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David "Fathead" Newman (ts)
*DAVID "FATHEAD" NEWMAN SEXTET / THE BLESSING
david "fathead"newman(ts,fl), steve nelson(vib), peter bernstein(g),
david leonhardt(p), john menegon(b), yoron israel(ds)
2009/High Note/
1 SKJ
2 Someone To Watch Over Me
3 As Time Goes By
4 Manha De Carnival
5 Smile
6 Romantic Night
7 Chelsea Bridge
8 Whispers Of Contentment
9 The Blessing
秋にはのんびりゆったりとしたジャズが聴きたい。
昼下がりのコーヒー・タイム。
こんな時はベテラン・テナー・サックス奏者のスタンダード作品集が一番です。
パッと思い浮かぶのはスコット・ハミルトンやヒューストン・パーソンだけどちょっと食傷気味になっています。
他に誰かいないか思ったらデヴィッド・ニューマンの名前が出てきました。
ニューマンはレイ・チャールス・バンドで活躍していたのでソウル色は十分です。
でも年を取ってもストレートアヘッドな作品が多くて意外に甘いものは少ないですね。
ニューマンのこれほどくつろいだ作品は珍しいと思います。
なぜならヒューストン・パーソンがプロデューサーに名前を連ねていました。
私が大好きなムード・ジャズの一枚です。
「ドラ流目立たないけどいいアルバム」
(くつろぎ系)
* DAVID "FATHEAD" NEWMAN SEPTET / CITYSCAPE
david newman(ts,as,f;l), winston byrd(flh,tp), howard johnson(bs),
benny powell(tb), david leonhardt(p), john menegon(b), yoron israel(ds)
2006/HighNote/
1 Goldfinger
2 Pharoah's Gold
3 A Flower Is A Lovesome Thing
4 Bu Bop Bass
5 Here Comes Sonny Man
6 It Was A Very Good Year
7 Flankin
8 Sneakin' In
9 Suki Duki
現在の私の癒し系テナー奏者は3人います。
スタンリー・タレンティン、ヒューストン・パーソン、とこのデヴィッド・ニューマンです。
ちょっと若いけどスコット・ハミルトンもその中に入れてもいいかもしれません。
全9曲はメンバーのオリジナルが4曲とその他5曲の構成です。
今作はいま時は珍しいセプテット(7重奏団)編成になっています。
当然ながら分厚いアンサンブルやハーモニーが聴けました。
1曲目の「Goldfinger」は007の映画の主題歌ですね。
アービン・ドレイクの名曲(6)「It Was A Very Good Yea」もシブい選曲です。
ニューマンの達者なフルートはラテン・ムード一杯の(2)と(7)で聴けました。
(中間系)
*DAVID "FATHEAD" NEWMAN QUINTET / I REMEMBER BROTHER RAY
david "fathead" newman(ts), steve nelson(vib)
john hicks(p), john menegon(b), winard harper(ds)
2005/NIGHNOTE/
こちらはデヴィッド・”ファットヘッド”・ニューマン(ts)のレイ・チャールス(vo)のトリビュート・アルバムです。
彼が以前、レイ・チャールスのバンドで活躍していたのは良く知られていますね。
リズム&ブルース色が強く、相当に濃厚な仕上がりになっています。
「最近の愛聴盤」のヒューストン・パーソン(ts)との聴き比べはけっこう面白かったです。
パーソンがクールであっさり味ならニューマンはファンキーで濃い目の味付けです。
メンバー的にはジョン・ヒックス(p)、スティーヴ・ネルソン(vib)が参加のこちらの方に軍配を上げます。
特に(2)の「GEORGIA ON MY MIND」や(7)の「RUDY」が聴きどころになっています。
典型的なテキサス・テナーの力強いバップ・テナーが楽しめますよ。
(中間系)
* DAVID "FATHEAD" NEWMAN QUARTET & QUINTET / SONG FOR THE NEW MAN
david newman(ts,fl), curtis fuller(tb)(except 2,4,5),
john hicks(p), john menegon(b), jimmy cobb(ds)
2004/HighNote/
1 Visa
2 Time After Time
3 Shakabu
4 Song For The Newman
5 Passing Through
6 Fast Line
7 Lonesome Head
8 When I Fall In Love
9 This I Dig Of You
デヴィッド・ニューマンもまた近年の私の癒し系テナー奏者の一人です。
2004年のハイノート作品、この頃ニューマンは1年に1枚のペースで吹き込んでいます。
彼をハイノートに紹介したのがヒューストン・パーソン(ts)のようでパーソンがプロデューサーに名を連ねています。
ニューマンは元々がR&B系のテナー奏者でレイ・チャールス・バンドで活躍していたのは良く知られています。
ここはメンバー的にかなりジャズっぽい感じを予想しました。
ジョン・ヒックスのピアノにジミー・コブのドラムス、フロント2管の相手がカーティス・フラー(tb)です。
全9曲は自身のオリジナルが2曲とスタンダード2曲とその他5曲の構成です。
