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Dragon's Jazz Corner

Buck Hill (ts)


* BUCK HILL QUARTET / IMPULSE
buck hill(ts,cl),
jon ozmont(p), carroll dashiell(b), warren schadd(ds)
1995/Muse/

1 Blues In The Closet.
2 You Taught My Heart To Sing
3 Random Walk
4 Impulse
5 In A Sentimental Mood
6 Sweet Georgia Brown
7 Solitude
8 Ottowa Bash
9 How Do You Keep The Music Playing
10 Now's The Time


バック・ヒル(ts)はワシントン出身で典型的なローカル・ミュージシャンの一人です。
実力があっても中央ではほぼ無名で初リーダー作も50歳を過ぎてからになりました。
それも郵便配達員の仕事をしながらのプロ活動ということで面白い経歴の持ち主です。
しごく堅実な性格で地味な人柄だと思います。
それこそどこにでも居るような人にテナーを持たせたら凄かったというのは感動ものです。

全10曲は自身のオリジナル3曲とその他7曲の構成です。
初め私はヒルのクラリネット演奏に注目しました。
(5)、(7)、(10)の3曲で聴けました。
最初に「In A Sentimental Mood」を聴く。
ちょっと線は細いですがとてもやさしい音色で彼の人柄が出ています。
テナー・サックスももちろんいいですよ。
マッコイ・タイナーの名曲、バラードの(2)「You Taught My Heart To Sing」が絶品です。
エリントンの(7)「Solitude」やヒルのラテン・リズムの(8)「Ottowa Bash」の絶妙なノリにも痺れました。
まさに隠れた名手だと思います。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(くつろぎ系)




*BUCK HILL QUARTET / THIS IS BUCK HILL
buck hill(ts), kenny barron(p),buster williams(b), billy hart(ds)
1994(1978Rec)/SteepleChase/

バック・ヒル(ts)もあまり知られていません。
彼もまたワシントンの「HOMETOWN」プレイヤーであまり外に出なかったからです。
これは1978年に録音したバック・ヒルの代表作です。
ケニー・バロン(p)、バスター・ウィリアムス(b)、ビリー・ハート(ds)の
メンバーにも恵まれて彼の野太いテナー・サックスが満喫できます。
スタンダードは「Yesterdays」、「Oleo」の2曲。

(中間系)