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Dragon's Jazz Corner

David Sills (ts)


* MICHAEL KANAN & DAVID SILLS DUO / THE SWEETEST MELODY
michael kanan(p), david sills(ts)
2012/Gut String/

1 Wrap Your Troubles In Dream
2 All The Things You Are
3 Gone With The Wind
4 Get Out Of Town
5 Blues In Ten
6 Sweet And Lovely
7 I Let A Song Go Out Of My Heart
8 I'll Be Seeing You
9 How Little We Know
10 Stairway To The Stars
11 Milestones


「The Sweetest Melody」の表題に惹かれて入手しました。
それに中堅プレイヤーのマイケル・カナン(p)とデヴィッド・シルズ(ts)の組み合わせにも興味を引かれた。
デュオ・アルバムも数多く存在するけれど私は刺激的であるほど面白いと思っています。
ガチンコ勝負のぶつかり合いがいいです。

全11曲は(5)のシルズのオリジナルを除いてスタンダード曲の構成です。
思ったよりずっと大人しい仕上がりでした。
淡々と流れていく・・・二人は多分、同じような感覚を持つミュージシャンだと思います。
優等生的で調和重視型は刺激を求める私にはちょっと合わなかったです。

(くつろぎ系)




*DAVID SILLS SEXTET / GREEN
david sills(ts,fl), gary foster(as), larry koonse(g)
michael kanan(p), putter smith(b), tim preasant(ds)
2007/ORIGIN RECORDS/

1 Melon Head
2 Fontok
3 Prelude To A Kiss
4 For Us
5 Moon And Sand
6 Salsipuedes
7 Summer Cloud
8 Green
9 Sills Sails
10 Flat Days
11 Survival
12 Desert Passes

デヴィッド・シルズ(ts)は初見、オーソドックスなメインストリーム・ジャズを目指しているようです。
安心して聴けるので、こういった回顧主義的なサウンドはいつの時代でも一定の支持を得るものです。
もっとも懐かしい感じのサウンドとはいっても新しい感覚が加味され録音も違うので新鮮に聴くことができます。
日本で言う、いわゆる「温故知新」ですね。
この作品を印象付ける自作の(1)「MELON HEAD」、スタンダードの(3)「PRELUDE TO A KISS」、
フルートで演奏されるラテン風味の(5)「MOON AND SAND」など、聴きどころも多いです。
フロントが3人になるとアンサンブルの妙が楽しめ、シルズの音楽監督としての力量も問われます。
「最近購入したアルバム」で紹介したジェーン・モンハイト盤に参加していたマイケル・カナン(p)や
ギターのラリー・クーンズが注目を集めそうです。
若手に混じってベテランのゲイリー・フォスター(as)が参加してしているのが一工夫されているところで
これは嬉しかったです。ただ、78分超の録音時間はちょっと長いか。
ところでこのジャケットですが写真の感じが似ているのでこのサーフ・ライダーはシルズ本人かも知れません。
だとするとこちらも相当な腕前でプロ級と言えます。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)