その他の曲にはチャーリー・パーカー(as)、ハービー・マン(fl)、ハンク・モブレイ(ts)が含まれていました。
何となくニューマンの好みが分かるような気がします。・・・「なるほどそうなのか」なんてね。
私は作品の選曲からプレイヤーの音楽性を想像するのが好きなのでそれがジャズ聴きの楽しみのひとつでもあります。
ニューマンの達者なフルートは(4)で聴けました、テナーでは(2)、(5)、(8)が良かったです。
特にハービー・マンの「Passing Through」(フルートじゃないのがミソ)と「When I Fall In Love」は絶品でした。
予想は見事に外れました。・・・立派なムード・ジャズです。・・・やはり一流のジャズ・マンは何でも出来る。
「ドラ流目立たないけどいいアルバム」
(くつろぎ系)
* DAVID "FATHEAD" NEWMAN QUINTET / THE GIFT
david "fathead"newman(ts,as,ss,fl), john hicks(p),
bryan carrott(vib), buster williams(b), winard happer(ds)
2003/HighNote Records/
1 The Gift
2 Don't Let The Sun Catch You Crying
3 Off The Hook
4 Unspeakable Times
5 Little Sonny's Tune
6 Lady Day
7 Unchain My Heart
8 Ksue
「David "Fathead" Newman」 の2003年作品です。
先日紹介した「THE BLESSING」(2009)が良かったので、同じHighNoteレーベルをもう一枚買ってみました。
もう少しソフトで甘めを予想したけどキッチリと演奏しています。
ニューマンはここでテナー、アルト、ソプラノ、フルートを駆使してマルチ・プレイヤーとしての実力を見せてくれました。
特に驚かされたのがフルートの上手さで、今までじっくりと聴いたことがなかった。
(1)、(7)で聴けますが「Unchain My Heart」のフルート版は面白かったです。
ハービー・マン(fl)も真っ青かも知れませんよ。
共演者ではヴァイブのブライアン・キャロットが聴きどころになりました。
こちらは洗練された爽やかな印象で久々のヴァイブラホンの音色は新鮮な感じがしました。
ジョン・ヒックス(p)も2006年には亡くなってしまったので晩年のヒックスを聴くことが出来ます。
「ドラ流目立たないけどいいアルバム」
(中間系)
*DAVID 'FATHEAD' NEWMAN / DAVEY BLUE
david newman(ts,as,fl), bryan carrott(vibes)
cedar walton(p), david williams(b), kenny washington(ds)
2002/HIGH NOTE/
懐かしいデヴィッド・ニューマン(ts)の登場です。
元々がR&B系のテナー奏者でレイ・チャールスとの共演が長かったプレイヤーです。
自身のオリジナルが3曲、メンバーのシダー・ウォルトン(p)が1曲、その他4曲の構成です。
なんかこういうアルバムを聞くとホッとしますね。
適当にジャズで、適当にR&Bで、適当に甘くて、ちょうど良い湯加減て言うんでしょうか。
身体が自然に動いてしまうような楽しいジャズです。聞いていても疲れませんよ。
このハイノート・レーベルはソウル色の強い作品を出してきますが私の好みでもあり注目しています。
「A Child Is Born」、「Freedom Jazz Dance」
(中間系)
*DAVID NEWMAN QUARTET / STRAIGHT AHEAD
david newman (ts,as,fl)
wynton kelly(p,), paul chambers(b), charlie pership(ds)
1960Rec/Atlantic/
今作も再発廉価盤の一枚です。
デヴィッド・”ファットヘッド”・ニューマンは1933年テキサス生まれ、
2009年に75歳で亡くなっています。
デヴィッド・ニューマンといえばレイ・チャールス・バンドで知られたサックス奏者ですね。
ハンク・クロフォードと双璧です。
豪快なテキサス・テナーの流れを汲んでパワフル&ソウルフルな演奏スタイルの持ち主です。
テナー、アルト、フルートを駆使するマルチ・プレイヤーでもあります。
ジャンルを問わない幅広い音楽性を持ち、ノリもいいのでオルガン奏者との共演も多い。
しかしながら「Fathead」というニック・ネームはどうなんでしょうね。
親しみを込めた呼び方だと思うけど・・・。
今作はR&B系のニューマンがストレートなジャズに挑戦した作品です。
題名の「ストレート・アヘッド」は「ファットヘッド」に引っ掛けたネーミングかな。
ここではバックのウィントン・ケリー・トリオにも魅力があります。
ドラマーがジミー・コブからチャーリー・パーシップに変わっていますが、
予想通り、素晴らしい演奏を披露してくれました。
ウィントン・ケリーは勿論ですがポール・チェンバースが凄いです。
ニューマン2枚目のリーダー・アルバムは思ったよりずっと良かった。
全6曲は自身のオリジナル3曲とその他3曲の構成です。
(3)「Night Of Nisan」とバラードの(5)「Summertime」では達者なフルートが聴けました。
これがまた上手い・・・表現力豊かで驚きましたよ。
私的ベスト・トラックは(4)「Cousin Slim」ですが(1)「Batista's Groove」も聴きどころ。
ソウルフル、グルービーな雰囲気で聴き味は最高です。
ポール・チェンバースの惚れ惚れするベース・プレイが聴けました。
スイング感溢れるウィントン・ケリーのソロやバッキングも素晴らしくて、
オスカー・ピーターソン〜ウィントン・ケリーの流れが確かに存在したことを確認しました。
「ドラ流目立たないけどいいアルバム」
(くつろぎ系)