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Dragon's Jazz Corner

Black Art Jazz Collective (grp)


* BLACK ART JAZZ COLLECTIVE / ARMOR OF PRIDE
wayne escoffery(ts), jeremy pelt(tp), james burton 3(tb),
xavier davis(p), vicente archer(b), johnathan blake(ds)
2018/HighNote/

1 Miller Time (J.Blake)
2 Armor Of Pride (W.Escoffery)
3 Awuraa Amma (J.Pelt)
4 The Spin Doctor (J.Burtonl)
5 And There She Was, Lovely As Ever (J.Pelt)
6 Pretty (J.Pelt)
7 When Will We Learn (X.Davis)
8 Black Art (W.Escoffery)


「BLACK ART JAZZ COLLECTIVE」は初見、こわもてのジャケットとフロント3管に惹かれました。
フロント3管と言えば「ジャズ・メッセンジャーズ」や「ジャズテット」がよく知られています。
前者はフレディ・ハバード(tp)、ウェイン・ショーター(ts)、カーティス・フラー(tb)の組み合わせ。
後者はアート・ファーマー(tp)、ベニー・ゴルソン(ts)、カーティス・フラー(tb)がメンバーでした。
共にフラーのトロンボーンが重要な位置を占めているのが分かります。
それまではトランペットとテナー・サックスかアルト・サックスのフロント2管が主流でした。
モーダルなサウンドをもう一歩進めたのが3管による分厚いアンサンブルで自然の流れだったと思う。

近年の3管編成と言えばエリック・アレキサンダー(ts)を中心にした「ワン・フォー・オール」が知られている。
こちらは白人のグループでエリック(ts)、ジム・ロトンディ(tp)、スティーヴ・デイヴィス(tb)の3管、
デヴィッド・ヘイゼルタイン(p)、ジョン・ウィーバー(b)、ジョー・ファーンズワーズのリズム・セクションです。

今作はウェイン・エスコフェリー(ts)、ジェレミー・ペルト(tp)、ジェームス・バートン(tb)のフロント3管、
ザヴィール・デイヴィス(p)、ヴィセンテ・アーチャー(b)、ジョナサン・ブレイク(ds)のリズム・セクションです。
全8曲は全てメンバーのオリジナルでプロデュースはペルトとエスコフェリーの二人になっています。
内容はそのまんまの「ジャズ・メッセンジャーズ」のスタイルで現代的なハード・バップ・サウンドです。
上記の「ワン・フォー・オール」に比べると「ブラック・アート・ジャズ・コレクティヴ」にはズシンと響く重厚さがある。
個人的にはザヴィール・デイヴィスのピアノとジョナサン・ブレイクのドラミングが聴きどころになりました。
なお収録時間の約45分はちょっと短いと思います。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)