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Eliane Elias (p,vo)


* ELIANE ELIAS / DANCE OF TIME
Eliane Elias(p,vo),
Amilton Godoy(p), Marcus Teixeira(acg), Conrado Goys(elg),
Toquinho(g,vo), Marcelo Mariano(elb),Celso De Almeida(ds),
Edu Ribeiro(ds), Gustavo Di Dalva(per), Marivaldo Dos Santos(per),
Joao Bosco(vo,g), Mike Mainieri(vib), Randy Brecker(flh)
Mark Kibble (backb),etc
2017/Concord/

1 O Pato (Jayme Silva/Neuza Teixeira)
2 You Are Getting Tio Me A Habit With Me (Harry Warren)
3 Copacabana (Joao de Barro/Al Dubin)
4 Coisa Feita (Joao Bosco)
5 By Hand (Eliane Elias)
6 Sambou Sambou (Joao Donato)
7 Little Paradise (Eliane Elias)
8 Speak Low (Kurt Weill)
9 Samba De Orly (Toquinho)
10 Na Batucada da (Ary Barroso/Luiz Peixoto)
11 An Up Dawn (Eliane Elias)
12 Not To Cry (Toquinho/Eliane Elias)


遅ればせながらイリアーヌ・イリアス(vo,p)の新作を入手しました。
イリアーヌの声質は好みです。
イリアーヌはこのところ好アルバムを連発していて絶好調だと思います。
前作の「メイド・イン・ブラジル」はグラミー賞を獲得しました。
女性の50代もまたジャズ・プレイヤーとして旬を迎えている気がします。
今作もブラジルの名人達との共演でその持ち味を十分に発揮しています。
さすがにブラジル出身だけにリズムのノリは抜群でイリアーヌ独特のものです。

全12曲は自身のオリジナル4曲とその他8曲の構成です。
ベストには男性ヴォーカルとのデュオを2曲上げたいと思います。
ジョアン・ボスコの(4)「Coisa Feita」とトッキーニョの(9)「SambaDe Orly」です。
ボスコとトッキーニョのブラジリアン・リズムに心底参った・・・何とも味わい深いヴォーカルは格別です。
ただ1曲のスタンダードの「Speak Low」は異色だけどこの曲のボサノバは珍しいかも。
ランディ・ブレッカーのフリューゲル・ホーンが効果的です。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(くつろぎ系)




*ELIANE ELIAS / MADE IN BRAZIL
eliane elias(vo,p,key),
take 6(vo)(3), mark kibble(vo)(3,6,9), amanda brecker(vo)(5),
ed motta(vo)(7), roberto menescal(vo)(2),(g)(2,10),
marcus teixeira(g)(1,3,6,7,8,9,12), marcelo mariano(elb)(1,3,6,7,9,12),
edu rrribeiro(ds)(1,3,6,7,8,9,12), marc johnson(b)(2,4,5,8,10,11),
rafael barata(ds)(2,4,5,10), mauro reosco(per)(1,3,5,7,9), marivaldo dos santos(per)(5,9)
2015/Concord/

1 BRASIL (A.Barroso)
2 VOCE (R.Menescal/R.Gilbert/R.Boscoli)
3 AGUAS DE MARCO (WATER OF MARCH) (A.C.Jobim)
4 SEACHING (E.Elias)
5 SOME ENCHANTED PLACE (E.Elias/M.Johnson)
6 INCENDIANDO (E.Elias/M.johnson)
7 VIDA (IF NOT YOU) (E.Elias)
8 ESTE SEU OLHAR / PROMESSAS (A.C.Jobim)
9 DRIVING AMBITION (E.Elias/M.Johnson)
10 RIO (R.Menescal/R.Boscoli)
11 A SORTE DO AMOR (THE LUCK OF LOVE) (E.Elias)
12 NO TABULEIRO DA BAIANA (A.Barroso)


