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Freddy Cole (vo)
*FREDDY COLE / BECAUSE OF YOU/sings Tonny Bennett
freddy cole(vo),
houston person(ts), john di martino(p), peter Washington(b),
kenny washington(ds), steve kroon(per)
2006/High Note/
フレディ・コールは語りというか、味で勝負するヴォーカリストです。
「トニー・ベネットを歌う」という副題が付いています。
*FREDDY COLE / THE LOVE OF MINE
freddy cole(vo)
david 'fathead' newman(ts)(4,8), eric alexander(ts)(1,3,5,7,10)
john di martino(p), derrick hodge(b), mark taylor(ds)
2005/HIGHNOTE RECORDS/
フレディ・コール(vo、p)のラブ・ソング・バラード集です。フレディも地味なプレイヤーだと思います。
偉大なるナット・キング・コールの弟、人気のナタリー・コールの叔父という肩書きが必ず付いて回ります。
これが得なのか、損なのか、よく分からない部分がありますね。
購入のきっかけはバックの二人のテナー・サックス奏者にありました。
デヴィッド・”ファットヘッド”・ニューマンとエリック・アレキサンダーの聴き比べです。
二人がヴォーカルのバックでどんなプレイをするのか、興味がありました。
音色の艶とパワーは若いエリック、バッキングのスムースさは気負わずサラリのファットヘッドに一日の長があります。
(3)の「STILL」はコモドアーズのライオネル・リッチーのカバー、(7)の「THAT OLD FEELING」も好きな曲です。
この曲の一番のお気に入りは「チェット・ベイカー・シングス」でよく聴いたものです。
フレディは渋い声質を持っていて、ソウル、ブルース感覚はさすがにベテランの味があります。
ノリにはキング・コールはもちろんですがフランク・シナトラの影響も強く感じました。
表題曲の(4)や(8)〜(9)〜(10)の流れも良かったです。
ジョン・ディ・マルティーノのロマンチックなピアノも聴きものですよ。
(くつろぎ系)
*FREDDY COLE / IN THE NAME OF LOVE
freddy cole(vo),
jason miles(p,key), rometo lubambo(g), dean brown(g),
will lee(b), kelth carlock(ds), jeff mironov(g),
cassandra reed(vo), jane monheit(vo), etcl
2003/TELARC/
フレディ・コール72歳の歌声、久々の男性ボーカリストの登場です。
あのナット・キング・コールの末弟、お兄さんに似てピアノとボーカルが達者です。
今作はあるライブ・ハウスの休憩時間にかかっていてガツンときたアルバムです。
もうね、ノリ、雰囲気共に抜群だったので「誰ですか、これ?」って聞いてしまいました。
いわゆる有名なスタンダードは1曲もありませんが実に出来の良いアルバムだと思います。
「フレディ・コールってこんなに良かったっけ」というのが正直な感想です。
男性ボーカルでこれほど気に入って連続的に聴いたアルバムはありません。
寝る前に聴いてはただただ心地良くそのまますぐに寝入ってしまいました。
1970年代に流行ったAOR(アダルト・オリエンテッド・ロック」を彷彿とさせるものです。
今作の狙いもそこにあって、1曲目がその時に人気を博したボズ・スキャッグスの曲です。
ソフト&メロウな曲想とフレディのややかすれた渋い歌声がなんとも心地良くてたまりません。
都会的でスマートなアレンジが微妙にマッチして抜群の雰囲気を醸し出しています。
「サラバ、トウキョウ〜」から始まる(1)「HARBOR LIGHT」はまさしく演歌の世界です。
(2)、(3)への流れもグー、「好きだなぁー、こういうの、センスあるなぁー」と思いました。
(6)におけるギター・プレイ、(7)におけるソプラノ・サックスの調べにも痺れました、
なにしろバランス感覚が絶妙なんです、その他の曲も珠玉の名演が目白押しです。
プロデュースのジェイソン・マイルスの手腕も大したものです。要注目じゃないでしょうか。
聴けば聴くほど味が出る、極上のスルメ盤だと思います。
しかし、狙いが狙いだけに本格的なボーカル・ファンには少々甘く感じるかも知れません。
[ ドラ流目立たないけどいいアルバム ]
(くつろぎ系)
*FREDDY COLE / LOVE MAKES THE CHANGES
freddy cole(vo),
cedar walton(p), grover washington jr(ts,ss), eric alexander(ts),
george mraz(b), ben riley(ds), david williams(b),
kenny washington(ds), hiram bullock(g), etc
1998/Fantasy/
甘さと渋みがマッチしたフレディ・コールの作品です。
「最近の愛聴盤」で紹介中の「In The Name Of Love」が良かったので何枚か買ってみました。
その中で一番印象に残ったのがこのアルバムです。
バックのメンバーはジャズとフュージョンの混成部隊ですがこれがなかなかに面白かったです。
特に当時は新進気鋭だったエリック・アレキサンダー(ts)の素晴らしさは特筆ものです。
テナーが聴こえるたびに一味違う何かを感じて、やっぱり独特の感性を持っていると思いました。
もちろん、どこにいてもフレディ・コールのマイペースは変わりませんよ。
酸いも甘いもわきまえたラブ・ソングには味わい深いものがります。
伊達に年を取ってはいないんだよね。
[ ドラ流目立たないけどいいアルバム ]
(くつろぎ系)