[トップページ]
Dragon's Jazz Corner
Chris Potter (ts)
*CHRIS POTTER QUARTET / LIFT
chris potter(ts)
kevin hays(p,fenr), scott colley(b), bill stewart(ds)
2004/UNIVERSAL/
1 7.5
2 What You Wish
3 Stella By Starlight
4 Lift
5 Okinawa
6 Boogie Stop Shuffle Sax Intro
7 Boogie Stop Shuffle
たまには骨っぽいジャズも聴きたいということで選んだのがこれです。
クリス・ポッター(ts)のヴィレッジ・ヴァンガードでのライブ盤です。
90年代の前半、モンク・コンペのテナー部門において、1位ジョシュア・レッドマン、2位エリック・アレキサンダー、
3位がこのクリス・ポッターで三人三様に大活躍しているのでこの年のレベルは凄かったですね。
ポッターはちょっとねじれていますが単純でない分、聴けば聴くほど味が出てくると思います。
全7曲中、10分超の演奏が4曲、エキサイティングで白熱したライブが繰り広げられています。
ケヴィン・ヘイズ(p)、スコット・コーリー(b)、ビル・ステュアート(ds)の3人も好バランスで素晴らしいです。
ビル・ステュアートのドラミングは出色、ケヴィン・ヘイズのフェンダー・ローズも効果的で良いピアノが聴けます。
ヘイズについては今までは正直物足りなかったのですが私はこれで見直しました。
ポッターはコルトレーンとロリンズのミックス・タイプでやや難解ですが硬派のジャズ・ファンにはお薦めします。
2004年度ベスト3の一枚です。
「ドラ流目立たないけどいいアルバム」
(まじめ系)
*CHRIS POTTER / TRAVELING MERCIES
chris potter(sax,bcl,fl), kevin hays(p,fend,cla), scott colley(b)
bill stewart(ds), john scofield(g)(1,4,7), adam rogers(g)(3,8)
2002/VERVE/
クリス・ポッターも注目のテナー・サックス奏者ですが中々一筋縄ではいけません。
全10曲、全てオリジナルで勝負してきました。
今回はジョン・スコフィールド(g)等をゲストに迎えてコンテンポラリーなサウンドに挑戦しています。
今までがちょっととっつきにくい感じでしたので音楽の幅が広がって良かったと思います。
1991年のモンク・コンペでは1位がジョシュア・レッドマン、2位がエリック・アレキサンダー、
3位がこのクリス・ポッターですからその年のレベルの高さがうかがえますね。
(中間系)
*CHRIS POTTER / THIS WILL BE
chris potter(fl,ss,ts,bcl)
kevin hays(p), scott colley(b), billy drummond(ds)
kasper tranberg(cor), peter fuglsang(fl,bcl), jacob fischer(g)
2001/STORYVILLE/
現在、最も熱いサックス・プレイヤーの一人でしょうね、 注目のクリス・ポッターの新作です。
デンマークの音楽賞と書いてありましたがジャズパー・コンテスト2000の受賞記念ライブ盤です。
カルテットとセプテットによる2パートに分かれています。
カルテットの3曲は文句なしに素晴らしい出来だと思いました。
セプテットによる組曲は好みによるでしょうが私にはちょっとシンドかったです。
ジックリと聴くタイプの人にはお薦め出来ます。
「In A Sentimental Mood」
(まじめ系)
*CHRIS POTTER QUARTET / GRATITUDE
cris potter(sax)
kevin hays(p), scott colley(b), brian blade(ds)
2001/VERVE/
クリス・ポッターのヴァ−ヴ移籍の第一弾です。
私は以前から彼には注目していましてアルバムも結構持っているんですよ。
アメリカ〜ヨーロッパと幅広く活躍しています。・・・最近はゲスト出演も多いですね。
いずれはフリーへの道を歩むのではと思っていましたがギリギリ踏み止まったようです。
今作品は色々なサックス奏者へのトリビュート・アルバムです。
ジョン・コルトレーン、ジョー・ヘンダーソン、ソニー・ロリンズ、エディー・ハリス、
ウェイン・ショーター、マイケル・ブレッカー、ジョー・ロバーノ、レスター・ヤング、
コールマン・ホーキンス、チャーリー・パーカー、オーネット・コールマンが取り上げられています。
全14曲はオリジナル11曲にその他3曲の構成です。
「Body And Soul」、「Star Eyes」、「What's New」
(まじめ系)
*CHRIS POTTER QUARTET / VERTIGO
cris potter(ts,ss,bcl),
kurt rosenwinkel(g), scott colley(b), billy drummond(ds)
joe lovano(ts)
1998/Concord Records/
↓と同じギター・トリオがバックでも今回はカート・ローゼンウィンケルです。
最先端のコンテンポラリーな演奏が聴けました。
浮揚感のある揺れるようなローゼンウィンケルのギター・プレイにも注目です。
