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Diana Krall (vo,p)


* DIANA KRALL / THIS DREAM OF YOU
diana krall(vo,p).
john clayton(b), jeff hamilton(ds), anthony wilson(g),
christian mcbride(b), russell malone(g), alan broadbent(p),
tony garnier(b), karriem riggins(ds), marc ribot(g),
randall krall(vln), etc
2020/Verve/

1 But Beautiful (Heusen/Burke)
2 That's All (Haymes/Brandt)
3 Autumn In New York (V.Duke)
4 Almost Like Being In Love (Lerner/Loewe)
5 More Than You Know (Eliscu/Rose/Youmans)
6 Just You ,Just Me (Greer/Klages)
7 There's No You (Hopper/Adair)
8 Don't Smoke In Bed (W.Robison)
9 This Dream Of You (B.Dylan)
10 I Wished On The Moon (Parker/Rainger)
11 How Deep Is The Ocean (I.Berlin)
12 Singing In The Rain (Freed/Brown)


ダイアナ・クラール(vo,p)は一時期よく聴いていた時期があります。
今作はダイアナから名プロデューサーの故トミー・リピューマに贈られたものです。
ここは帯中に書かれていたものが全てを語っています。

(帯中よりの抜粋)
2016年からの数年間はダイアナ・クラールにとって特別な年だった。
年齢を理由に一線を退いていた長年の制作パートナー、名匠トミー・リピューマ(グラミー賞を5度も受賞)が、
ダイアナの切望によりプロデュース業を再開したのだ。
早速、アルバム制作にとりかかり、一部の音源をアルバム「ターン・アップ・ザ・クアイエット」としてまとめあげるも、
リリース直前、リピューマがこの世を去ってしまう。
残った多くの音源は、ダイアナの個人的な音源集として静かに保管されていたが、
3年の年月を経て、ついに向き合うことを決意。
ベネットが手掛けた最後の録音であり、彼が最も気に入っていたという「バット・ビューティフル」から始まる今作は、
リピューマとの思い出の未公開音源集なのである。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(くつろぎ系)




* TONY BENNETT & DIANA KRALL / LOVE IS HERE TO STAY
tony bennett(vo), diana krall(vo),
bill charlap(p), peter washington(b), kenny washington(ds), etc
2018/Verve/

1 'S Wonderful
2 My One And Only
3 But Not For Me
4 Nice Work If You Can Get It
5 Love Is Here To Stay
6 I Got Rhythm
7 Somebody Loves Me
8 Do It Again
9 I've Got A Crush On You
10 Fascinating Rhythm
11 They Can't Take That Away From Me
12 Who Cares ?


トニー・ベネット(vo)とダイアナ・クラール(vo,p)のデュオはガーシュイン兄弟の作品集です。
驚いたのはベネットが90歳を超えていることです。
男性の90歳を超えたヴォーカリストのレコーディングなんて聞いたことがありません。
ピアニストならハンク・ジョーンズとジョン・ルイスがいるけど管楽器奏者では知らないもの。
ジャケットを見てもとてもそんな年には見えませんね。
今作のプロデュースとアレンジはピアニストとして共演しているビル・チャーラップです。
疑問が一つ残りました・・・ここで大活躍しているテナー奏者の名前が見当たりません。
いったい誰なのか?気になります。

ベネットは圧倒的な声量を誇っていた「濃いヴォーカリスト」で若い頃の私はその良さが分からなかった。
対照的に好きだったフランク・シナトラは薄味でポップス色も強かったです。
シナトラが唯一上手いと褒めた相手がベネットだったという話はよく知られています。
多分、まったく持ち味が違ったのでそう言ったんだと思うけど・・・シナトラが褒めるわけがない。

ベネットとクラールは似た者同士かな、声質が似ていて私の二人の印象は「濃い」です。
多分、クラールがベネットの歌が大好きで大きな影響を受けたと思います。
二人のデュオに違和感がなくて男女をあまり感じさせないのは好みが分かれるかも知れませんね。
たださすがにベネットには年を感じるのでクラールが懸命に補佐している形になっています。
「いたわり」ですね。
トータル36分・・・1曲づつが短くベネットに対し凄い気遣いを感じさせる作品です。
それでもなおベネットが今年92歳という年齢を考えると驚異的な歌唱力だと言えます。

私は基本的にベネットはデュオには向かない歌手だと思っていました。
他者とは一線を画す「ワン・アンド・オンリー」の世界を持っていたから。
でも年と共に丸くなって大御所なので相手から望まれることが多くなってきたと思います。
デュオ向きナンバー・ワンの男性歌手はアンディ・ウィリアムスで決まりじゃないかな。

(くつろぎ系)




*DIANA KRALL / FROM THIS MOMEMT ON
diana krall(vo,p)
the clayton / hamilton jazz orchestra
2006/VERVE/

ダイアナ・クラールとザ・クレイトン・ハミルトン・オーケストラの組み合わせ。
ビック・バンドをバックのスタンダード集。


(中間系)



