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Dragon's Jazz Corner

Damon Brown (tp,cor)


*DAMON BROWN QUARTET WITH STEVE GROSSMAN
/ THIS TIME THE DREAM'S ON ME

damon brown(cor), steve grossman(ts),
robin aspland(p), mark hodgson(b), sebastian de krom(ds)
2012/Nomad Jazz Records /

1 This Times The Dream's On Me
2 On A Misty Night
3 Don't Finger The Biscuits
4 Im Confessing That I Love You
5 I Remember You
6 Soul Train
7 Little Hands
8 Blues For Damon
9 My Ideal


ダモン・ブラウン(tp)は初見、イギリスのトランペッターでよく知られているようです。
メンバーのロビン・アスプランド(p)とセバスチャン・デ・クロム(ds)も初見、
ただマーク・ホッジソン(b)はビル・チャーラップ・トリオで聴いたことがあります。
全9曲はオリジナル3曲、その他6曲の構成でタッド・ダメロン(p)が2曲入っています。
5曲がスティーブ・グロスマン(ts)が加わってのクインテット編成で4曲がカルテットです。
実は共演のグロスマンに惹かれて買いましたが意外にカルテット演奏が良かった。

これは典型的なハード・バップ・アルバムです。
カルテットの(3)「DON'T FINGER THE BISCUITS」、(5)「I REMEMBER YOU」、
(7)「LITTLE HANDS」、(9)「MY IDEAL」でクールで軽快な演奏を聴かせてくれました。
でも全編これでは一本調子になるので目先を変える意味でもグロスマン入りは正解だと思います。
クインテットではソフトなダモンとゴリゴリなグロスマンの対比が聴きどころになります。
いつもと違いやや抑えた表情を見せるグロスマンが面白く、もどかしい感じもいいです。
オーソドックスでストレート・・・聴きやすく好盤です。

今作でダモン・ブラウンはコルネットを使用しています。
コルネットはトランペットより小型でやわらかくまろやかな音色が特徴です。
著名なジャズ・コルネット奏者にはナット・アダレイやルビー・ブラフがいますね。
現在ではコルネットを聴ける機会はほとんどないので貴重盤かもしれませんよ。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)