イリアーヌ・イリアス(p,vo)の新譜です。
イリアーヌはこのところ好盤を連発していて今が旬の絶好調だと思います。
女性の50歳代はまだまだ元気です。

今作はボサノヴァのカバー集と思いきやイリアーヌのオリジナルが6曲も含まれていました。
まずはこれが意外でした。
その他アリ・バロゾが2曲、アントニオ・カルロス・ジョビンが2曲、ロベルト・メネスカルが2曲の構成です。
特にボサノヴァの黎明期を支えたメネスカルはここで共演しています。
(2)「Voce」では雰囲気抜群の歌声とギターを披露していて、これが私的ベスト・トラックです。
テイク6が参加の(3)「Water Of March」では素晴らしいハーモニーを聴くことができました。
続く(4)「Seaching」は自作のバラード・・・しっとりとした歌とピアノが聴きどころになります。
この(2)〜(3)〜(4)の流れが最高です。
エド・モッタ(vo)との(7)「If Not You」も良かった。
もちろん夫君のマーク・ジョンソン(b)も参加していて3曲で詩を書いています。
なお(5)に参加のアマンダ・ブレッカー(vo)は前夫のランディ・ブレッカー(tp)とイリアーヌの娘です。

ジャケットには賛否両論があるようです。
「もう無理じゃないのか」と「まだまだイケてる」・・・さて、あなたはどっちかな?

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)




*ELIANE ELIAS / I THOUGHT ABOUT YOU
A Tribute To Chet Baker

eliane elias(vo,p), marc johnson(b),
steve cardenas(g), randy brecker(tp), oscar castro-neves(g),
victor lewis(ds), rafael barats(ds), marivaldo dos santos(per)
2013/Concord/

イリアーヌ・イリアス(vo,p)の新譜はジャズ友の評判も上々で気になっていました。
「チェット・ベイカーに捧ぐ」との副題も付いているので益々聴きたくなるので商売も上手いです。

チェット・ベイカーの退廃的なムードは望むべきもありませんが中性的な声質と言えないこともない。
どちらかというとメル・トーメに近いかも・・・。
ただ、ランディ・ブレッカーのトランペットが入った(2)「There Will Never Be Another You」、
(5)「That Old Feeling」、(11)「Just Friends」の3曲にチェットの面影を見ることができます。

私はイリアーヌのアルバムをけっこう聴いている方だと思っています。
今作は選曲も良く私的好みからいうと1、2にランクされる作品です。
つまり、チェット云々ではなくてイリアーヌのスタンダード作品集ということなら凄く良かったです。
本来のイリアーヌのピアノには突っ張っていて男勝りで硬派のところがあります。
才気に溢れ、切れ味も鋭く、近寄ったらそのまま切られそうな気がします。
でも、ここではそれをグッと抑えている感じで軽い演奏スタイルが新鮮です。
気だるさはボサノバ唄法からお手のものだし、間奏のピアノもオーソドックスで素晴らしいです。
(4)「Embraceable You」、(6)「Everything Depends On You」、
(8)「Let's Get Lost」、(1)「I Thought About You」、
(9)「You Don't Know What Love Is」、(13)「Just In Time」などの仕上がりは上々、
その他どれを聴いても味がいいので感心してしまった。
いかにもレトロな雰囲気はウイスキー片手に聴いても最高だと思うよ。

それにしても前夫のランディ・ブレッカーと現夫のマーク・ジョンソンを従えるってどうなんでしょうね。
度胸があると思うし、やっぱり姐御肌なのかもしれません。
男ならとてもそんなことはできないもの。
ランディには多分、「チェットそっくりにやってね〜」って注文を付けたに違いありませんよ。
だから、トランペットが入るとグッと盛り上がります。
(5)「That Old Feeling」のランディのプレイには、いかにもそんな感じがしました。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(くつろぎ系)




*MARC JOHNSON & ELIANE ELIAS / SWEPT AWAY
marc johnson(b), eliane elias(p), joey baron(ds),
joe lovano(ts)(2,4,6,7,8)
2012/ECM/