*DIANA KRALL / THE GIRL IN THE OTHER ROOM
diana krall(vo,p)
anthony wilson(g), neil larsen(org)(3), christian mcbride(b)(1,3,4,7-12)
john clayton(b)(2,5,6), peter erskine(ds)(1,4,7-12), jeff hamilton(ds)(2,5,6)
terri lyne carrington(ds)(3)
2004/VERVE/

ダイアナ・クラール(vo,p)はロック界のスーパー・スターのエルビス・コステロと結婚しましたね。
結婚して落ち着いたのか、声質が一段としっとりとしていい感じです。
プロデュースはトミー・リピューマとダイアナ・クラール、旦那のエルビス・コステロとの共同作品が多いです。
モーズ・アリソン、ジョニ・ミッチェル、トム・ウェイツの曲を取り上げるなど選曲も渋いと思います。
最大のハイライトはコステロの作曲になる(4)の「ALMOST BLUE」で、私は痺れてしまいましたよ。
カントリーやロック、音楽の幅がぐっと広がったのも結婚の影響でしょうか
歌もさることながらピアノにも聴きどころが多いです。

(中間系)




*DIANA KRALL / THE LOOK OF LOVE
diana krall(vo,p)
russell malone(g), christian mcbride(b), peter erskine(ds), etc
2001/VERVE/

ダイアナ・クラールの新作はボサノバ&スタンダード作品集です。
バックのストリングス・アレンジはクラウス・オガーマンが担当しています。
ジャズ度は低いですがポピュラー路線を意識して作られたアルバムですね。
その分、ジャズ・ファンだけでなくより幅広いファン層に受け入れられると思います。
ティー・タイムのBGMやくつろぎの時間に聴くにはぴったりでしょう。

(くつろぎ系)




*DIANA KRALL / WHEN I LOOK IN YOUR EYES
diana krall(p,vo)
russell malone(g), john clayton(b), jeff hamilton(ds), orchestra, etc
1999/IMPULSE/

間違いなくダイアナ・クラールの最高傑作です。ソフトなヴォーカルで疲れが癒されます。
グループとしてのまとまりもあり、フューチャーされるラッセル・マローンのギターも絶妙の出来。

バックのオーケストラのアレンジはジョニー・マンデルで万全です。

[ Swing Journal : ゴールド・ディスク ]

(中間系)




*DIANA KRALL / LOVE SCEANES
diana krall(p,vo), russell malone(g), christian mcbride(b)
1997/Impulse/

ダイアナ・クラ―ル、やっぱり美人は得ですね、
声の質がソフトで、長く聞いていても疲れないのがいいです。。
共演者のラッセル・マローンとクリスチャン・マクブライドもいい味を出してます。

(くつろぎ系)



*DIANA KRALL / ALL FOR YOU
diana krall(vo,p), russell malone(g), paul keller(b),
benny green(p)(12), steve croon(per)(5)
1996/Impulse/

ダイアナ・クラールのナット・キング・コールに捧げたトリオ盤。


[ Swing Journal : ゴールド・ディスク ]

(中間系)



* DIANA KRALL / ONLY TRUST YOUR HEART
diana krall(p,vo)
ray brown(b) (1, 3, 7, 9), christian mcbride(b) (2, 4, 5, 6, 8)
lewis nash - drums
stanley turrentine(ts) ( 1, 3, 9)
1995/GRP/

1 Is You Is or Is You Ain't My Baby.
2 Only Trust Your Heart
3 I Love Being Here with You
4 Broadway
5 The Folks Who Live on the Hill
6 I've Got the World on a String
7 Just Squeeze Me (But Please Don't Tease Me)
8 All Night Long
9 CRS-Craft


なぜ今ダイアナ・クラール(vo,p)が出て来たのか?
「今週の愛聴盤」で紹介した「Alina Engibaryan」(アリーナ・エンギバーヤン)の影響です。
「ジャズ度が高い若手女性ヴォーカル盤」といえばこのダイアナ・クラールのデビュー盤もそうでした。
ダイアナとアリーナ、持ち味は違うけれどデビュー時の雰囲気が似ていると思いました。

今作はレイ・ブラウンとクリスチャン・マクブライドの新旧の大物ベーシストの競演というおまけ付きです。
さらに名ドラマーのルイス・ナッシュとさらにさらにスタンリー・タレンティン(ts)のバッキングが聴けます。
今作をクラールのベスト盤に挙げる人も多いかもしれませんね。
表題曲の(2)「Only Trust Your Heart」はマルチ奏者で作曲家、コンポーザーとして名を成したベニー・カーターの作品。
この曲のベスト・プレイと思えるヴォーカルと演奏が聴けました。
スロー・バラードで歌われる(7)「Just Squeeze Me」や(8)「All Night Long」も聴きどころです。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)




*VINCE BENEDETTI QUARTET meets DIANA KRALL / HEARTDROPS
vince benedetti(tb, key), diana krall(vo, p),
martin oster(g, vo), christoph sprenger(b), alberto canonico(ds)
1990/TCB/

vince benedetti quartet meets diana krall/heartdrops

スイスのピアノ、トロンボーン奏者のヴィンス・ベネデッティが
大ブレイクする前のダイアナ・クラールと共演した異色盤です。
若々しいクラールのヴォーカルとトロンボーンのコラボレーションが聴きどころ。