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Dragon's Jazz Corner

Bennie Wallace (ts)


*BENNIE WALLACE TRIO / THE NEARNESS OF YOU
bennie wallace(ts), kenny barron(p), eddie gomez(b)
2004/ENJA/JUSTIN TIME/

ベニー・ウォレスもユニークなテナー奏者で以前はとっつきにくい演奏が多かったです。
マイ・ペースで良くも悪くも人を寄せ付けないところがありました。聴く方もけっこう構えていましたよ。
それが最近はすっかりと大人しくなりまして、「ウォレスよ、お前もか」という感がないでもありません。
ここではケニー・バロン(p)とエディー・ゴメス(b)をバックに彼流のスタンダードを聴かせてくれました。
私としては調子的に一枚を通して聴くのはちょっとつらい、もう少し尖がったところがほしかったです。
しかし安定感はありましたね、ベニー・ウォレス入門編としては申し分がないと思います。

「Come Rain Or Come Shine」、「Willow Weep For Me」、「Crazy He Calls Me」、
「Cocktails For Two」、「Why Was I Born」、「The Nearness Of You」、「I'm Old Fashioned」、
「I've Grown Accustomed To Her Face」、「Some Other Spring」、「'Tis Autumn」

(中間系)




*BENNIE WALLACE QUARTET / MOODSVILLE
bennie wallace(ts)
mulgrew miller(p), peter washington(b), lewis nash(ds)
2001/GROOVE NOTE/

1 I'll Never Smile Again
2 Con Alma
3 April In Paris
4 Milestones
5 When A Man Loves A Woman
6 Love For Sale
7 My Little Brown Book
8 I Concentrate On You
9 A Flower Is A Love Something


ベニー・ウォレス(ts)の新作はスタンダード作品集です。
個性派であるが故にある種のしつこさを感じるので、ちょっとキツイ方もいらっしゃるでしょうね。
ところが、このアルバムでは角が取れてまろやかな演奏になっています。
バックのメンバーにも恵まれて快調に飛ばしています。
特にマルグリュー・ミラー(p)の好調さが目立つのでより素晴らしい作品になりました。
ベニー・ウォレスの代表作になり得る一枚です。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)




*BENNIE WALLACE QUARTET / IN BERLIN
bennie wallace(ts)
george cables(p), peter washington(b), herlin riley(ds)
2001/ENJA/

ベニー・ウォレス(ts)の新譜は1999年末のベルリン・ジャズ・フェスティバルのライブ盤です。
ジョージ・ガーシュイン作が3曲、オリジナル3曲、ハロルド・アレン作が1曲の構成です。
ウォレスの演奏は個性的で一度聞いたら忘れられない印象を残してくれます。
まさにワン・アンド・オンリーの世界を持っているプレイヤーです。
それだけに好き嫌いが出る作品でしょうがジャズ・アルバムとしては一級品だと思います。
ジョージ・ケイブルス(p)が良い味を醸し出しています。

「It Ain't Necessarily So」、「I Love You Porgy」、「It's Only A Paper Moon」、
「Someone To Watch Over Me」、etc

[ Swing Journal : ゴールド・ディスク ]

(中間系)




*BENNIE WALLACE QUARTET / SOMEONE TO WACTH OVER ME
bennie wallace(ts)
mulgrew miller(p), peter washington(b), yoron israel(ds)
1999/ENJA/

ベニー・ウォレスのジョージ・ガーシュイン作品集です。
ウォレスは今までずっと我が道を行くという感じでやってきた人ですから、
彼はすでに独自の世界を持っていると思います。このアルバムでも十分個性的です。
時には刺激的、時にはクドク、スリルもあります。
私は1曲目から彼の世界に引き込まれてしまいました。
ワン・ホーンのテナー・サックスのアルバムとしてはとても新鮮に聴こえたからです。
その上、ピアノのマルグリュー・ミラーのプレイも光っています。
私は今までこんなに目立つミラーを聴いたことがありません。
ミラーについては過少評価をしていましたので改めなくてはいけませんねえ。
彼の代表作の一枚にもなると思います。

「Nice Work If You Can Get It」、「The Man I Love」、「Who Cares」、
「Someone To Watch Over Me」、「I Was Doing All Right」、
「How Long Has This Been Going On」、「It Ain't Necessarily So」、
「I love You Porgy」、 etc

[ Swing Journal : ゴールド・ディスク ]

(まじめ系)




*BENNIE WALLACE QUARTET / BENNIE WALLACE
bennie wallace(ts)
tommy flanagan(p), eddie gomez(b), alvin queen(ds)
1998/Audioquest/

ワン・アンド・オンリーのユニークな世界を持つベニー・ウォレス(ts)。
独特の雰囲気を持っています。

「Serenade To Sweden」、「Moon Song」、「Over The Rainbow」、「So In Love」、
「Prelude To A kiss」、「UMMG」、「Chelsea Bridge」

ここから↑に向かって怒涛の進撃が始まりました。
順番にトミー・フラナガン、マルグリュー・ミラー、ジョージ・ケイブルス、
ケニー・バロンと各ピアニストとの共演が楽しめます。