1 Sweet Away
2 It's Time
3 One Thousand And One Nights
4 When The Sun Comes Up
5 B Is For Burterfly
6 Midnight Blue
7 Moments
8 Sirens Of Titan
9 Foujita
10 Inside Her Old Music Box
11 Shenandoah


マーク・ジョンソン(b)とイリアーヌ・エリアス(p)の夫婦合作盤です。
1曲を除いて二人のオリジナルで去年のベスト3にも選ばれた一枚です。
音楽的にリードしたのはマーク・ジョンソンだと思います。
マーク・ジョンソンは幅広い音楽性を持つ静かな才人ベーシスト。
控え目・・・自己主張をしたりブンブンくるベーシストではありません。
イリアーヌは今までのイメージとはちょっと違ったのでこんな演奏もするのかと思いました。

静謐で叙情的なECMの特徴が出ています。
ゲストのジョー・ロバーノ(ts)は5曲に参加、この組み合わせは面白かったです。
いつになく、か細く囁くようにうねるテナー奏法が効果的でした。
コンテンポラリーな浮揚感を持つリズムの(3)「ONE THOUSAND AND ONE NIGHTS」、
ロバーノ入りでは(4)「WHEN THE SUN COMES UP」、(8)「SIRENS OF TITAN」、
トリオでは(5)「B IS FOR BUTTERFLY」が秀逸だと思います。
(11)「SHENANDOAH」のベース・ソロはちと辛い。

イリアーヌはやはり注目すべき女性ピアニスト・・・
魅力あるヴォーカルばかりに目を奪われると間違えるかも。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(まじめ系)




*ELIANE ELIAS TRIO / PLAYS LIVE
eliane elias(p), marc johnson(b), joey baron(ds)
2009(Rec 2002)/Somethin'else/

イリアーヌ・イリアスの2002年のアムステルダムでのライブ盤です。
彼女のピアノ・プレイはヴォーカルでのボサノバ・テイストと違って辛口で重厚になります。
ここが評価の分かれ道、気分によってある時いきなりガツンとくる可能性があります。
で、今回はどうだったかというと少々重く感じて疲れました。
もうちょっとスピード感と切れ味が欲しいような気がします。
(5)のメドレーはソロ・ピアノです。
チャールス・ミンガス(b)の(6)「PEGGY'S BLUE SKYLIGHT」がベスト・トラックか。
こだわりのあるプレイは聴き応えあり、ジャケットの写真同様に超クールな内容です。

ところで、イリアーヌはいくつだと思いますか。
来年で50歳、美しいですね、ますます磨きがかかっています。
マーク・ジョンソン(夫)は偉い!!

(まじめ系)




* ELIANE ELIAS / BOSSA NOVA STORIES
eliane elias(vo)
2009/Blue Note/

1 The Girl From Ipanema (A.C.Jobim)
2 Chega De Saudade (A.C.Jobim)
3 The More I See You (H.Warren)
4 They Can't Take That Away From Me (G&I.Garshwin)
5 Desafinado (A.C Jobim)
6 Estate (summer) (B.Martino)
7 Day In Day Out(R.Bloom)
8 I'm Not Alone (Who Loves You ?) (I.Lins)
9 Too Marvelous For Words (R.Whiting)
10 Superwoman (S.Wonder)
11 Falsa Baiana (G.Pereira)
12 Minha Saudade (J.Donato)
13 A Ra (The Frog) (J.Donato)
14 Day By Day (A.Stordahl)


私はイリアーヌ・イリアスの歌が好きです。
重くもなく軽くもなく声質も好みで感性にピッタリと合うんです。
聴いているとなんか、ほっとしますよ。

近年よく古いスタンダードをユーチューブで聴いています。
ここでは色んな歌手やプレイヤーの聴き比べが出来るからです。
以前なら聴き比べるのにLPやCDを買うか、聴かせてもらうしかなかった。
それが今ではユーチューブで簡単に聴くことができます。
ジャズの聴き方も変わってきますね。
つくづくCDが売れなくなるはずだと思いました。

