[トップページ]



Dragon's Jazz Corner

Bernd Reincke (bs)


*BERND REINCKE QUINTET / ON THE RUSH
bernd reincke(bs), sandra hempel(g),
martin hornung(p), oliver karstens(b), wolff reichelt(ds)
2006/YVP MUSIC/

私は知る人ぞ知るのバリトン・サックス・ファンです。
ジャズを聴き始めたきっかけがジェリー・マリガンだったのでその影響でしょうね。
バリトンのアルバムは見かければ手が伸びますが特殊な楽器なので今でも流通量は極端に少ないです。
これはドイツ人のバリトン奏者の作品、バーンド・レインケと読むのか、初めて聴きました。
本人も含めて若手のメンバーを揃えてのハード・バップ・アルバムです。
バリトン奏者のペッパー・アダムス〜ゲイリー・スマリアンの流れを汲んでいるようです。
しかし、クールな音色でバリトン独特の低音を駆使するわけでもなくごく自然に演奏している感じがします。
この何気ないところが個性なのか・・・好印象の作品です。
もちろん、コルトレーン以降のモダンな味付けもあります。
ギターとのユニゾンで演奏されるテーマが心地良く、バックのピアノ・トリオも効果的なリズムを送り出しています。
1曲目の収録されたオリジナルの「17-46」が一番の聴きどころになりました。

(中間系)