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Dragon's Jazz Corner

Charles Tolliver (tp)


*CHARLES TOLLIVER BIG BAND / WITH LOVE
charles tolliver(tp)
david guy(tp), chris albert(tp), keyon harrold(tp)(1,3,7), david weiss(tp)
james zollar(tp)(2,4,5,6),joe fiedler(tb)(3), clark gayton(tb), stafford hunter(tb)
jason jackson(tb), aaron johnson(btb) , odd bashore(as), jimmy cozier(as)(5)
craig handy(as,ss,cl,fl), billy harper(ts), bill saxton(ts,cl), howard johnson(bs,bcl)
stanley cowell(p)(2,3,4), robert glasper(p)(1,5,6,7), cecil mcbee(b), victor lewis(ds)
ched tolliver(g)(6)
2006/BLUE NOTE/MOSAIC RECORDS/

1 Rejoicin'
2 With Love
3 'Round Midnight
4 Mournin Variations
5 Right Now
6 Suspicion
7 Hit The Spot

先週のアンドリュー・ヒルで久々に聴いたチャールス・トリバー(tp)はやっぱり良かったです。
多分、同じ思いをした人もたくさんいたんでしょうね。
早速、トリバーをリーダーとしたビック・バンドのアルバムが登場してきました。
モンクの1曲を除いてはトリバーのオリジナル、コンダクターとしての才能もあると再評価しました。
メンバーには往年の仲間達、ビリー・ハーパー(ts)、スタンリー・カウエル(p)、
セシル・マクビー(b)、ビクター・ルイス(ds)などの顔が見えます。
特筆すべきは期待のピアニスト、ロバート・グラスパーが起用されていることです。
ハービー・ハンコック派とみていましたが、こうなってくるともっと幅広く、奥行きがあるかも知れませんね。
分厚いアンサンブルとハーモニーをバックに各自のソロが展開され刺激的な内容になっています。
出来れば大音量で聴いてもらいたいです。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(まじめ系)




* CHARLES TOLLIVER QUARTET / LIVE IN BERLIN
At The Quasimodo / Vol.1
charles tolliver(tp),
alain jean-marie(p), ugonna okegwo(b), ralph van duncan(ds)
1988Rec/Strata-East/

1 Ruthie's Heart
2 Ah, I See
3 Stretch
4 On The Nile


チャールス・トリバー(tp)は純然たるフリー・ジャズ・マンではないけれどフリーにも通じるスタイルを持っています。
ブルー・ノート後期盤にジャッキー・マクリーン(as)やホレス・シルバー(p)との共演盤があって名前を知りました。
トリバー自身の才能を明らかにしたのはスタンリー・カウエル(p)と組んだ「ミュージック・インク」の結成でした。
当時の先鋭的で強力なブラック・ジャズの中核になっていたグループです。
「ミュージック・インク」の活動期間は7〜8年というところかな。
トリバーは自己のレーベルを立ち上げて新人の育成に努めたりと精力的に活動していた時期があります。

全4曲は全て自身のオリジナルです。
ライブ盤なので1曲づつが長くうち3曲が16分強の長丁場になっています。
ここの注目はピアニストのアラン・ジェーン・マリーだと思います。
カリブ海出身の知る人ぞ知るビギンの名手でもあるけれど切れのあるピアノが魅力です。
私的ベスト・トラックの(3)「Stretch」ではアランの圧倒的なピアノとトリバーの鋭角なトランペットが聴けました。
ただライブ盤でもあまりライブの臨場感が感じられないのは残念でした。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(まじめ系)