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Enrico Rava (tp)


*ENRICO RAVA & STEFANO BOLLANI / THE THIRD MAN
enrico rava(tp) stefano bollani(p)
2007/ECM/

イタリアのエンリコ・ラヴァ(tp)とステファノ・ボラーニ(p)のデュオ・アルバムです。
ラヴァとECMなのでほぼ予想は付きますが別の味を聴いてみたいということで購入しました。
予想通りのリリシズム溢れる内容で秋の夜長にじっくりと聴くには最適のアルバムだと思います。
円熟のラヴァと気鋭のボラーニのコラボレーションが最大の聴きどころ。
この二人は気心の知れた旧知の間柄で今年の5月には東京BNで来日公演をしています。

(まじめ系)




*ENRICO RAVA QUARTET / RENAISSANCE

enrico rava(tp,fhn)
srefano bollani(p), rosario bonaccorso(b), roberto gatto(ds)
2002/VENUS/

イタリアの渋いトランペッター、エンリコ・ラバの日本企画盤です。
マイルス・デイヴィスとチェット・ベイカーに捧げた作品だそうです。
つい最近もイタリア盤を紹介したばかりですが中々好調だなあーと思っていました。
やはり、見ている人は見ていますね。
ちょっとくぐもった音色が特徴ですがこれがまた良いのです。
ワン・ホーンになったので前回目立っていなかったステファノ・ボラニ(p)も好演しています。

「It Ain't Necessarily So」、「Dear Old Stockholm」、「My Funny Valentine」、
「Nature Boy」、「There's No You」

(中間系)




*ENRICO RAVA & RENATO SELLANI / LE COSE TNUFILI
enrico rava(tp fhn), renato sellani(p)
2001/PHILOLOGY/

このところ意欲的に活躍中のエンリコ・ラヴァ(tp、fhn)の作品です。
このレナト・セラニ(p)とのデュオ・アルバムは今回で2枚目になると思います。
続作が出るというのは前回が好評だったのでしょうね。
今回もしっとりと落ち着いたスタンダード作品集になっています。
これからの秋の夜長に聴くにはぴったりの作品です。
但し、トランペットとピアノのデュオは私の好みなので万人向けとは言えませんよ。

「You Don't Know What Love Is」、「I Love You」、「My Funny Valentine」、
「I Can't Get Started」、「Tenderly」、「No Greater Love」、「It Could Happen To You」、
「Stalla By Starlight」、「You Don't Know What Love Is」、「Goodbye」

(中間系)




*ENRICO RAVA QUINTET / FLASH BACK
enrico rava(tp), gianni basso(ts)
stefano bollani(p), ares tavolazzi(b), massimo manzi(ds)
2001/PHILOLOGY W/

またまたヨーロッパからの一枚、イタリアの名手エンリコ・ラヴァ(tp)の新作です。
イタリア・ジャズ界の重鎮ジャンニ・バッソ(ts)とのフロント・ラインに興味がありました。
私はどうしてもトランペットとテナーサックスの組み合わせに惹かれてしまいます。
チャーリー・パーカー〜マイルス・デイヴィスの影響でしょうか。
フラッシュ・バックの題名通り懐かしい感じのサウンドが聴けます。
全体的には50年代のウェスト・コースト・ジャズを思い出させるサウンドですが、
セロニアス・モンクの「ミステリオーソ」ではブルージーな演奏も聴かせてくれました。
オーソドックスで安心感が持てるアルバムです。

(中間系)




*ENRICO RAVA & RENATO SELLANI DUO / RADIO DAYS
enrico rava(tp), renato sellani(p)
2000/PHILOLOGY W/

エンリコ・ラヴァ(tp)とレナト・セラニ(p)のデュオ・アルバムです。
ラヴァはともかくレナト・セラニはほとんど知られていないと思います。イタリア盤です。
1曲を除いては全てイタリアのバラード曲?で全然馴染みがありませんがそれだけに新鮮です。
トランペット系とピアノのデュオは私の個人的な好みでもあります。
特別に収集しているわけではありませんが見つけると必ず買いたくなってしまいます。
ベテランの二人による美しい旋律とシットリとしたインタープレイが魅力です。
まさに大人のジャズというか、一篇の詩を読んでいるような感じがしますよ。

「The Man I Love」

(中間系)




*ENRICO RAVA & STEFANO BOLLANI DUO / RAVA PLAYS RAVA
enrico rava(tp), stefano bollani(p)
1999/PHILOLOGY W/

エンリコ・ラヴァ(tp)とステファノ・ボラニ(p)のデュオ・アルバムです。
全曲ラヴァの作品を演奏する企画。
それもデュオでいうことなので相当思い切った企画ですね。
ラヴァのトランペットはまるで一遍の詩を聞いているようです。
それだけに説得のある演奏と言えます。
対するボラニも才能をあちこちに感じさせるプレイを聴かせてくれました。
ただ変化に乏しいので1枚を通して聞き続けるのはちょっとつらいかもしれません。

(まじめ系)




* ENRICO RAVA QUINTET / ITALIAN BALLADS
enrico rava(tp), domenico caliri(g), roberto cecchetto(g),
giovanni maier(b), u.t.ghandi(ds,per), barbara casini(vo),
richard galliano(accordion)
1998/Venus/

1 The Song Of Gelsomina
2 Giulietta Degli Spiriti
3 Un Bel Di, Vedremo
4 Il Cielo In Una Stanza
5 Margherita
6 Bella
7 Un Canto
8 Diva
9 Torna A Surriento
10 Senza Fine
11 E Sa Domani
12 Due Note
13 Stringimi Forte I Polsi
14 More
15 O Mio Babbino Caro


エンリコ・ラヴァ(tp)は1939年生まれ、イタリアの大物ジャズ・マンの一人です。
ルーツはマイルス・デイヴィス(tp)でグッと抑制したリリシズム溢れる演奏はクールそのものです。
スタイルは60年代に共演したフリー系のスティーヴ・レイシー(ss)の影響が大きいと思います。
ちょっとくぐもった音色は詩的という表現がピッタリかもしれません。

さて今作はラヴァのイタリアン・バラード作品集で日本制作盤としては異色な企画になります。
私にしても馴染みのある曲の方が少なかった。
ギターが2本にアコーディオンが加わる珍しい編成だけどいかにもイタリアらしい雰囲気が出ています。
リチャード・ガリアーノ(accor)の存在感が光る・・・ラヴァとガリアーノは似た者同士で相性はいいです。
なおバーバラ・カッシーニのヴォーカルは(7)、(10)、(12)、(13)の4曲で聴けます。
(14)「More」はラヴァにピッタリの感じがしました。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)