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Dragon's Jazz Corner

Eddie Higgins(p)


*EDDIE HIGGINS QUINTET / IT'S MAGIC
scott hamilton(ts), ken peplowski(ts,cl),
eddie higgins(p), jay leonhart(b), ben riley(ds)
2006/VENUS/

ジャズの真髄を知り尽くしたベテランたちが中心になって、ファンのリクエスト曲を演奏したアルバムだから、
まさに夢のアルバムだ。「イッツ・マジック」の演奏が始まったとたんに、ぞくぞくと身震いするほどの感激を味わった。
これこそジャズが求めてきた演奏だったからだ。
(帯中よりの抜粋)

「It's Magic」、「Ghost Of A Chance」、「I God It Bad」、「Mood Indigo」、
「A Nightingale Sang In Berkley Square」、「Autumn Leaves」、etc


[ Swing Journal : ゴールド・ディスク ]



* EDDIE HIGGINS QUARTET / MY FUNNY VALENTINE
eddie higgins(p), jay leonhart(b), joe ascione(ds)
scott hamilton(ts)
2006/Venus/

1 You'd Be So Nice To Come Home To.
2 I'm A Fool To Want You
3 When Sunny Gets Blue
4 Alone Together
5 My Funny Valentine
6 It's All Right With Me
7 Stardust
8 I Only Have Eyes For You
9 Don't Explain
10 Slow Bost To China
11 Imagination


エディ・ヒギンス(p)とスコット・ハミルトン(ts)のヴィーナス盤の3枚目です。
以前は疲れた時のヒギンスとハミルトンは私の定番でした。
この二人のアルバムを聴くとホッとしたものです。
でもこの二人の初めての共演盤が出ると聴いた時には違和感がありました。
合うのか?・・・ヒギンスは上品な音色、ハミルトンは下卑た音色に魅力を感じていたからです。
心配無用・・・聴いてみると中和されてちょうどいい案配になってましたね。
ハミルトンのムード溢れるテナー・サックスにヒギンスの美しいピアノが絡みます。
(5)「My Funny Valentine」にはそんな二人の魅力が詰まっていました。

ヴィーナス盤に二人の共演盤は4枚あると思います。
どれもスタンダードが中心で金太郎飴ではあるけれどなぜか聴きたくなってしまいます。
で、全部買わされました。

*EDDIE HIGGINS QUARTET / SMOKE GETS IN YOUR EYES (2002/Venus)
*EDDIE HIGGINS QUARTET / MY FOOLISH HEART (2003/Venus)
*EDDIE HIGGINS QUARTET / MY FUNNY VALENTINE (2006/Venus) 今作
*EDDIE HIGGINS QUINTET / IT'S MAGIC (2006/Venus) ケン・ペプロウスキー(as,cl)との2管。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)




* EDDIE HIGGINS TRIO / IF DREAMS COME TRUE
eddie higgins(p), jsay leonhart(b), joe ascione(ds)
2004/Venus/

1 If Dreams Come True
2 Summertime
3 It's All Right With Me
4 Moon And Sand
5 Minor Swing
6 I Will Wait For You
7 A Weekend In Havana
8 Into The Memory
9 St.Louis Blues
10 Shinjuku Twilight
11 Frenesi
12 Nightingale
13 Caravan
14 TRhe Days Or Wine And Roses


エディ・ヒギンス(p)の2004年作品も紹介から漏れていました。
実は後から買い増したCDの1枚でこういう作品もかなりの数があります。
追々紹介していく機会もあるかもしれません。

エディ・ヒギンスのヴィーナス盤はかなりの数がありますね。
その中でも今作は比較的地味なアルバムだと思います。
白黒のモノトーンなジャケットにも影響されたかもしれませんね。
でも内容は素晴らしいです。
この人のピアノは本当に上品で美しいです。
綺麗な音色と抜群のスイング感はヒギンス独自の個性ですね。


「気取らない選曲」、「奇をてらわない選曲」、「なだらかな選曲」、それでいて「スリルを失わない華麗な選曲」
まるで気取らない美術館の展覧会の絵みたいではないか!!
(帯中よりの抜粋)

「Swing Journal : ゴールド・ディスク」

(中間系)




