佇まいに惹かれました。
めったにイギリスのピアニストを聴くこともありません。
ブリティッシュ・ジャズといえばタビー・ヘイズ(ts)の大ブームがまだ記憶に残っています。
ヨーロッパにも独特のお国柄がありますがイギリスもその例の漏れません。
ジャズでもアメリカとヨーロッパ大陸との懸け橋になっています。
雰囲気的にはウェスト・コースト・ジャズに近いのではと思っています。

今作は全11曲、自身のオリジナル4曲とその他スタンダード7曲の構成です。
バランスはいいと思いました。
明るく爽やかでスマートなピアノが聴けました。
特にオリジナルでのポップな演奏が新味でここが一番の聴きどころになると思います。
まだ若いのでこれからの精進を期待しています。
ちなみに私は「イントロデューシング〜」という表題名に弱いです。
初アルバムなので音楽性を探るには最適だし、内容も充実していることが多いです。

(中間系)