ブラッド・メルドーに続き、ローゼンウィンケルとの共演で先進のテナー奏者として認知されたと思う。
なお、ジョー・ロバーノが3曲にゲスト出演しています。
全9曲は全て自身のオリジナルです。
*CHRIS POTTER QUARTET / UNSPOKEN
cris potter(ts,ss),
john scofield(g), dave holland(b), jack dejohnette(ds)
1997/Concord Records/
今度はギター・トリオをバックに新味を出してきました。
それもジョン・スコフィールド(g)、デイブ・ホランド(b)、ジャック・ディジョネット(ds)の強力・トリオ。
ギターがバックだとメンバーの割りに一味軽くなるのが面白かったです。
全体的にディジョネットの押し出しが凄くて、ノリノリ、各人の切れ味鋭いソロが聴けました。
全9曲は全てポッターのオリジナルです。
*CHRIS POTTER QUARTET / MOVING IN
cris potter(ts,ss,bcl),
bad mehldau(p), larry grenadier(b), billy hart(ds)
1996/Concord Records/
バックはブラッド・メルドー・トリオでここまで来ると時代を担うテナー奏者の勢いを感じます。
力強く個性的で変幻自在なソロにもその存在感を増してきました。
つい聴き入ってしまう何かがある。
全10曲はオリジナル9曲、その他1曲の構成です。
各所で光を放つメルドーとラリー・グレナディア(b)のソロにも注目しました。
ポッターの代表作の一枚です。
「A Kiss To Build A Dream On」
*CHRIS POTTER DUO / & KENNY WERNER
cris potter(ts,ss,bcl), kenny werner(p)
1996/Concord Records/
クリス・ポッターとケニー・ワーナーのデュオは聴いてみたような気がします。
二人の才能のほとばしりを感じる内容です。
少々重たくなるのはやむを得ません。
「Istanbul」、「September Song」、「Epistrophy」、「Giant Steps」
*CHRIS POTTER QUINTET / PURE
cris potter(ts,as,ss,cl,fl),
larry goldings(org,p), larry grenadier(b), al foster(ds)
john hart(g)
1995/Concord Records/
ここはラリー・ゴールディングスのオルガン入りが新味です。
とはいうもののオルガンはたった3曲でピアノ使用が3曲あります。
全12曲の半分の6曲がピアノレスのトリオでここに聴きどころがありました。
ラリー・グレナディア(b)とアル・フォスター(ds)のコンビは十分に刺激的です。
「Boogie Stop Shuffle」、「Fool On The Hill」、「Easy To Love」、
「EveryTime We Say Goodbye」
*CHRIS POTTER QUARTET / SUNDIATA
cris potter(ts),
kevin hays(p), doug weiss(b), al foster(ds)
1995/Criss Cross/
↓のアルバムと同時期の録音です。
ハード・バッパーとしてのクリス・ポッターの姿をとらえています。
ソニー・ロリンズの「Airegin」が聴きどころになりました。
「Body And Soul」のバラードも興味深いところ。
全8曲はオリジナルが6曲とその他2曲です。
「Airegin」、「Body And Soul」
*CHRIS POTTER QUINTET / CONCENTRIC CIRCLES
cris potter(ts,as,ss),
kenny werner(p), scott colley(b), bill stewart(ds)
john hart(g)
1994/Concord Records/
クリス・ポッター、2枚目のリーダー・アルバムはアメリカのコンコード・レーベルです。
全9曲はオリジナル7曲、その他2曲の構成です。
バック・ピアニストは鬼才、ケニー・ワーナーと興味深いものがありました。
スコット・コーリー(b)、ビル・スチュアート(ds)のリズム・セクションも魅力です。
「You And Night And The Music」は、ほとんど原曲のイメージを留めていません。
「In A Sentimental Mood」も聴きどころ。
*CHRIS POTTER QUINTET / PRESENTING CHRIS POTTER
cris potter(ts,as.ss), john swana(tp),
kevin hays(p), christian mcbride(b), lewis nash(ds)
1993/Criss Cross/
クリス・ポッターの初リーダー・アルバムです。
ポッターは当時、弱冠21歳、早いリーダー・デビューだと思います。
クリス・クロス・レーベルにその素質を見抜いたプロデューサーがいました。
純ハード・バップ・アルバムですがソロではすでに個性の芽生えを感じます。
フロントの相手はジョン・スワナ(tp)とバックには時代の俊英、ケヴィン・ヘイズ(p)、
豪腕クリスチャン・マクブライド(b)と名手ルイス・ナッシュ(ds)が揃う。
全8曲は6曲がオリジナル、その他2曲の構成です。
「Reflections」、「Solar」