*EDDIE HIGGINS / YOU DON'T KNOW WHAT LOVE IS
eddie higgins(p)
2003/VENUS/

エディ・ヒギンス(p)ほどに日本人好みにマッチしたピアニストは少ないでしょうね。
プロデューサーの狙いとヒギンスの持ち味が無理なく一致しています。
日本企画盤は時にミスマッチもあるけれどヒギンスの場合はまったくそれを感じさせません。
このところホーンと共演したり、ストリングスを入れたり組み合わせにも工夫を凝らしています。
このヒギンスのピアノ・ソロ・アルバムも当然知っていましたがソロなのでイマイチ触手が伸びませんでした。
ところが先日紹介したグレッグ・フィッシュマン(ts)とのデュオを聴いて買ってみたくなりました。
ソロになってもマイペースでそのスタイルは変わりません。
色々と聴いてみましたがやっぱり私は洗練されたピアノ・トリオがいいですね。

「When You Wish Upon A Star」、「My Funny Valentine」、「Detour Ahead」、
「Beautiful Love」、「Danny Boy」、「Skylark」、「Again」、
「You Don't Know What Love Is」、「Over The Rainbow」、etc

(くつろぎ系)




*EDDIE HIGGINS WITH STRINGS / MOONLIGHT BECOMES YOU
eddie higgins(p), joe locke(vib), joe cohn(g)
jay leonhart(b), joe ascione(ds), strings
2003/VENUS/

エディ・ヒギンス(p)の新譜はウィズ・ストリングスと銘打ってきました。
最初に聴いた時に「どこかで聴いたようなサウンドだなあー」と思ったのですが思い出せませんでした。
解説を読んでいたら「ジョージ・シアリング・サウンド」と出ていまして、そうだそうだと納得しました。
クインテットの編成がそのままシアリングと一緒なんですね。
ヒギンスの洗練されたスタイルにはぴったりのサウンドだと思いました。
それにしてもこのジャケットとは全然似合わないおしゃれで好センスな内容ですよ。
誰ですか、鼻の下を伸ばして眺めているのは。

「What Is There To Say」、「Moonlight Becomes You」、「If I Should Lose You」、
「How Deep Is The Ocean」、「Have You Met Miss Jones」、「I'll Be Around」、
「The Nearness Of You」、etc

[ Swing Journal : ゴールド・ディスク ]

(くつろぎ系)




*EDDIE HIGGINS QUARTET / MY FOOLISH HEART
eddie higgins(p), steve gilmore(b), bill goodwin(ds)
scott hamilton(ts)
2003/VENUS/

エディ・ヒギンス(p)の新作です。
スコット・ハミルトン(ts)との組み合わせは2作目になります。
前作は正直なところ私にはピンと来ませんでした。
馴染んでいないというか、ちょっとお互いに硬かったような気がしています。
ところが今作品はより聴き易くなっていました。
気心が知れて、慣れ親しんできたんでしょうか。
リラックスしたくつろぎの空間を創り出しています。
異質なスタイルを持つ二人のコラボレーションを楽しむことが出来ます。

「My Foolish Heart」、「Russian Lullaby」、「What Is There To Say」、
「That Old Black Magic」、「Skylark」、「Night And Day」、「Embraceable You」、
「Am I Blue」、「These Foolish Things」、「The More I See You」、
「The Song Is You」、「This Love Of Mine」

[ Swing Journal : ゴールド・ディスク ]

(くつろぎ系)




*EDDIE HIGGINS QUARTET / SMOKE GETS IN YOUR EYES
eddie higgins(p)
steve gilmore(b), bill goodwin(ds), scott hamilton(ts)
2002/VENUS/

エディ・ヒギンス・トリオにスコット・ハミルトン(ts)を迎えて新味を加えています。
ベテラン・カルテットによるスタンダード作品集です。
この組み合わせを見ればある程度の予想がつくので買い安心感はありますね。
ここでの主役はスコット・ハミルトンだと思いますがもう少し抑えてほしかったです。
私にはちょっと渋過ぎる感じがしましたがみなさんはどうでしょうか。

テナー・サックスの名手、スコット・ハミルトンをフューチュアーして
ピアノのエディ・ヒギンスがゴージャスでくつろぎに満ちた最上のジャズ・アルバムを完成。
50年代にタイム・スリップしたようなジャズ・エイジがとても新鮮。
ジャズの快楽に溢れたジャズ芸術の傑作。

