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Dragon's Jazz Corner

Eddie Harris (ts)


*EDDIE HARRIS QUARTET / THE IN SOUNDT
eddie harris(ts),
cedar walton(p,), ron carter(b), billy higgins(ds),
ray codrington(tp)
1965Rec/Atlantic/

今作も再発廉価盤の一枚です。
エディ・ハリスは1934年シカゴ生まれ、1996年に62歳で亡くなっています。
62歳というのも早いですね。

エディ・ハリスで最も知られているアルバムはレス・マッキャン(p,vo)との1969年、
スイス・モントリュー・ジャズ・フェスティバルにおけるライブ盤、「スイス・ムーブメント」だと思います。
全身ソウルでノリノリのパフォーマンス・・・体中が熱くなる強烈な印象を残す作品でした。

今作はソウル・ジャズの大御所のエディがストレートなジャズに挑戦した一作です。
全6曲はスタンダード4曲と自身のオリジナル2曲の構成です。
ワン・ホーン・カルテットとトランペット入りのクインテット編成の2セットが収録されています。

エディは野太いシカゴ派テナーの特徴を十分に発揮しています。
(1)「いそしぎ」における歌心溢れる演奏や(2)「Born To Be Blue」のバラード奏法、
(3)「Love For Sale」の超高速フレージングの確かさもその実力の証になります。
(4)「Cryin' Blues」はソウル・ジャズの面目躍如、(5)「'S Wonderful」はサンバのリズムが楽しいです。
特筆すべきはモダン・ジャズの名曲(6)「Freedom Jazz Dance」の初演がここで聴けることです。

先程亡くなったシダー・ウォルトンのファンキー度満点のピアノが聴けるのも貴重だと思うよ。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(くつろぎ系)