そんな中の1曲の「Too Marvelous For Words」を検索した時にこのアルバムを見つけました。
2009年のイリアーヌ作品・・・なんで見逃したのか不思議でした。
やっぱりどっか抜けてるんでしょうね。
気になる曲の「The More I See You」や「Day By Day」も入っています。
好きなスタンダードを心地良いボサノバのリズムで聴く・・・文句なしの癒し系です。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(くつろぎ系)




* ELIANE ELIAS / AROUND THE CITY
eliane elias(vo,p), marc johnson(b), oscar castro neves(g),
adam rodgers(g), vicente amigo(g), andres levin(g),
randy brecker(tp)(2,4,7), dave valentin(fl)(2), paulo braga(ds),
gene lake(ds), paulinho da costa(per),gilmar gomes(per), etc
2006/BMG/

1 Running
2 Oye Como Va
3 Around The City
4 Jammin'
5 Segredos
6 We're So Good
7 Tropicalia
8 Slide Show
9 A Vizinha Do Lado
10 Sava Your Love For Me
11 Chiclete Com Banana
12 Another Day
13 Segredos
*14 The Song Is You


イリアーヌ・イリアス(vo,p)の2006年作品も紹介から漏れていました。
実は後から買い増したCDの1枚でこういう作品もかなりの数があります。
追々紹介していく機会もあるかもしれません。

イリアーヌの声は好みです。
聴くたびにそう思います。
落ち着くし癒されます。
これは理屈じゃありません。

エレクトリックでクールなサウンドからボサノヴァのリズムでゆったりと心和ませる歌声までまで、
様々な色合いを見せる会心作。
(帯中よりの抜粋)

「Swing Journal : ゴールド・ディスク」

(中間系)




*ELIANE ELIAS / DREAMER
Eliane Elias(vo,p), Marc Johnson(b), Paulinho Braga(ds,per),
Oscar Castro-Neves(g), Guilherme Monteiro(g),
Guest:Michael Brecker(ts), Michael Mainieri(vib), etc
2004/Bluebird/Arista/

イリアーヌ・イリアスは80年代からコンスタントにアルバムを出しています。
それだけファンも多いということでしょうね。
セクシーな歌声はボサノバにピッタリです。
実に耳触りが良くて癒されます。
ピアノも上手いし天は二物を与えたのか。
持ち味は違うけれどダイアナ・クラール(p,vo)と双璧だと思います。




*ELIANE ELIAS / EVERYTHING I LOVE
eliane elias(p), mark johnson(b), christian mcbride(b)
jack dejohnette(ds), carl allen(ds), rodney jones(g)
2000/BLUE NOTE/

イリアーヌのブルー・ノートからの新作です。
ヴォーカルの4曲を除いては、本格的な4ビートの辛口ジャズ・アルバムです。
前作同様、やや甘口のジャズを予想していた私は見事に外れました。
マーク・ジョンソンとジャック・ディジョネット、クリスチャン・マクブライドとカール・アレン、
それにヴォーカルの3種類が楽しめるという趣向です。
特に表題曲、コール・ポーターの「EVERYTHING I LOVE」は、切れ味が良いですよ。

繊細にして大胆。
彼女のジャズをフルスケールで堪能できるピアノ・トリオ・アルバム。
ヴォーカル・トラックも4曲収録。
(帯中よりの抜粋)

「The Beat Of My Heart」、「I Fall In Love Too Easily」、「Everything I Love」、
「If I Should Lose You」、「They Say It's Wonderful」、「I Love You」、
「Alone Together」、「Woody 'N You」、「Blah Blah Blah」、「Autumn Leaves」

(まじめ系)




*ELIANE ELIAS / SINGS JOBIM

eliane elias(vo,p), michael brecker(ts), oscar castro-neves(g),
marc johnson(b), paulo braga(ds), cafe(per)
1998/Blue Note/

イリアーヌのジョビン作品集です。
17曲はちょっと詰め込み過ぎかもしれませんが大サービス盤です。
イリアーヌは歌もピアノも上手いです。
マイケル・ブレッカー(ts)のバッキングもさすが。