「Melancholy Rhapsody」、「It's A Lonesome Old Town 」、
「You Don't Know What Love Is」、「By Myself」、「Smoke Gets In Your Eyes」、
「Lullaby Of The Leaves」、「When The Sun Comes Out」、「Love Letters」、
「When You Wish Upon A Star」、「All This And Haven Too」、「You're My Everithing」

[ Swing Journal : ゴールド・ディスク ]

(くつろぎ系)




*EDDIE HIGGINS TRIO / DEAR OLD STOCKHOLM
eddie higgins(p), jay leonhart(b), joe ascione(ds)
2002/VENUS/

ロマンティック・ジャズ・トリオの第一人者、エディ・ヒギンスがスイング・ジャーナルの
読者のリクエストに応えて録音された14曲のスタンダード・ナンバー。ベスト・ヒット曲集。
(帯中よりの抜粋)

「Moonlight Becomes You」、「More Than You Know」、「Nardis」、「Over The Rainbow」、
「Dear Old Stockholm」、「I Remember Cliford」、「You And Night And The Music」、
「If You Could See Me Now」、「Again」、「Witchcraft」、「It Never Enterd My Mind」、
「Stella By Stasrlight」、「Blame It On My Youth」

[ Swing Journal : ゴールド・ディスク ]




*EDDIE HIGGINS TRIO / BEWITCHED
eddie higgins(p), jay leonhart(b), joe ascione(ds)
2001/VENUS/

このところ洒落たトリオ・アルバムをコンスタントに発表しているエディ・ヒギンスの新作です。
その多くがSJ誌のゴールド・ディスクになるという稀な存在です。
いつでもメロディアスでスインギーなピアノ・スタイルは変りません。
スタンダード中心の格調高い演奏はなんといっても万人に受け入れられる安心感があります。
本人は「なんで日本でこんなに人気があるんだ?」と思っているかも知れませんねえ。

「What a Diffrence A Day Made」、「Detour Ahead」、「Bewitched」、
「You Must Believe In Spring」、「Beautiful Love」、「Alice In Wonderland」、
「Angel Eyes」、「Estate」、「I Hear A Rgapsody」、「As Time Goes By」、「Autumn Leaves」

[ Swing Journal : ゴールド・ディスク ]

(くつろぎ系




*EDDIE HIGGINS TRIO / DON'T SMOKE IN BED
eddie higgins(p), john pizzarelli(g), jay leonhart(b)
2000/VENUS/

またしても典型的なくつろぎ系ピアノ・トリオを買ってしまいました。
エディ・ヒギンスの新作は、女性ヴォーカリストご用達の曲ばかりを集めた作品となっております。
近年、ヴォーカリストとしての活躍が目立つジョン・ピザレリの洒落たギター・プレイも聴けます。
お馴染みの曲ばかりなので女性ヴォーカル・ファンも楽しめるのではないでしょうか。

「ベッドで煙草はよくないわ」、「サムシング・クール」等、女性ジャズ・ボーカリスト御用達のロマンティックな曲を選び、
ギターのジョン・ピザレリをメンバーに加えてカッコよくスイングする洒落たオールド・スタイルのジャズを聴かせてくれる。
(帯中よりの抜粋)

「Close Your Eyes」、「That Old Feeling」、「I Didn't Know About You」、
「The Night Has A Thousand Eyes」、「Something Cool」、「Where Or When」、
「Day-Dream」、「Brown-Eyed Beauty」、「Black Coffee」、「Golden Earrings」、
「Don't Smoke In Bed」、「Too Marvelous For Wards」

[ Swing Journal : ゴールド・ディスク ]

(くつろぎ系)



*EDDIE HIGGINS TRIO / SPEAKING OF LOVE
eddie higgins(p), jay leonhart(b), terry clarke(ds)
1999/VENUS/

エディ・ヒギンス・トリオのジョビン作品集です。
ボサノバですが、甘くならずに中々に感じの良いジャズ・アルバムになっています。
私はこのところ、エディのアルバムは必ず買っていますが、
日本人好みなんでしょうねえ、いつもいい気分にさせてくれるピアノを聴かせてくれます。
内容的には特別に何も言うことはないのですけれども・・・・・。

