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Dragon's Jazz Corner

Benny Golson (ts)


* BENNY GOLSON QUARTET / HORIZON AHEAD
benny golson(ts),
mike ledonne(p), buster williams(b), carl allen(ds)
2016/HighNote/

1 Don't Get Around Much Anymore (D.Ellington/.R.Russell)
2 Jump Start (B.Golson)
3 Horizon Ahead (B.Golson)
4 Mood Indigo (D.Ellington/I.Mills/B.Bigard)
5 Domingo (B.Golson)
6 Lulu's Back In Town (A.Dubin/H.Warren)
7 Night Shade (B.Golson)
8 Three Little Words (B.Kalmar/H.Rudy)
9 Spoken Introduction
10 Out Of The Darkness, And Into The Light (C.Allen)


今作はベニー・ゴルソン(ts)の最晩年の作品になるかも知れませんね。
1929年生まれのゴルソンは今年で92歳になります。
今作の収録時は86歳か87歳だったのかな。
さすがに衰えは隠せませんがまだまだ元気な演奏を聴かせてくれました。
肉声も入っていてその落ち着いた語り口はゴルソンさんの穏やかな人柄を感じさせるものでした。
バックを務めたのはマイク・ルドン(p)、バスター・ウィリアムス(b)、カール・アレン(ds)のトリオです。
確か90歳の時に来日公演をすると聞いて驚いたけど結局体調不良で実現しなかった。
私がゴルソンさん(76歳時)を最後に見たのは2005年のB.N東京の来日公演でした。
ちょうどメンバーもこのままで10年過ぎても一緒に演ってるなんて嬉しいです。
「WHISPER NOT」の心地良い4ビートに酔い、テナーで聴く「I REMEMBER CLIFFORD」に泣けた。

私がゴルソンに最初に注目したのは「ジャズ・メッセンジャーズ」ではなかったです。
カーティス・フラー(tb)の人気盤の「Blues-ette」(Savoy/1958)でした。
ここでのゴルソン自作の「Five Spot After Dark」に心を鷲づかみにされました。
何ともジャズ・フィーリングに満ちたテーマとアンサンブルとハーモニーが素晴らしかったからです。
フラーのブルージーなトロンボーンにゴルソンのくねくねとした味わい深いテナー・サックスの響き、
続くトニー・フラナガンのピアノも良かったです。

ゴルソンは演奏家というより作曲家としての評価が高いのも事実です。
交通事故で早世したクリフォード・ブラウン(tp)に捧げた「I Remember Clifford」は永遠のバラードです。
上記の「Five Spot」の他にも「Whisper Not」、「Stablemates」、「Blues March」、「Along Came Betty」
「Killer Joe」、「Are You Real ?」など、ジャズのスタンダードになっている曲も数多く書いています。

(中間系)




*BENNY GOLSON QUINTET / TERMINAL 1
benny golson(ts), eddie henderson(tp),
mike ledonne(p), buster williams(b), carl allen(ds)
2004/Concord/

この後の日本公演を見に行きました。
「ベニー・ゴルソン(ts)、マイク・ルドン(p)、バスター・ウィリアムズ (b)、カール・アレン(ds)です。
「WHISPER NOT」の心地良い4ビートに酔い、テナーで聴く「I REMEMBER CLIFFORD」に泣けた。
ゴルソンは今年で76歳、メインストリーム・オブ・ジャズの生き字引に会えたような気がします。」
とライブの感想を書いています




* BENNY GOLSON & CURTIS FULLER QUINTET + 2 / LEGEND OF JAZZ CLUB
benny golson(ts), curtis fuller(tb),
benny green(p), dwayne burno(b), joe farnsworth(ds),
jimmy mcgriff(org), wayne boyd(g)
1999/M&I/

1 South Street Jam
2 My Funny Valentine
3 Cherokee
4 Five Spot After Dark
5 Ornithology
6 Lady Bird
7 These Foolish Things
8 Confirmation


ベニー・ゴルソン(ts)とカーティス・フラー(tb)の名コンビ・・・何をいまさらという気がないでもなかった。
でもトロンボーンはちょっと聴いてみたいと思いました。
ゴルソンとフラー・・・1960年前後の二人のコンビネーションは抜群でした。
フラーの不朽の名盤「ブルース・エット」はこの頃の代表作です。

全8曲はゴルソンのオリジナル2曲とその他6曲の構成です。
二人の共演ということになるとやっぱり外せないんだろうね。・・・「Five Spot After Dark」
(2)「My Funny Valentine」や(7)「These Foolish Things」のバラードが良かった。
ゴルソン独特のくねくねテナーとぼわんとしたフラーのトロンボーンは健在です。
ゆったりのんびりと聴きたいアルバムです。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(くつろぎ系)




*BENNY GOLSON TENOR SUMMIT / TENOR LEGACY
benny golson(ts), braford marsalis(ts), james carter(ts), harold ashby(ts),
geoff keezer(p), dwayne burno(b), joe farnsworth(ds)
1996/Key'stone/

現在最高峰のテナー奏者達が、伝説のテナー・ナンバーを奏でる感動的なサックス・モニュメント。
(帯中よりの抜粋)

[ Swing Journal : ゴールド・ディスク ]