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Dragon's Jazz Corner

Ferenc Nemeth (ds)


*FERENC NEMETH QUARTET / TRIUMPH
ferenc nemeth(ds), joshua redman(ts,ss), kenny werner(p), lionel loueke(g),
barbara togander(voice), Juampi di leone(fl), carlos michelini(cl),
martin paotyrer(bcl,bs), richard nant(tp,flh), maria noel luzardo(bassoon)
2012/Dreamers Collective Records/

新感覚ドラマー、フェレンク・ネメスの新作を買ってみました。
狙いはジョシュア・レッドマン(sax)とケニー・ワーナー(p)という才人2人との共演です。
まぁ、一筋縄ではいかない作品というのは最初から分かっていました。
予想通りの個性的なサウンドで好き嫌いがハッキリと分かれる作品だと思います。

全てフェレンクのオリジナルで占められた意欲作です。
ジョシュアはともかく先進のドラマーがなぜワーナーを選んだのか?
ワーナーがそれだけの幅広い音楽性を持っている証拠ですね。
ほとんど違和感は感じられなかった。
ここでもやはりジョシュアの革新的なプレイは素晴らしいと思いました。
特に「Interlude 2」が聴きどころになります。
ギターのリオーネル・ルエケも独特の雰囲気を持っていてその存在感に注目しました。
フェレンクの目指すサウンドにはリオーネルは必要不可欠のギタリストだと思います。
フェレンクとが繰り出す多彩なリズムに乗って各人のソロが乗るという構図です。

「Interlude 1,2,3,4」はそれぞれギター、サックス、ドラムス、ピアノがフューチャーされていて、
「Hope 1,2」は組曲風でリズム感が面白いです。

現在のフェレンクの音楽性を表した作品。
コンテンポラリーなサウンドもあり色々と挑戦しています。
ただちょっと凝った内容なのですんなりと聴けるわけではありません。
聴く人を選ぶアルバムでもあります。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(まじめ系)