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Dragon's Jazz Corner

Chris Byars (ts)


* CHRIS BYARS SEXTET / A HUNDRED YEARS FROM TODAY
chris byars(ts), john mosca(tb), zaid nasser(as),
stefano doglioni(bcl), ari roland(b), phil stewart(ds)
2019/SteepleChase/

1 Intention
2 A Hundred Years From Today (V.Young)
3 San Juan Hill
4 Money Can't Buy
5 All The Things Are Redd
6 Lovelace
7 Elevated Tracks
8 Flight
9 Incognito
10 Mountain Top


クリス・バイアーズ(ts)は初見、バス・クラリネット入りのピアノレス・セクステットです。
この組み合わせの面白さに惹かれて手が伸びました。
初めて聴いた時にショックを受けてしまいました。
郷愁を誘う中々にユニークなサウンドが飛び出してきたからです。

重厚なアンサンブルで洗練されたハーモニーを聴かせてくれました。
温故知新・・・現在では珍しいスタイルですが原点はニューオリンズ・ジャズにあります。
以前だいぶ前になるけど、80年代のウィントン・マルサリス(tp)の新伝承派の流れを汲んでいます。
この作品が気に入ったのでさかのぼって同系統のアルバムを2枚聴いてみました。
1枚は8人編成の「フレディ・レッド作品集」でもう1枚は6人編成の「デューク・ジョーダン作品集」です。
特にフレディ・レッドは地味なピアニストですがその作曲能力には秀でたものがあります。
そんなフレディに陽を当てたことからもクリス・バイアーズの非凡さがうかがえました。

全10曲は1曲を除いて自身のオリジナルで占められています。
やはりオリジナル中心の今作の方が前述の2作に比べて数段完成度は高かったです。
やりたいことをやりたいようにやる・・・自身の創作意欲が十分に発揮されたのではないかと思います。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)




* CHRIS BYARS SEXTET / THE MUSIC OF DUKE JORDAN
chris byars(as), stefano doglioni(bcl), john mosca(tb),
pasquale grasso(g), ari roland(b), stefan schatz(ds),
yaala ballin(vo)(4,7), janita byars(cl)(10), mine sadrazam(p)(10)
2014/SteepleChase/

1 Jordanish
2 Undecided Lady
3 There's A Star For You
4 If I Did - Would You ?
5 The Bullet (Shinkansen)
6 Gabrielle's Wish
7 Lesson In Love
8 Paula
9 Glad I Met Pat
10 Sultry Eve
11 Table Chess


先週、このクリス・バイアーズ(sax)を聴いて良かったのでさかのぼって聴いています。
こちらはセクステットによるデューク・ジョーダン(p)作品集です。
バス・クラリネットとトロンボーンの低音楽器2本の組み合わせが珍しいと思います。
バッキングの底辺には重低音が響き、それにアルト・サックスの音が絡まる。
ここでも新鮮で面白いサウンドが聴けました。
めったに聴けないフレディ・レッドやデューク・ジョーダンの曲に陽を当てる。
凝った選曲やアレンジの妙を感じることが出来ます。
クリス・バイアーズには非凡なセンスがあります。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系




* CHRIS BYARS OCTET / MUSIC FOREVER
chris byars(ts), scott wendholt(tp), john mosca(tb),
zaid nasser(as), mark lopeman(bs),
sacha perry(p), ari roland(b), stefan schatz(ds)
2012/SteepleChase/


1 Somewhere / Music Forever
2 Minor Interlude.
3 Time To Smile
4 Just A Ballad For My Baby
5 Emily Reno
6 Old Spice
7 The Thespian


先週、このクリス・バイアーズ(sax)を聴いて良かったのでさかのぼって聴いています。
今作はオクテット(8重奏団)編成のフレディ・レッド(p)作品集です。
フレディ・レッドも久々に聴く名前だけど現在もまだ健在らしいです。
フレディはピアニスト、作曲家としても知られていてジャッキー・マクリーン(as)とのコンビが有名かな。
美しいハーモニーには定評があって(3)「Time To Smile」を聴いた途端に記憶がよみがえってきました。
5管によるアンサンブルと分厚いハーモニーが聴きどころになる作品です。
私はとても新鮮な感じがしました。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)