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Don Byron (cl)


*DON BYRON TRIO & QUARTET & QUINTET / IVEY-DIVEY
don byron(cl,bcl,ts)
jason moran(p), ack dejohnette(ds)
ralph alessi(tp)(on 6,9), lonnie plaxico(b)(on 6-9,11)
2004/BLUE NOTE/

1 I Want To Be Happy
2 Somebody Loves Me
3 I Cover The Waterfront
4 I've Found A New Baby
5 Himm
6 The Goon Drag
7 Abie The Fishman
8 Lefty Teachers At Home
9 "Leopold, Leopold..."
10 Freddie Freeloader
11 In A Silent Way
12 Somebody Loves Me


クラリネットの俊才、ドン・バイロンのこの作品は比較的聴きやすいです。
特にジェイソン・モラン(p)とジャック・ディジョネット(ds)とのトリオ演奏が聴きものです。
バイロンもモランも一筋縄ではいかないプレイヤーですがそれに絡むディジョネットのドラミングが極上です。
さすがに多くの修羅場を潜り抜けてきたベテラン・ドラマーの面目躍如、変幻自在の展開を聴かせてくれました。
スタンダードに新たな息吹を感じさせ、3人のおりなすインタープレイはスリル満点、私はゾクゾクっとしました。
(1)と(2)が特に素晴らしく、このスタンダードの解釈には新鮮味がありました。
(6)、(9)にはトランペット、(6)〜(9)、(11)にはベースが加わり変化をもたせている構成もいいです。
しかし、中心はあくまでも上記3人によるトリオ演奏にあると思います。
(12)は(2)の別テイクですが、どうしても収録したいというプロデューサーの意志が感じられます。
(2)と(12)と優劣が付けがたく選択に迷ったでしょうね。
それほど「Somebody Loves Me」の出来が良いです。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)




*DON BYRON / ROMANCE WITH THE UNSEEN
don byron(cl)
bill frisell(g), drew gress(b), jack dejohnette(ds)
1999/BLUE NOTE/

クラリネット奏者のアルバムを購入したのは、バディ・デフランコ以来久し振りです。
ドン・バイロンという人も初めて聴きました。
どこかで聴いたことがあるようですが、なんとも不思議なムードを持ったサウンドです。
ジャック・ディジョネットのアルバムか、エリック・ドルフィの感じもあります。
普通のジャズ(?)では物足りないと思っている人には良いかも知れません。
ひとクセもふたクセもある個性的なジャズを演奏しています。
ビル・フリーゼル(g)、ドリュー・グレス(b)、ジャック・ディジョネット(ds)のリズムも秀逸です。
やはり、ジャズをある程度聴き慣れた人向きかなあ。
みなさんの評価は分かれるでしょうが、さて、あなたならどう聴きますか。

(まじめ系)