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Denny Zeitlin (p)


*DENNY ZEITLIN TRIO / SLICKROCK
denny zeitlin(p), buster williams(b), matt wilson(ds)
2004/MAXJAZZ/

1 You And The Night And The Music
2 Wishing On The Moon
3 Every Which Way
4 Put Your Little Foot Right Out
5 It Could Happen Ton You
6 Body And Soul
7 Sweet Georgia Brown
8 E.S.P
9 Just Passing By
10 Dawn; Gathering
11 On The Trail
12 Recovery
13 On The Trail Again


デニー・ザイトリン(p)の名前も私にとってはかなり懐かしい響きがあります。
医学博士の称号を持つ異色のジャズ・ピアニストですね。
ビル・エバンズ(p)派ですが多少ずれたところに位置していました。
私には一癖あるすんなりとはいかないプレイヤーとの印象が残っています。
60年代から活躍していますが、2、3年に一枚のリリースのようなので寡作の人と言えますね。
今作品は13曲中、オリジナルが6曲とスタンダードほか6曲の構成です。
(8)のウエイン・ショーター(ts)の曲を取り上げているのが目を引きました。
このアルバムでは比較的素直にストレートに表現してくれています。
それでも独特のクセ味が隠し味となってピリッと効いているので面白かったです。
だてに年を取ってはいません、さすがにスタンダードの解釈には味わい深いものがありました。
ひねりが効いていてもどことなく暖かくて明るいアメリカ的雰囲気を感じさせます。
この点、冷静なヨーロッパ系ピアニストとは一味も二味も違います。
日本盤でも共演したバスター・ウィリアムス(b)とは相性が良いようですね。
マット・ウィルソン(ds)の起用も成功していると思います。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)




* DENNY ZEITLIN TRIO / AS LONG AS THERE'S MUSIC
denny zeitlin(p), buster williams(b), al foster(ds)
1998/Venus/

1 As Long As There's Music
2 They Can't Take That Away From Me
3 For Heaven's Sake
4 There And Back
5 I'm All Smiles
6 Cousin Mary
7 Triste
8 Canyon
9 I Fall In Love Too Easily
10 The Man I Love


デニー・ザイトリン(p)の1998年作品も紹介から漏れていました。
実は後から買い増したCDの1枚でこういう作品もかなりの数があります。
追々紹介していく機会もあるかもしれません。

ザイトリンは医学博士の肩書きを持つジャズ・ピアニストで1960年代に活躍していました。
エバンス的ではあるけれど一筋縄ではいかない硬派なピアニストとの印象が残っています。
ここでもその特徴を生かしたクールでリリシズム溢れる演奏を聴かせてくれました。
長らくその名前を聞かなかったけれど、この演奏を聴くとまったくブランクはないようですね。


現在も精神科医をしながらジャズ・ピアニストとしてLA、NYで活躍中のザイトリンの待望の新作。
ビル・エバンスを愛してやまない彼のピアニズムが暖かく、時には激しく、
ジャズのロマンティシズムを華麗に発散させた傑作アルバム。
(帯中よりの抜粋)

「Swing Journal : ゴールド・ディスク」

(中間系)