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Dragon's Jazz Corner
Cedric Caillaud (b)
*CEDRIC CAILLAUD TRIO / SWINGIN' THE COUNT
cedric caillaud(b), alvin queen(ds), patrick cabon(p),
china moses(vo),(5)
2013/Fresh Sound/
セドリック・カイラウド(b)は初見。
ピアノ・トリオのカウント・ベイシー・トリビュート盤は珍しいので手が伸びました。
ジャケットはベイシーの有名盤「エイプリル・イン・パリス」のパクリです。
著作権は大丈夫なのかと余計な心配をしてしまいましたよ。
全12曲はニール・ヘフティ、フランク・フォスター、クインシー・ジョーンズ作が中心、
「April In Paris」、「Lil Darlin'」、「Shinny Stockings」などベイシーのヒット曲も含まれています。
(5)「Lil Darlin'」はヴォーカル入りでそつがない構成です。
共演のドラマー、アルヴィン・クイーンはアメリカ生まれですがヨーロッパに移住して活躍中です。
まずは1曲目の音が出た瞬間にそのスイング感に驚かされると思います。
「ジャズはこれだよ、やっぱりこれなんだよなぁ〜」・・・「スイングしなけりゃ意味がない」
セドリックのベースは野太く、その安定したスイング感はレイ・ブラウンを彷彿とさせます。
よく伸びて、ブンブンと鳴り響くベース・プレイはホントに素晴らしいです。
アルヴィン・クイーンとのコンビネーションは抜群で(3)「Splanky」は二人のデュオです。
惜しむらくはピアノのパトリック・カボンに力が入り過ぎているところがあります。
普通に弾けばオスカー・ピーターソン系なんだけどベイシー・スタイルに過剰反応した感じがしました。
力が抜けたバラードの(7)「For Lena & Lenne」やエレピの(10)「Rate Race」が持ち味だと思います。
私的ベストはベースのイントロから始まる(8)「Shinny Stockings」と冒頭の「April In Paris」、
ヴォーカルの(5)「Lil Darlin'」もシブイ。
強烈なスイング感を持つピアノ・トリオが聴けました。
[ ドラ流目立たないけどいいアルバム ]
(くつろぎ系)