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Dragon's Jazz Corner

Bob Mintzer (ts)


*BOB MINTZER QUARTET / IN THE MOMENT
bob mintzer(ts,bcl)
phil markowitz(p), jay anderson(b), john riley(ds)
2006/ART OF LIFE RECORDS/

1 Straight Ahead
2 Listen Here
3 Time After Time
4 Aha
5 Simple Song
6 What's The Word
7 Play Pretty
8 Blues
9 Forgiveness


多彩な音楽性を持つボブ・ミンツァー(ts)のストレイト・アヘッドなジャズ・アルバムです。
彼は「イエロージャケッツ」のサックス奏者として知られていて、ビックバンド畑にも強い。
作編曲者としての能力も高いです。
でも、時々はこういうアルバムも作りたくなるんでしょうね。
(1)「STRAIGHT AHEAD」はそのものズバリの曲名、(3)「TIME AFTER TIME」がただ1曲のスタンダード。
(2)「LISTEN HERE」ではエディ・ハリス(ts)の曲を取り上げています。
ミンツァーのR&Bやソウル・ジャズの原点がここいら辺にあるのかと思い、興味深かったです。
それだけにこの曲でのプレイが聴きものか。
その他のオリジナルもストレートな表現で聴き易くリラックスできます。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)




* BOB MINTZER QUARTET / BOP BOY
bob mintzer(ts,bcl),
steve kuhn(p), eddy gomez(b), steve gadd(ds)
2002/Leafage Jazz/

1 Blue Bossa
2 Bop Boy
3 Embraceable You
4 Francisca
5 Invitation
6 Re-Re
7 Runferyerlife
8 Speak Low
9 St.James Infirmary
10 Why Did I Choose You


ベテランのサックス奏者のスタンダード作品集が気になるのは私の病気です。
今作は多彩な音楽性を持つボブ・ミンツァー(ts)のスタンダード作品です。
ミンツァーは「イエロージャケッツ」のサックス奏者として知られていて、ビックバンド畑にも強い。
作編曲者としての能力も高いです。
演奏スタイルは同系統のマイケル・ブレッカー(ts)やボブ・バーグ(ts)に比べても遜色ありません。
スムーズな音色と変幻自在に変化する実力の持ち主です。

ここはメンバーにも興味を惹かれました。
ジャズ主流派の二人とフュージョン系中間派の二人の組み合わせです。
スティーブ・キューン(p)、エディ・ゴメス(b)&ミンツァー(ts)、スティーブ・ガッド(ds)は興味深いです。
キューンとガッドは初顔合わせとありました。
ちなみに今作のプロデューサーはニューヨーク在住のベーシストの中村照夫さんです。

全10曲は自身のオリジナル3曲とその他7曲の構成です。
異質の組み合わせはある種の緊張感が漂っているけどそれがまた魅力になっています。
4ビート・ジャズにおけるミンツァーとガッドの演奏に注目しました。
ミンツァーはまた管楽器シンセのウィンド・シンセサイザーやバス・クラリネットの名手でもあります。
表現の幅がグンと広がるのでコンテンポラリー・シーンのサックス奏者には必需品になりつつある楽器です。
そのバスクラの独特の音色は(9)、(10)で聴けました。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)