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Dragon's Jazz Corner

Clifford Jordan (ts)


* CLIFFORD JORDAN QUARTET / THE HIGHEST MOUNTAIN
clifford jordan(ts,fl),
cedar walton(p), sam jones(b), billy higgins(ds)
1975Rec/SteepleChase/

1 Bearcat.
2 Seven minds
3 Impressions Of Scandinavia
4 Scorpio*
5 Firm Roots*
6 The Mouse On Maple Street
7 Miss Morgan
8 The Highest Mountain


クリフォード・ジョーダン(ts)は1931年生まれ、1993年61歳で亡くなっています。
ジョーダンは何といってもブルーノート1500番台の3枚が光ります。
でも地味な性格なのか、押し出しもきかないのでスターダムには乗れなかった。
今作は1970年代ジャズ名盤の一枚だと思います。
やや大人しめの感があるジョーダンの代表作にもなりました。
特にバックのシダー・ウォルトン・トリオが素晴らしくて、これほどのリズムセクションは中々聴けません。
ウォルトン絶好調、サム・ジョーンズ絶好調、ビリー・ヒギンズ絶好調なんです。

全8曲は自身のオリジナル3曲、サム・ジョーンズ3曲、シダー・ウォルトン2曲の構成です。
なお(4)、(5)の2曲はCD化により追加されました。
特に(5)「Firm Roots」はウォルトンのバップの名曲なのでこれが聴けたのは嬉しかった。
LPではなぜボツにされたのか、その理由がよく分かりませんが・・・。
これが入ると実質的なリーダーがウォルトンだと思われてしまうからかも。
それほどにシダー・ウォルトンの切れ味が強烈です。
簡単にいえばウォルトン・トリオに触発されてジョーダンが頑張っている作品です。
ジョーダンのフルートは(7)「Miss Morgan」で聴けました。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)




*CLIFFORD JORDAN / SOUL FOUNTAIN
clifford jordan(ts), jimmy owens(tp), julian priester(tb),
frank owens(p,org), john patton(org), ben tucker(b),
bob cranshow(b), bobby darham(ds), billy higgins(ds).
joe wohreitz(per), etc
1966Rec/Vortex/

ジャズ再発廉価版シリーズの1枚です。
クリフォード・ジョーダンも地味なテナー・サックス奏者ですね。
1950年代のブルー・ノート盤があまりに有名でその後の消息はほとんど知られていないと思います。
これは生粋のハード・バッパーのクリフォード・ジョーダンが挑んだソウル・ジャズ盤です。
この頃、アメリカのジャズの行き詰まりを感じてヨーロッパに渡ったり、
また売れ筋の一つであるソウル・ジャズやフュージョンをやるジャズ・メンも多かったです。
背に腹はかえられませんね。

ここで2曲を提供しているベン・タッカー(b)は、かの有名な「Comin' Home Baby」の作者です。
つまり黒幕はこの人で(1)「T.N.T」、(3)「H.N.I.C」では典型的なリフ・サウンドが聴けます。
ジェームス・ブラウンの(4)「I GOT YOU」やホレス・シルバーの(6)「SENOR BLUES」も
聴けますが安易な企画のそしりはまぬがれません。

(くつろぎ系)