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Dragon's Jazz Corner

Bill Crow (b)


*BILL CROW QUARTET / JAZZ ANECDOTES
bill crow(b),
carmen leggio(ts), joe cohn(g), david jones(ds)
1997/Venus

大ヒット「さよならバードランド」に続く姉妹作「ジャズ・アネクドーツ」完成!
「ジャズ・アネクドーツ」とはジャズ・マン達のバック・ステージでの知られざる
逸話を集めたジャズ・ファン必須のビル・クロウが書いたジャズ・ブック。
このアルバムはそのジャズ・サウンド・トラック版。
今回の曲目は前作以上にグッドな曲が多く、決定的な演奏をおさめている。
(帯中よりの抜粋)

久々のカーメン・レッジオはムードあります。

「Bohemia After Dark」、「In A Mellotone」、「Lover Come Back To Me」、
「Mack The Knife」、「These Foolish Things」、「Round Midnight」、「Speak Low」




*BILL CROW QUARTET / FROM BIRDLAND TO BROADWAY
billcrow(b),
carmen leggio(ts), joe corn(g), david jones(ds),
1996/Venus/

1 From Birdland To Broadway(B.Crow)
2 Share A Key(B.Crow)
3 Okay, Bug(C Leggio)
4 News From Blueport(B.Crow)
5 Autumn Leaves
6 Fools Rush In
7 Just Friends
8 Tricrotism(O.Pettiford)
9 My Funny Valentine
10 Night Lights(G.mulligan)
11 Broadway


発売時に「買わなきゃ」と思ってそのままになってしまったアルバムも数多いです。
ビル・クロウ(b)の初リーダー・アルバムになる今作もそんな中の1枚です。
ジェリー・マリガン・カルテットやスタン・ゲッツ等と共演、西海岸の名ベーシストの一人です。
目立たず騒がすの地味なベーシストですが安定感十分の演奏で知られています。

ビル・クロウが書いた名著「さよならバードランド」を村上春樹氏が翻訳しました。
そんな関係でしょうか・・・解説をその村上氏が書いています。
CDの定価が3600円というのも高いけど・・・。

全11曲はクロウのオリジナル3曲とその他8曲の構成です。
選曲が中々に興味深いですね。
尊敬するオスカー・ペティフォード(b)とジェリー・マリガン(bs)が1曲づつ含まれています。
お馴染みのスタンダードが選ばれているのも嬉しい。
肩の凝らないジャズ・アルバムはいかにも穏やかなクロウの持ち味そのものです。

共演者ではカーメン・レッジオ(ts)の名前が珍しいと思います。
レッジオはベニー・グッドマンやメイナード・ファーガソンのグループで活躍。
男性的なトーンの持ち主ですがここではムード溢れる演奏が聴けました。
デヴィッド・ジョーンズ(ds)は所見ですがローカル・ミュージシャンの一人で露出度は少ないです。
ジョー・コーン(g)は著名なサックス奏者、アル・コーンの息子です。
近年はハリー・アレン・グループで活躍しています。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(くつろぎ系)