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Dragon's Jazz Corner
Erena Terakubo 寺久保エレナ (p)
* ERENA TERAKUBO QUARTET & QUINTET / NEW YORK ATTITUDE
erena terakubo(as),
kenny barron(p), ron carter(b), lee peterson(ds),
dominick farinacci(tp,flh)(4,7,9)
2011/Blue In Green/
1 New York Attitude
2 One For You
3 Star Eyes
4 Oriental Forksong
5 That's The Truth
6 Invitation
7 This Here
8 Fascination
9 Del Sasser
10 Body And Soul
私には一人気になっている女性アルト・サックス奏者がいました。
それがこの寺久保エレナさんです。
寺久保さんは1992年生まれ、札幌出身、バークリー音楽院に奨学金を得て入学した逸材です。
巷での評判が高く2010年の18歳でのデビュー作以来現在まで6枚のアルバムを出しています。
彼女が敬愛する渡辺貞夫(as)さんやフリー系の山下洋輔(p)さんも一押し。
なぜそれほどの期待と人気を集めているかはこの作品を聴けば一目瞭然です。
今作は2枚目のリーダー・アルバムで彼女が19歳になろうかという時の作品です。
ニューヨーク録音でケニー・バロン(p)、ロン・カーター(b)、リー・ピーターソン(ds)のメンバーも凄い。
加えて私の収集対象でもあるドミニック・ファリナッチ(tp)が3曲にゲスト参加しています。
全10曲は自身のオリジナル2曲とその他8曲の構成です。
渡辺貞夫さん、ケニー・バロン、ウエイン・ショーター、ボビー・ティモンズ等が選曲されています。
まず一発目の音を聴いただけで衝撃が走りました。
心に鋭く突き抜けてくる音・・・これが十代の女性の音なんてとても信じられない・・・天才か。
溌溂として斬新、素晴らしい、私はまるで若き日の渡辺貞夫さんを聴いているような感じがしました。
貞夫さんの(2)「One For You」は是非聴いてもらいたいですね。
デビューからほぼ10年が経ち現在の新しい作品ではどう変化しているのか、気になっています。
「ドラ流目立たないけどいいアルバム」
(中間系)