ブラジルが生んだ素晴らしき作曲家、アントニオ・カルロス・ジョビンの素敵な曲を選んで
エディ・ヒギンスがピアノ・トリオで、ジャジーでロマンティックなボサノバを演奏。
ジョビンのロマンティシズムがいっぱいに溢れた名演!
(帯中よりの抜粋)

(くつろぎ系)



*EDDIE HIGGINS / AGAIN
eddie higgins(p), ray drummond(b), ben riley(ds)
1999/VENUS/

エディ・ヒギンス・トリオの新作です。
ヴィーナス・レコードのハイパー・マグナム・サウンドは、音が前面に出て来ます。
ある程度枯れないとこういうピアノは弾けませんよ。
年を経ないと出せない味わいというのもあるのです。
私なんかの年齢には、グッと心にせまるものがありますが、
若い人には全然物足りないかも知れませんね。
小曽根真やローランド・カークの曲も演奏しています。
私が好きな「ポルカ・ドッツ・アンド・ムーンビームス」もあるので満足です。
「祗園小唄」はまあご愛嬌です。
スイング感が心地良い、ジャズ・フィーリング溢れるスタンダード作品集といったところでしょうか。

名作「魅せられし心」に続きお洒落なジャズ・フィーリングに満ちている最新アルバム!
魅力的なメロディ・ラインを持つスタンダードを中心に選曲!
中でもヒギンスが日本に住んでいた時知った好きな曲「祇園小唄」を
自作の「京都ブルース」とドッキングさせたカッコいいジャズ・バージョンが圧巻!!
(帯中よりの抜粋)

「Again」、「How Insensitive」、「Gion Kouta-Kyoto Blues」、「My Foolish Heart」、
「My Romance」、「Polka Dots And Moonbeams」、etc

[ Swing Journal : ゴールド・ディスク ]

(くつろぎ系)



*EDDIE HIGGINS TRIO / HAUNTED HEART
eddie higgins(p), ray drummond(b), ben riley(ds)
1997/venus/

邦題「魅せられし心」・・・エディー・ヒギンス・トリオのソフトでロマンティックな作品です。
BGMで聞くも良し、ゆったりと聞くも良し、 くつろぐには最適のアルバムです。

芸術的でありながら聴きやすいこの最新作は彼のベストのトリオ・アルバムになりうる内容。
ロマンティックで美しい曲がソフトでありながら力強いスイング感で聴く者になごみを与えてくれる決定的愛聴盤!
(帯中よりの抜粋)

「My Funny Valentine」、「Haunted Heart」、「Stolen Moment」、「Lush Life」、
「Someone To Watch Over Me」、「I Should Care」、「Lover Come Back To Me」、etc

[ Swing Journal : ゴールド・ディスク ]

(くつろぎ系)



* EDDIE HIGGINS QUARTET / WHEN YOUR LOVER HAS GONE
eddie higgins(p), phil flanigan(b), danny burger(ds),
john doughten(ts),
1994/Vinus/

1 The Red Door
2 In Your Own Sweet Way
3 Zoot's Hymns
4 Gabriela
5 Come Rain Or Come Shine
6 Waltz For Allison
7 Image
8 Hi Fly
9 'Tis Autumn
10 The Red Blouse
11 When Your Lover Has Gone


私はお気に入りになると必ず「もうちょっと聴いてみようか」という気持になります。
先週のジョン・ドーテン(ts)もそうで「何かないか?」と探してみました。
見付けたのがこれで先週紹介したアルバムの2年前のヴィーナス盤でした。
こちらはエディ・ヒギンス(p)のリーダー作ですがメンバーもまったく同じです。
つまりジョン・ドーテンを見出したのはエディ・ヒギンスだったということになりますね。

今作にはズート・シムズ(ts)へのトリビュート盤という副題が付いていました。
1曲目の「The Red Door」はズートの代表作でジェリー・マリガン(bs)との演奏が有名です。
そんなこともあってドーテンは強くズートを意識した演奏に終始しています。
悪くはないけれどちょっと硬い感じ、個人的にはもう少し柔らくても良かったかなと思います。
でも先週と今週の2枚を比較してみてもほとんど差がありません。
どちらかの一枚を選んでも遜色はないと思います。

(くつろぎ系)