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Buddy DeFranco (cl)


*BUDDY DeFRANCO & DAVE McKENNA TRIO
/ DO NOTHING TILL YOU HEAR FROM US !
buddy defranco(cl), dave mckenna(p), joe cohn(g)
1999/CONCORD/

バディ・デフランコとデイヴ・マッケンナの2枚目のアルバムです。
前回の作品(1997年、ドラ流目立たないけどいい作品)が素晴らしかったので、
続編が出るのではないかと思っていましたが考えることは同じでやはり出してきましたよ。
今回はバックにギターを加えましたがどうやら柳の下には2匹目のどじょうはいなかったようです。
何と言うか、2度目の共演なので緊張感が感じられませんでしたね。
もちろん、水準以上の出来ではあります。

(中間系)




*DAVE McKENNA & BUDDY DeFRANCO / YOU MUST BELIEVE IN SWING
dave mckenna(p), buddy defranco(cl)
1997/CONCORD/

まずこれだけバランスの良いデュオ・アルバムは珍しいです、雰囲気も抜群です。
マッケンナとデフランコにとっても晩年の代表作になることは間違いないと思います。
大人?のジャズとでも言うのか、実に味わい深いプレイを聴かせてくれます。
ジャズ・プレイヤーの最盛期は一体何時なのか?そう簡単ではないことを教えてくれました。
年を取ったら、あの人はもう終わったというとらえ方をするのは大きな勘違いだったかも知れません。
これを聴いて、私は年齢を問わずジャズは楽しめるものだと実感しましたよ。
ジャケットも結構気に入っています。

[ ドラゴン流目立たないけどいいアルバム ]

(中間系)




*BUDDY DeFRANCO QUARTET / THE ARTISTRY OF BUDDY DeFRANCO
buddy defranco(cl).
sonny clark(p), eugene wright(b), robert white(ds)
1954Rec/NORGRAN Records/

1 Titoro
2 You nGo To My Head
3 Mine
4 Gerry's Tune
5 Autumn Leaves
6 Now's The Time


ジャズ再発廉価版シリーズの1枚です。
バディ・デフランコ(cl)・カルテットの1954年の作品、邦題には「枯葉」と付きました。
デフランコには「キング・オブ・クラリネット」とか「ミスター・クラリネット」の称号があります。
絶頂期の50年代を聴くと「さもありなん」と十分納得してしまいます。
それほどに素晴らしい演奏を繰り広げているんです。

一曲目のビリー・テイラー(p)の「TITORO」を聴いただけで吹っ飛びました。
豊かなアイデアとよどみないフレージング、鋭いアタックも聴かせどころになっています。
ビ・バップ・・・当時のモダン・クラリネットの全てがここにあるといっても過言ではないでしょうね。
甘さ控え目のリアル・ジャズ・・・録音がモノラルだけに一層その雰囲気が伝わってくるんです。

若き日のソニー・クラーク(p)が聴けるのも嬉しいですがこの時は弱冠22歳でした。
ソニー・クラークにどことなく洗練された思いがあるのはデフランコの影響かもしれませんね。
クラークの大ヒット作「クール・ストラッティン」にもそんなイメージが重なります。

デフランコの珍盤、貴重盤の1枚は強烈な印象を残しました。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)