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Dragon's Jazz Corner

Bob Rockwell (ts)


*BOB ROCKWELL QUARTET / BLACK JACK
bob rockwell(ts)
kasper villaume(p), shigeo aramaki(b), masahiko ohsaka(ds)
2006/MARSHMALLOW EXPORT/

1 So In Love
2 Black Jack
3 TimeOn My Hands
4 Purple Gazelle
5 Blues Legacy
6 Three Little Words


実はこのボブ・ロックウェルも好みのテナー奏者の一人でして、私はかなりのCDを持っています。
特にSteepleChase盤↓のピアノレスやドラムレスのトリオはよく聴いていました。

このアルバムは一昨年の2004年に来日した時の横浜の「ドルフィー」で録音されたライブ盤です。
確かこの時はロックウェルとキャスパー・ヴィヨーム(p)のデュオの公演もありました。
荒巻さんと大坂さんを加えたこのカルテットは、ほぼぶっつけ本番の組み合わせであったと思います。
最初はやや手探り状態にあったことは想像に難くありません。
いわゆるジャムセッションに近いですが一期一会的発想はジャズのもう一つの醍醐味でもあります。
グループとしてのバランスやまとまりよりもプレイヤーの力量や自由度を重視するやり方です。
それだけにスリリングで面白く、それぞれが白熱したエキサイティングなプレイを繰り広げています。
ここでの最大の聴きどころはロックウェルと大坂昌彦さん(ds)のぶつかり合いでしょうか。
惜しむらくはヴィヨームですが、この時はまだ発展途上、才能を感じさせながらも物足りなさも残りました。
彼はこの1年余りの間にその才能を開花させ長足の進歩を遂げています。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)




*BOB ROCKWELL & BEN SIDRAN QUARTET / WALK PRETTY
bob rockwell(ts,fl), ben sidran(p,vo)  
billy peterson(b), kenny horst(ds)
2002/GO JAZZ/

ボブ・ロックウェル(ts)も精力的に活動しています。
この作品はベン・シドラン(p)との双頭ワン・ホーン・カルテットです。
「THE SONG OF ALEC WILDER]とのサブタイトルが付いていて、
全12曲はアレック・ワイルダーの作曲になるものです。
5曲でベン・シドランの渋いノドが聴けます。
ロックウェルは3曲でフルートも披露していますがこちらはイマイチですね。
やはり、テナー・サックスに安定感と魅力があります。

(中間系)




*BOB ROCKWELL QUARTET / ONE AFTERNOON AT JAZZCUP
bob rockwell(ts)
kasper villaume(p), marc davis(b), karsten bagge(ds)
2001/MUSIC MACCA/

渋いテナー・サックス奏者のボブ・ロックウェルのライブ作品です。
主にヨーロッパで活動、活躍していますがもう少し注目されてもいいプレイヤーです。
若手トリオをバックに悠々としたサックス・プレイを披露しています。
ミディアム・テンポに乗った重厚な音色はまさにテナー・サックスの王道を行くものです。
特に(1)、(3)がいいなと思いました。

(中間系)




*BOB ROCKWELL / AFTER HOURS
bob rockwell(sax)
david hazeltine(p), billy peterson(b), kenny horst(ds)
1998/GO JAZZ/

1 Confluence
2 You Stepped Out Of A Dream
3 Dominator
4 Love Walked In
5 Relaxin At Camarillo
6 Prisoner Of Love
7 Pentimento
8 So In Love


余り一般に知られている人ではないので迷っていましたが思い切って紹介することにしました。
現在私が聴き込んでいるプレイヤーの一人でボブ・ロックウェルの最新作です。
オーソドックスなワン・ホーン・ジャズで比較的聴き易い作品に仕上がっています。
バックの3人も素晴らしいです、特にデヴィッド・ヘイゼルタイン(p)の参加が貴重です。
こういうのがいずれ「幻の名盤」になっていくのだと思います。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(まじめ系)




*BOB ROCKWELL QUARTET / SHADES OF BLUE
bob rockwell(ts),
andy laverne(p), jesoer lundgaard(b), keith copeland(ds)
1996/Steeplechase/

ボブ・ロックウェルはこれを最後にスティープル・チェースを離れることになりました。
〆はやっぱりオーソドックスなワン・ホーン・カルテットです。

「Wonder Why」、「Pannonica」、「On A Misty Night」、etc




*BOB ROCKWELL TRIO / BORN TO BE BLUE
bob rockwell(ts), andy laverne(p), jesoer lundgaard(b)
1994/Steeplechase/

前作にスティープル・チェースのハウス・ピアニストのアンディ・ラバーンが加わりました。
しっとりとしたトリオが聴け舞ました。

[Bye-Ya」、「Born To Be Blue」、「A Nightingasle Sang In Berkeley Square」、
「Bye Bye Baby」、「Jitterbug Waltz」、「While We're Young」、etc




*BOB ROCKWELL DUO / LIGHT BLUE
bob rockwell(ts), jesper lundgaard(b)
1993/Steeplechase/

今度はデンマーク出身の名手、イェスパー・ルンゴー(b)とのデュオです。
色々と挑戦しているようで興味深く聴きました。

「Tea For Two」、「Squeeze Me」、「Love Walked In」、「Caravan」、
「Sweet Lorraine」、「Three Little Words」、「Crazy Rhythm」、「Light Blue」,etc




*BOB ROCKWELL QUARTET / IT'S ALL RIGHT WITH ME
bob rockwell(ts),
duke jordan(p), jesper lundgaard(b), aage tanggaard(ds)
1990/Marshmallow/

マシュマロ・レーベルの第二弾はデューク・ジョーダン(p)との共演です。

スピード感とこの音圧!
明日を担うテナーにジョーダンが絶妙なサポート。
(帯中よりの抜粋)

「It's All Right With Me」、「Get Out Of Town」、「A Weaver Of Dreams」、
Prisoner Of Love」、「These Foolish Things」,etc




*BOB ROCKWELL QUARTET / RECONSTRUCTION
bob rockwell(ts),
joe locke(vib), rufus reid(b), victor lewis(ds)
1990/Steeplechase/

前作にヴァイブのジョー・ロックが加わった作品。
よく歌い、艶のある音色、絶好調時の演奏が聴けます。
カルテットのバランスもいいです。

「All Or Nothing At All」、「How Long Has This Been Going On」、
「Love Eyes」、「Serenata」




*BOB ROCKWELL TRIO / TRIO
bob rockwell(ts), rufus reid(b), victor lewis(ds)
1989/Steeplechase/

ボブ・ロックウェルでは一番よく聴いた愛聴盤でした。
ルーファス・リード(b)とのコンビネーションが素晴らしいです。

「When Fall In Love」、「Prisoner Of Love」、「Love Walked In」、「So In Love」




*BOB ROCKWELL QUARTET / NO RUSH
bob rockwell(ts),
butch lacy(p), jesper lundgaard(b), jukkis uotila(ds)
1987/Steeplechase/

ボブ・ロックウェルのスティープル・チェースにおける初リーダー・アルバムです。
やや緊張感が感じられる演奏です。

「Embraceable You」、「Just In Time」



*BOB ROCKWELL QUARTET / LOVE EYES
bob rockwell(ts),
jorgen emborg(p), jesper lundgaard(b), aage tanggaard(ds)
1984/Marshmallow/

ボブ・ロックウェルは豪快かつ力強いテナー・プレイが魅力です。
1945年オクラホマ生まれ、1983年からデンマーク在住。

「You And The Night And The Music」、「I See Your Face Before Me」、
「I'ts Easy To Remember」、「Love Eyes」、「Old Devil Moon」.etc